光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

地域から地域に広がるネットワークの輪

2017年7月18日(火)
今日、
今までカノアで実施してきた
「地域子育て支援ネットワーク」

市内の他地域に広げる第一歩としての集まりがありました。
JICA草の根技術協力事業で実施している活動の一つ、
「地域子育て支援ネットワーク」
2015年で終了した事業では、
カノア・ケブラーダ地区に創設し、
根付かせることが目的でしたが、
昨年より、
市内の対象6地域にこのネットワークの創設をすべく、
活動を開始しました。

昨年はカノアのメンバーに対する研修を行い、
それぞれが、
他地域に創設の手伝いをすべく、
トレーナーとして学んできました。
そして本日、
対象6地域…のはずが、
うわさを聞き付けた他の地域の方も参加して、
「地域子育て支援ネットワーク」
創設に向けての第一歩。

市民(コミュニティーリーダー)が中心となり、
自らの地域で活動するネットワーク。
このネットワークには
様々な職種の人が参加し、
活動を共にすることが根本としてあります。
今日の会合にも
保健局、社会福祉局、教育局からの参加者をはじめ、
市内にある大学関係者、
市議会委員も参加するなど、
アラカチ市において、
このネットワークが重要視されていることが伺える場となりました。

ポジティブなエネルギーを受け、
私自身もよりエネルギーを得た今日。
今後の活動にも大きく期待したいところです。
皆様ぜひ、
楽しみにしていてください!!
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教師冥利に尽きる瞬間

私が保育士となり、
カノアで友人や地域住民と共に保育園を立ち上げ、
早17年。
卒園していった子ども達は数多く、
既に20歳を超えている、
結婚して子どもがいるという卒園児もいる。

先日、
社会福祉コンフェレンス市大会があり、
そのゲストスピーカーとして参加した人が、
こんな話をしていた。
彼女は自身を、

「生涯教育者」

といい、
教室で授業するときだけではなく、
自分がいる場所、
いる瞬間全てが、

“教育者”

であること。
それを誇りに思っていると語っていた。
いくつか自身の体験談を話されていたが、
それがどれも驚くことばかり。
パーティーを開いていた会場に強盗が拳銃を持って押し入った話。
海岸で二人組に襲われそうになった話。。。
しかしどれも、
最後には

「Tia(日本語でおばさんという意味。しかし、保育者などはこうした愛称で呼ばれる)、
私たちはあなたからは何も取らない。
今日、
ここであなたと会ったことを神に感謝する」

と言われるのだ。
それは、
彼女がどんな人に立ちしても、
一人の人間として話、
接するからだという。
姿かたち、
話し方や身分。
強盗であろうがなかろうが、
大切なのは、
きちんと一人の人間として接すること。
それを忘れてはいけないと。

その話を聞きながら、
私も思い出していた。
麻薬を売っている卒園児でも、
私を見ると背筋を伸ばし、
挨拶をすることを。
暴言を吐きながら歩いている卒園児が、
私に気付くと申し訳なさそうに、
微笑みながら歩くことを。

教師であること。
(私は”教育者”という言葉の方が好きですが)
それは、
こうした子ども達が、
大人になっても、
ある瞬間に、
ふと、
背筋を正す。
自分の現状を振り返る、
そんな役目もあるのではないか。
だから、
今日も明日も明後日も、
皆に笑顔で挨拶しよう。
そして、
それぞれを

一人の人間

として見続けていけるように。

井戸が復活!!〜水不足解決!?

2009年に保育園での菜園づくりのために掘られた井戸。
モーターと手漕ぎで汲み上げる井戸だったのですが、
モーターの故障と、
手漕ぎ部分の劣化により、
ここ数年、
使用することができていませんでした。
一昨年から、
私たちが住む地域でも水不足が深刻となり、
水脈がある、
水が豊富な村にもかかわらず、
蛇口をひねっても水が出ない…
そんな状態が数日続くことがありました。
我が家は屋内に大きなタンクがあるので、
水不足を感じることはほとんどなかったのですが、
タンクのない家では、
昔のように湧水を汲みに海岸を歩いたり、
井戸のある知人宅を訪れて水を確保したり…
という光景を目の当たりにしました。

昨年。
せっかく掘った井戸。
地域のためにも修繕した方がいいのでは?
という声が高まり、
この度、
井戸が復活しました!!

井戸の復活とともに、
子ども達や地域住民の皆さんと、
環境問題を考えるきっかけとして、
講座の開催や、
地域の環境保全のための活動も実施予定です。

水。
人の生活にはなくてはないもの。
水が井戸からあふれたときの感動。
水がキラキラ輝いて見えました。
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※井戸の修繕等はLUSHジャパンによる支援で行われています。

なぜ七夕の日は雨になる?

ブラジルでは、
七夕祭りはありません。
節句の一つである七夕。
日本では笹に願いを書いた短冊をさげ・・・
と、
お祝いするのですが、
私たちは、
このきれいな星空の下、

“天の川を見よう!!”

