光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2008年07月

c7eb2c02.JPG私がカノアの子ども達と関わる中で
学んでいること。
実は、
本当にたくさんあります。

そして、

子どもが子ども時代に子どもらしく幸せに過ごしていくこと。

その大切さを痛感させられるのも
カノアで子ども達やその家族と
関わっているからなのだと思います。

そんな思いを、
皆様に聞いていただけるように
下記のように報告会を開催します。
ご興味のある方は
お誘いあわせの上、
ご参加いただけますよう、
お願い申し上げます。

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“カノアの子ども達から学ぶ”

日時:8月9日(土) 18:30〜
場所:文京シビック 会議室
参加費:1000円

主催:いろり会

※参加したい方は当日会場までお越し下さい。

よくブラジルの話をすると、
しかも、
私の活動している場所が
赤道から程近いので、

「暑いでしょ」

といわれます。

でも、
今年日本に来て、
日本のほうが
ほんとうに

暑い!!!!!

湿気が多い日本の夏は
蒸し暑く、
身体がとってもだるくなります。

カノアは
さらっとしているので、
気温は高いですが、
ここまで暑さを感じません。

まだ体調を崩していませんが、
残りの日本滞在。
体調を崩さずにいられるよう、
頑張ります♪

946aefc3.JPG7月17日(木)。
横浜シュタイナー学園にて
保護者の皆さんを対象に
話をさせていただいた。

カノアの活動を通じて
親として、
子どもを育てていく中で
忘れてほしくないこと。
そんなことを伝えたくて、
話をさせてもらった。

その後の質疑応答で、
「バイオエネルギーについて・・・」
「ブラジルの農家の現状」
「格差社会について」
という質問が多数出た。

今ブラジルは
先進国に追いつけ追い越せ。
かなり経済的に豊かな国になってきた。
それと同時に、
農漁村地域では
都市部との格差がドンドン大きくなり、
食料の値上げが相次ぐ中、
苦しい生活を虐げられている。

“それだけ経済的に豊かならば、
国内で何とかするべきなのでは?”


それはそうなのですが、
これだけの経済力を
たった2割の人たちが動かしている国で、
それ以外の人たちにその利益を
いまさら渡そうとするでしょうか???

格差社会。

これは本当に深刻な問題だと、
改めて痛感した私なのでした。

昨年、
日本一時帰国中に
娘を連れて公園に行きました。
そのとき、
娘が葉っぱや木の枝、
石などを使って楽しく遊んでいたのですが、
それを見ていた親子が
必要以上に玩具の貸し出しを申し入れてくれ、
それを拒否した娘に対し、
一瞥をくれ、
その場からいなくなってしまった・・・
という経験をしました。

この経験は、
私にとっては衝撃的で、
「日本における遊び」
ということに対して
かなり深く考える機会となりました。

そして今年。
毎日のように公園に行くのですが、
子ども達、
その保護者、
遊びに対してや子ども達に対する物腰が
昨年とは大きく違うように感じました。

虫を追いかけている子ども。
自然を使ってのままごと。
走り回る子ども達。
それを見つめる保護者・・・

なんだか嬉しくなってしまいました。

一年。
長いようで短い期間。
でも、
人間として必要な
豊かなこと。
それが再び
根付きだしたように感じている
今日この頃なのです。

5141d98c.JPGカノアの漁師さんは
現在イセエビ漁が解禁されたために
毎日仕掛けの修理と
漁にと
忙しい日々を送っています。

6月1日より解禁となったイセエビ漁。
一ヶ月以上がたった今、
すでに既定外のイセエビの収穫が横行しているために
仕掛けで漁をしている地元の漁師達は
収穫量の激減に
苦しんでいます。

そんな中、
今年は大雨による影響で
川から大量に流れてくる
水と一緒に海に流れ込んでくる
“海老”漁が
盛んに行われています。

イセエビだけでは利益が上がらず、
エビ漁を積極的に行う漁師も出てきました。
しかし、
エビ漁では
イセエビほどの収益を上げることは出来ません。

漁師として家計を支えている人々。
小さな漁村であるエステーヴァン村において
大きな局面を迎えていることは
言うまでもありません。
今後も漁師として
生活をしていくために
どうしていくべきなのか。
答えのない問いに苦しんでいる漁師たちなのです。

00e89e9b.JPG7月11日(金)。
横浜南養護学校
講演会を行った。
総合学習の時間に呼ばれ、
話をしたのですが、
実は2度目になります。

最初は2年前。
サッカー好きの少女からの質問が
とても印象的で、
今でも心に残っています。

今回は講演が始まる前に
いくつか質問が出て、
「NGOって何?」というところから
話をさせてもらいました。
→講演会後の質疑応答では質問してくれませんでした;;;

