光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2007年08月

cea697be.jpg週末に、
無事に眼科検診が行われました。
140名の方が検診に訪れ、
そのうち白内障や緑内障といった、
目の病気を診断された方々が
10名。
ほとんどお年を召した方でしたが、
こういった機会に、
きちんと専門医に見ていただけたという事は
住民にとってとっても大きいことだったと思います。
一番驚いたことは、
検診に来た住民のほとんどが
眼科検診を受けたことがなかったことでした。
眼鏡をつくりにメガネやさんで視力を測る。
そういったことは行っていても、
きちんと目を検査してもらったことはないそうです。
中には、
生まれたときから
片目が失明していたことが判明した人がいました。
視界が悪く、
視野が狭いとは思っていたけど、
まさか片目が見えていなかったとは・・・

『何で分からなかったの???』

と思う方もいるかもしれません。
しかし、
それが当たり前だと思って
生まれたときから生活していた人にとって、
自分自身では判断のつかないことだったのかもしれません。

こういった機会を、
今後とも設けていける事を
願って止みません。

そして・・・

月曜日には東海大学の学生6名、
通訳担当の学生1名が
カノアに到着しました。

慶応大学生との交流のため、
夕食会が催されたのですが、
カノアに日本人が15名。

なんとも奇妙な光景です。

東洋人がほとんど顔を見せないこの地の果てに、
偶然にもこれだけ大勢の日本人が集まる。
なんだか不思議ですね。

東海大学の学生さんのお話は、
また次回に・・・

IMA-KEIO2007

8420d915.jpg8月20日、
無事、ブラジルに到着しました!!!
そして、
今私は再びカノアにいます。

帰国しても簡単に体を休めることは出来ず、
翌日から慌しい日々がスタートしました。
時差ぼけなのか、
娘はなぜか朝の4時半に目を覚ましてしまう始末・・・
それが2日続き、
しかも、
『お腹がすいたよぉ〜』
といって起きるのですからすごいものです。
夕飯を食べて寝たはずなのに・・・と思いつつ、
それでもお茶などを飲ませたりしながら
一分でも一秒でも体を休めたいと思っている私。
しかしそれを知ってか知らずか、
娘はこれでもか!!!
というくらい、
ペースを崩してくれます。
これも元はといえば、
ブラジルと日本を行ったりきたりしている、
そんな生活をさせてしまっている私がいけないのですが。。。
一日でも早く、
時間のリズムが戻ってくれる事を祈るばかりです。

さて、
本日、
慶応大学医学部の国際医学研究会の方々がカノアに到着され、
明日より活動が開始されます。
5日間という短い滞在ではありますが、
カノアの小・中学校の5〜9年生を対象にした
“HIV、STDの授業”や、
眼科検診(白内障の手術を含む)を
実施してくれる予定です。
どうなるかは神のみぞ知る・・・ですが、
ぜひその後報告もさせてください。

皆さまもぜひ、
無事に活動が行われる事を
願っていてくださいね!!!

今日、
8月19日に
日本を発ち、
カノアへ向かいます。
あっという間の一ヵ月半。
やり残したことは山ほど。。。
そして、
ギリギリまで、
荷物も片付かず、
汗をかきかき、
スーツケースにつめている私・・・
いつも100g単位での戦い。
出来るだけたくさんのものを
カノアの子ども達に、
職員に、
村の住民に、
我が家に持って帰りたい。
でも、
重さとの戦いに敗れ、
持っていけないものもたくさんあります。

日本食。
いつも最後には最低限のものしか持っていけず、
涙ながらに実家においていきます。

古着。
子ども達や、
漁師さんの顔が浮かび、
『あっ、これはあの子に、この人に・・・』
しかし、
やはり全てを持っていく事が出来ず、
日本においていくものもあります。