と、
昨日から張り切っていました。
ただ、
ここ数日、
夜になると雨が降る傾向にあり、
もしかしたら七夕の日も…
と思っていたら案の定。
日中は雲一つない天気だったのに、
夕方から雲がもくもくと現れ、
5時半ごろに満月に近い月が空にあるのをみて、

「きれいだねぇ〜」

と言っていたのもつかの間、
次第に空一面が雲に覆われ、
月も見えなくなり…

もちろん、
星一つ見つけることもできず…

子どものころから、
七夕の日の夜、
天の川が見れた!!
という記憶がない…
もしかして忘れているのかもしれないけど、
でも、
やっぱり七夕の日の夜は

“雨”

のイメージ。

日本の皆さん、
天の川を見れましたか???

学びの時間〜ライフスキルトレーニング2017

昨年から実施している、
「JICA草の根技術協力事業」による活動。
2年目となる今年、
新市長となり、
関係者が異動を繰り返す中、
アラカチ市教育局、社会福祉局は協力体制を崩さず、
新体制となった今でも、
活動を順調に進めることができています。
ただ、
参加者が変わったり、
直属の指導者が変わったりと、
昨年度の活動を補講する形で、
現在活動を続けています。

新しい参加者の教員たちも、
皆一様に積極的に参加してくれており、
時間にルーズと言われているブラジル人にもかかわらず、
15分前には参加者22名中15名が既に到着しているという、
とても嬉しい状況が続いています。

今年は各学校に足を運び、
演習を行っていきます。
実際に他の教師に自分たちで伝えたり、
生徒たちに授業をしたりと、
今までとはまた異なる体験がたくさんできそうで、
私は今からとても楽しみにしています。
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「寂しい」と「淋しい」の違い

二女は、
最近よく、
日本のことを思い出し、
先日も皆が社会科見学で色々な場所に行っていることを知ると、

「さみしいなぁ〜」

と一言。
そのことをメール交換をしている担任の先生に伝えようと、
PCで打っていると、

「寂しい」
「淋しい」

と、
両方の漢字が出てきます。
何が違うのかな?
と、
ちょっと調べてみました。

“『寂しい』と『淋しい』の違いですが、
『寂しい』は『静寂』や『侘(わ)び・寂(さ)び』といった、
状況や様子を表す時に使います。
それに対して『淋しい』は、
さんずいが“涙”を表すように、
“涙が出る位に気持ちがさびしい時”に使います。”

とのこと。
なるほど。
ということは、
今の我が娘の気持ちを表すのは、

「淋しい」

ですね。

卒園児と出会う〜ぎゅっと強く、抱きしめる

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今日、
銀行である男の子と会った。
最後に見かけてから、
7,8年は経っているかもしれない。

彼は小学校に上がるまで、
母親と兄、義父と共に
ここ、カノアで暮らしていた。
彼の母親は躁鬱病であり、
生活が安定せず、
保育園でも、
他の保護者と話すことすらできなかった。
それでも、
なぜか私とは話をしてくれ、
よく家に呼ばれては、
話を聞いていた。

彼の名前はEzequiel。
体が小さく、
栄養失調であると言われ、
そのせいか、
小学校入学前に、
弱視であることが分かり、
眼鏡を使用することとなった。
そんな彼は母親の知人に預けられ、
いつの間にか私たちの前からいなくなってしまった。

彼が移り住んだのは、
隣村。
でも、
母親のもとに帰ってくることはなかった。
そして私たちは時々、
母親を彼のもとに連れて行き、
少し話をする時間を作ってあげていた。
それも、
小学校高学年になるとほとんどなくなり、
彼の近況を知ることは難しくなっていた。

そして今日。
高校3年生となっていた彼と、
たまたま銀行で出会った。
高等専門学校に通っており、
将来はジャーナリストを目指しているという。
私を見つけ、
声をかけ、
ぎゅっと、
とても強く抱きしめてくれたとき、
その笑顔はあの時の、
まだ4歳頃の彼の笑顔とそっくりだった。

「今でも思い出すんだ。
悲しい気持ちになった時、
こうやって抱きしめてくれた時のこと。
とっても温かかった。
もう一度抱きしめてもいい?」

そういうと、
別れ際にもう一度、
強く抱きしめてくれた。

まっすぐに、
自分の夢に向かい、
歩んでいるその姿。
久しぶりに会ったけれど、
とっても嬉しく、
今、
このblogを書きながら、
涙が出てきそうになる。

頑張って。

遠くから、
いつまでも応援しています。

子どもが本当に伸ばすべき知能 〜IQだけでなく、MI論やEQから

私は今、
「ライフスキルトレーニング」
というのを実施しています。
以前は中学生を対象に行っていたのですが、
現在は中学校の教師を対象に講義をし、
それぞれの学校で生かしてもらうべく、
トレーニングの最中です。

学校の教師というと、
「読み書き計算」
いわゆる、
IQの高い子どもを育てることに重きを置き、
その子ども自身を観察し、
その子どもに沿った学びを提供する…
ということが、
とても不得意である…
と、
1年間一緒に学びながら私は強く感じています。