真剣に話を聞いてくれた子ども達。
その眼差しが
とてもうれしく、
機会があればまた、
話をさせてもらえたらと
強く思ったのでした。

みんな、
どんな風に感じてくれたのかな???
感想文を読むのが今から楽しみです♪

4581d90e.JPG7月8日(火)、
日本帰国第一弾の報告会が行われました。
今回は
私が以前から関わらせていただいている
『臨床育児・保育研究会』
にて、報告させていただきました。

私自身が保育者であり、
カノアでの保育園を通じて、
その一年の中で日本の保育に関わっている方々に
伝えたいこと。
そんなことをまとめて、
報告させていただいています。

「子どもを見守る大切さ」
「子どもの挑戦や探求への尊重」
「五感を養っていくということ」

この3つを
例を交えながら
話させていただきました。

皆さん、
どのように感じられたでしょうか?
質疑応答の中から聞かれた言葉の数々。
私自身、
こういった場で学ばせていただくことがたくさんあります。

“幼児期は人生のベースである。”

これを常に念頭に置きながら
今後も活動に取り組んで生きたいと
力を新たにした一日でした。

参加いただきました皆さん、
本当にありがとうございました!!!

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「<光の子どもたちの会>総会のお知らせ」

下記のように総会を開催いたします。
鈴木真由美の帰国報告会も行われますので、
奮ってご参加いただけますよう、
よろしくお願いいたします。

日時:7月13日(日) 13:00〜
場所:横浜市立栗田谷中学校 地域交流室

88310d4e.JPGブラジルでは
誕生日というのはとっても大切。
子どもの誕生会なんて、
どんなに貧しい家でも
近所の子どもを招待して
小さいケーキを囲み、
皆でお祝いします。

とっても大切にされているのが
1歳と15歳の誕生日。

1歳の誕生日は
『ここまで育ってくれてありがとう!!』
という意味がこめられており、
盛大なパーティーが開かれます。
そして15歳の誕生日。
大人への仲間入りを祝して
お祝いされます。

さて、我が娘も昨日で4歳になりました。
しかし、
残念ながら一度もブラジルで誕生日を祝ったことがありません。
ブラジルで生まれ、
一年の大半を過ごしていながら、
この時期は日本に帰国していることが多く、
誕生日をブラジルで過ごしたことがないのです。
1歳の誕生日の年。
義母からかなりきついお叱りを受けました。

「なぜこの重要な1歳の誕生日にカノアにいないのか」と・・・

そして2歳、3歳と過ぎ、
昨年はそのことを口に出すのも憚るように
冷たい視線を受けました。。。
そして今年。
せめてお祝いだけでも・・・
ということで、
家族だけでの小さな集まりですが
(といっても10名以上はいたような気がする・・・)
昼食会が行われました。

誕生日。
されど誕生日・・・

いつの日か、
彼女がブラジルにて
誕生日を迎える日が来ることを
願って・・・・

光の子どもたちの会では
下記のように総会を予定しております。
代表である、
鈴木真由美の帰国報告会も行われますので、
ご興味のある方はぜひご参加下さい。

参加希望の方は
お手数ですが下記の日本事務局まで
ご連絡いただけると幸いです。

“光の子どもたちの会”総会のお知らせ

日時:2008年7月13日(日) 13:00〜
場所:横浜市立栗田谷中学校
   地域交流室


お問い合わせ、参加希望の方は・・・
<日本事務局>
堀池事務局長
FAX 045-321-1824
E-mail horiike59@msi.biglobe.ne.jpa2030319.JPG

c137bcda.JPG6月24日は聖ジョアンの日。
この日にはブラジルの特に東北部において
盛大なお祭りが開催されます。
『田舎娘の祭り』
としても知られるこのお祭り。
クリスマスと反対に位置するこの日には
農作物の豊穣や
寒い中において

(ブラジル中央部以南では6月は冬となるため・・・)
明るく、楽しく過ごしていくことが出来るように
といった意味も含まれているようです。

さて、
私達の活動においても
前期の最終日に当たる
6月26日に
盛大なお祭りが開かれました。
屋台では
魚釣りゲームや
玉入れが行われ、
目玉として
大きな一本の木に蝋を塗り、
一番上までたどり着けるかというゲームも行いました。
クラス発表に加え、
こういったゲームを行うというのは
今まで待ち時間が長く、
飽きてしまった子ども達が多くいた中、
とてもすばらしいアイデアとなりました。

この日を最後に長期休暇に入った子ども達。
学期はじめに会えることを今から楽しみにしている
私なのでした・・・

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