6229b52e.JPG前期・後期として行っている、
現地スタッフに対する
教職員講座。
前期のテーマは
“バイオグラフィー”
自分の伝記という意味のバイオグラフィーは
過去を思い返し、
未来を見つめなおしていく事により、
現在の自分を受け入れ、
未来に向けての自分の決断や目標を
見出す手助けをしてくれます。

私達一人一人にとって、
その人生とは貴重なものであり、
それは、
誰とも重なることのないものです。
自分だけの自分の人生。
それを意識的に、
明確に捉えていく事によって、
自分自身の人生の道を見出す
手助けとなることは間違いないでしょう。

子どもやその家族と活動していくには
まず私たち自身を知らなければいけません。
自分の人生を受け止め、
受け入れる事によって、
他者との関係がより良く育んでいくけるものとなるのではないでしょうか。

私は最後の3回をワークショップ形式で行う事にしました。
一人一人が
7年周期で自分の人生を思い返し、
それを水彩画で表現していきます。
その中で、
スタッフの2人が
本当によく似た水彩画を仕上げました。
それは2人共に14〜20歳の第3七年期。
この二人は10代のときに妊娠し、
一人で子どもを産みました。
その2人に共通していたのは、
妊娠した事が分かったとたんに、
友達が離れていき、
家族からも孤立し、
一人ぼっちであると感じていたという事実です。
一番友人と一緒に居ることが楽しい持期。
自由の中で伸び伸びと遊べる時期。
その時期に妊娠したことで、
彼女達は未だに孤独を感じることがあるといいます。

10代の妊娠というのは、
その事実だけではなく、
本人達にとっても
辛い時期を過ごす結果となってしまいました。
2人の言葉が、
私の心に刺さり、
その事実に胸を痛めたのでした。