日本では役に立たない、
ゴミ箱にいってしまうようなものも、
カノアでは宝物となったり、
子ども達や、
村の住民達が
笑顔一杯に
『ありがとう!!』
といって、
かえっていく姿を知っているだけに、
できる限りもっていきたい。

さぁ、
出発の間際までこの戦いは続きます。
どんなものを届けられたのか。
皆さま、
報告をぜひ楽しみにしていてください♪

日本での滞在も残すところ1週間。
本当に早かったです。

そして、
今回もたくさんの事を学び、
色々な経験をさせていただきました。

そんな中で今回は、
ある短大の保育科で特別講師をした事について
書いて見たいと思います。

教室にはいったとき、
私がこうやって学んでいたのはもう10年も前のことなんだなぁ〜
と、
そこに居た学生さん達の姿を見て
感じました。。。
近年、
男性保育士が増えてきているという事もあってか、
教室には3人の男性がいて、
私にはとても新鮮でもありました。

初めは緊張し、
何から話そうか。
退屈しないかな???と、
堅くなっていたように感じます。
それでも話をしていくにつれ、
緊張感もなくなり、
次第に自分自身もワクワク、楽しく感じているのが分かりました。
中には寝ている学生も居て、
『起きてくれないかなぁ〜』
なんて思ったりもしていましたが、
とにかく、
質問もたくさんしてくれ、
最後まで素晴らしい時間を過ごせたのではないかと思います。

最後に少し、
学生さん達からのコメントをご紹介しますね。

“私は今海外の保育に興味を持っていて・・・実際に体験したというはなしでやはりそう簡単なことではないんだと思いました。・・・私も見習ってもっと努力しようと思いました。"

“私が知っている保育とはまた違った一面を知ることができたので、とても勉強になりました。・・・”

“・・・『子ども達を見守って信じる』という意味がとても共感しました・・・”

“・・・この普通がどれほど幸せで、どれほど恵まれているか忘れていました・・・”

まだまだたくさんのコメントをいただいたのですが、
こういった正直な感想、
意見、
コメントを
保育士の卵の皆さんからいただけて
本当に嬉しかったです。

こういったことも、
これから積極的に行えたらと思っています。
次回日本に一時帰国する際には
こういった保育士の卵の皆さんにお話が出来る機会が
もっとたくさんある事を願っています。
ご希望の方、
ぜひご連絡くださいね!!!

8f1dfa1a.JPG先日ある人と話していたときのこと。
なぜ私がブラジルと出会い、
そしてその後カノアにいき、
保育園を運営するまでにいたったのか。
そんな話をしていました。

私はなぜかブラジルに出会い、
モンチ・アズールを知り、
そこで3週間の実習を行ったことがきっかけで、
その後、
モンチ・アズールでボランティアをしました。
そして、
カノアで活動する事になり、
エヴァさんと共に、
現在の活動を始めたのです。

そんな話の折々に
私は
『縁があって・・・』
という言葉を繰り返していました。
私自身には
運命的にブラジルと出会い、
縁があってカノアに辿り着き、
今も活動している。
“縁”
という言葉なくしては、
語れないものなのです。
なぜならば、
縁なくして、
どうして私はブラジルに行ったのでしょうか?
現在も活動しているのでしょうか?

でも、
その話を聞いていた人はこういいました。

『縁と言うものは、
あっても、
それをつなげようとするか、
そこで断ち切るかは、
その人の決断次第。
そういった人生の分岐点に立ち、
貴方はいつも、
自分自身で決断し、
現在に至っているんじゃないかしら。
だから、
縁というよりも、
自分で今の人生を選択し、
生きているのよ』

そうなのか。
自分はたまたまカノアに居て、
たまたま活動してきたのではなく、
自分できちんと選択し、
決断してきたのだ。

そんな事に気づかさせてくれ、
人生に新たな息吹をもらったような気がしたこの瞬間。
もう一度、
呼吸を整え、
自分の人生を
歩んで生きたいと思った瞬間でした。

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