例えば、
MI論。
1983年に、ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーがこのMI理論を提唱しました。
彼は、紙と鉛筆だけで測るテスト知能だけではなく、
それ以外の知能にも目を向けるべきだと主張しています。
「人は皆それぞれ一組のMultiple
Intelligences(多重知性)を持っており、
少なくとも8-9つの知的活動の特定の分野で、
才能を大いに伸ばすことが出来る。(1983)」
と言っています。
例えば言語的知能は、
言葉を使用して他人とコミュニケーションができる能力とし、
単に「読み書き、話す」ことだけをさしていません。
また、
「EQ(心の知能指数(こころのちのうしすう、英: Emotional Intelligence Quotient、EQ))は、
心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標。
心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、
また自分の感情をコントロールする知能を指す。(抜粋:wikipedia)」
「人の態度や物言いなどのあらゆる言動は、
その時々における自分自身の感情の状態に大きく左右されている。
したがって、
このことを意識してうまく利用することができるのは一つの能力であり、
この能力は誰もが備わっているもの。
だから、
適切な訓練によって、
その発揮能力を高めることができる。(抜粋:EQとは?)」
まとめてみると、
自分の感情と相手の感情を考え、
行動をコントロールする事がEQともいえます。

学校での生徒の様子、
家庭での生活、
様々な要因があり、
その子どもたちは生きています。
学力を高めることが最大の学校の目標だとしても、
それを達成する点には、
知識以外の部分を補うことが重要なのではないでしょうか。

そんなことを少しずつ、
トレーニング研修において、
参加している先生たちに伝えていきたいと考えています。

最後に
「生徒に「自分は何者であり、何ができるか」を理解されることが
重要である(ガードナー(1999))」

トロフィーを受賞!! 〜セアラの子ども達のためのあなたの活動を称えて

2017年5月26日、
私の住むアラカチ市にある
“ヴァリ・ド・ジャグアリビ大学”にて、

「第14回セアラ州看護大会」

が開催されました。
私も招待され、
開会のセレモニーに参加したのですが、
壇上に座っていたものの、
「挨拶はなしで…」
と断っていた私。
しかし、
主催のブラジル看護協会セアラ支部会長が挨拶をはじめ、
「まず初めに、私たち協会より、
トロフィーの受賞をさせていただきます」
と、
マイクを司会者に。
すると、

「鈴木真由美さん」

となぜか私の名前が呼ばれ、
友人であり、
同志のRejane(看護師)から、
トロフィーが渡されました。

何を話していいのかもわからずマイクの前に立ち、
横で会長が、
「みて。トロフィーは私たちからではなく、セアラの子ども達からよ」
と言われると、
あまりのことに頭が真っ白に。
未だに何を話したのか覚えていません(笑)
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今回のセレモニーには、
私たちがJICA草の根支援協力事業で実施している、
「地域子育て支援ネットワーク」
の代表者として招待されていただけに、
まさか私個人にこのような賞を頂けるとは、
夢にも思っていませんでした。
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主催団体のブラジル看護協会セアラ支部についてはこちら↓
http://aben-ce.com.br/

子育て日記より:中1女子となった長女に聞いてみた、クラス事情

先日、
弾丸出張の際、
長い移動時間に、
カバンになぜか入っていた、
「西の魔女が死んだ 梨木香歩著」
を読みきった。
何度も読んでいる、
この本。
でも、
娘が中1になってからは、
始めて読んだと思う。

この本の主人公"まい"は中学1年生。
不登校となり、
その間、
祖母の家で暮らすことになる。
祖母はイギリス人で、
魔女。
まいは魔女見習いとしての修行を始める。
のだが、
一番始めの課題が、
早寝早起き、
食事をしっかりとり、
よく運動し、
規則正しい生活をすること。
魔女でなくても大切なこと。
そしてその後、
なぜ不登校となったのか、
その理由を祖母に話し出す。
と、
この本の概略です。

我が家の娘達は、
日本とブラジルで生まれ育ち、
なんとなく、
この本の主人公と重なる部分もある。

長女はまず、
「私は魔女見習いとしての修行は既にクリアーしてるね。
だって、今でも22時前には寝るし、朝は5時半おき。
フットサルをして、
ご飯もよく食べるし。」

その後、
不登校の理由の部分になると、

「確かにグループを作る傾向はあるよね。
でも、
行きたくないのにトイレに一緒に行くとか、
好きでもないのにスターの話しをするなんて、
私は絶対しない。
私を私として受け入れてくれる人はいつもいるし、
それが特別だとは思わない。
"お前、めんどくせーなー"
って言う男子とかもいたけど、
それだけだし。」

さすがは我長女。
芯の強さが際だっている(笑)

最近は携帯を持ち、
ブラジルにいても日本の中学の友達とやり取りをしている娘。
もしかしたらこれから、
色々な困難が待ち受けているかもしれない。
でも、

「まぁ、私は黙っていられないから、
ママは私の話につきあってもらわないと。
聞いてくれてるだけでいいからさ」

という言葉に、
確かに私ができるのは、
それくらいだろうと思う。
でもそれを彼女がきちんと分かってくれているなら、
安心だとも感じる。

思春期真っ只中。
さて、
これからどうなるかな!?
はじめまして。。。
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