光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2008年02月

c419bbff.JPG新学期が始まり、
子ども達は元気に通い始めました。
一年生の教室に、
昨年と同じ顔ぶれが三人。
保護者と担任教諭、
そして教職員の話し合いによって、
もう一度一年生として通学する事になった三人です。
二人はどうしても授業についていけず、
発達状況にあわせるのならば、
もう一年、
じっくりと関わっていこうという事になり、
残りの一人は
年齢的に一年生なのだが、
すでに発達状況もよく、
教職員は二年生への進学との判断だったのだが、
保護者の強い希望により再度一年生として受け入れました。

しかし、
この三人のうち一人が、
二日目から突然登園しなくなってしまったのです。
どうしたのかと思ったら、
なんと二年生として、
小学校分校に通っているというのです!!
急遽担任教師が保護者と分校の教師と話し合いをする事に。
保護者は
『二年生だって言うから行かせてるの。
ダメなの???』
と、
よく分かっていない様子。
この子、
チシアーナも、
『学校ではただ絵を描くだけなの』
と、
分校の教師が教えていることが理解できず、
ただ絵を描きに行っているだけのよう。
このままでいいのだろうか?

しかし、
保護者も、
分校の教師も、
そしてチシアーナ自身も、
“また学校を移るのは面倒だ”
といって、
このまま分校に通う事を希望。

私達はなすすべもなく、
今後を見守っていく事になりました。
これからどうなるの?
チシアーナ・・・

7d4e1867.JPG長期休み期間中に、
バルコニーと塀、
そして、
庭の中に使われずにあったわらぶきの家を
ブランコの傍に設置し、
新学期を迎えました。
南国のカノア。
昼間でも日差しが強く、
風が吹いているために体感温度としてはさほど感じませんが、
それでも照り続ける太陽のもと、
子ども達が遊んでいる姿に
私達はいつも心配を隠せませんでした。

『日陰で遊びなさい』
『少し休みましょう』
『お水を飲みましょうね』

日射病や熱射病にならないために、
子ども達を思う存分、
遊ばせてあげることができていなかったように思えます。
そして今年、
バルコニーが出来たこと、
わらぶきの家を移動させた事により、
子ども達が元気に、
そして楽しそうに
想像、創造力を働かせながら
遊んでいます。

ほんの少しの工夫。
それでも、
子ども達の遊びは本当に生き生きと、
実りのあるものに変わっていきます。

今回のこの改装を支援してくれた皆様、
本当にありがとうございました!!!

最近、
村で何かを行おうとすると、
参加するのはほとんど女性。
イベントでも、
お祭りでも、
勉強会や講演会でも・・・

今現在、
この村で高校に通っているのは
女の子のみです。
なぜなのだろうか?
そんな事を彼女達に聞いてみると、

『男は力仕事でも何でも、
お金が必要になればなんとか得られる。
でも私達は
学歴や、
ある程度の教養がなければ
レストランでも、
ホテルでも、
海の家でさえも働くことが出来ない。
だからこそ、
最低でも高校を卒業しないといけないのよ。』

だからなのだろうか。
男の子達は
気が向くと漁に出て、
サッカーをし、
サーフィンをし、
ハンモックで一休み・・・

しかしこの状況が続けば、
この村の将来はどうなるのであろう???

そんな事を考えている時に
木工教室が開かれました。
16歳以上を対象にした教室。
10名の18〜54歳の村の男性が参加。
その中には
いつも破れたズボンで村をふらふら歩き、
週末は酒を飲む、
大麻を手にする・・・
という青年の姿があったのです。
彼は三日間、
休むことなく通い、
最終日には
お風呂上りで
きれいな格好をした彼が
得意そうに自分の作った作品を
村の人々に見せていました。

部屋の掃除をし、
片付けも厭わない彼の姿は
なんとも輝いて見えました。

彼らにも道があるではないか!!

そう感じた瞬間でした。
彼らが主役となる、
そんな場がこれからもたくさん見られる事を
願って止みません。

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