光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2008年08月

f73ee6e2.jpg青少年プログラムでは
大きく分けて
環境問題
性教育

という二つのテーマについて取り組みます。

まずは環境問題に取り組みました。

近隣ですでに実施されている事業を訪問、見学し、
それを体験してみる。

海藻を使って
村人の経済的自立を図る事業では
海藻による料理を堪能。
日本人にしてみれば当たり前のようですが、
ブラジル人には
捨てられたごみを再利用した料理といった感覚。
それでもおいしそうに食べていました。

翌日、
見学した事業を受けて、
『私たちの村ではどんな事が実施できそうか?』
『自分たちが今できることってなんだろう?』

ということについて議論し、
グループごとに発表しました。

“自分の家に木を植える”
といった答えが返ってくると思いきや、
見学した事業をそのまま実践する気満々の彼ら。
これには驚きました。
と同時に、
議題からの答えに対する意図への難しさを痛感。。。

毎日寝食を共にしている彼ら。
さて、性教育にはどんな反応を示すのだろうか?

10e96409.JPG8月24日。
青少年プログラムがスタートし、
初日は近隣で行われている環境問題への取り組みを
見学に行くことになった。

隣の市であるイカプイ市には
日系2世の
通称 こばさん
が環境問題に取り組んでいる。
多岐にわたる取り組みに、
私たちは驚きを隠せないのだが、
少しでも実践しているものを見学し、
私たちの地域で取り入れることができないかと、
現在青少年グループと取り組んでいるところである。

今回の参加者。
セアラ州立大学から2名、
日本から大学生3名、
青少年グループ13名、
日本人ボランティア1名、
ドイツ人ボランティア1名、
合計20名で行っている。
ただ残念ながら、
平日のプログラムにセアラ州立大学の学生は参加することができず、
残りの18名が寝食をともにしながら

環境問題
性教育

について議論し合っているのである。

昨日は
商学部の学生ということもあり、
かねてから青少年グループが取り組んでいる
おやつの販売に関して
売り上げを伸ばしていく方法を
講義してくれた。
突然の申し入れにもかかわらず、
学生たちは見事な講義をしてくれ、
当日は
別のプログラムに参加している青少年約20名も参加しての
講義だった。

本当にお疲れさまでした!!

その内容はまた後ほど…

先週、
すったもんだの末に、
カノアに無事に到着しました。

サンパウロに着いた時には
ベビーカーが壊れていることが分かり、
その処理に追われ、
フォルタレーザまでの便の変更をお願いしていたところ、
決まったとたんにすぐに出発。。。
飛行機に押し込まれたために
カノアに連絡することができず、
フォルタレーザの空港で2時間もお迎えの車を待ちました;;;

それでも、
帰ってきました!!!
久しぶりのこの環境に
娘は大はしゃぎ。
翌日から保育園に行きました(笑)

そして現在村は
Jangadaという漁村のレースに向けて大忙し。
あっちこっちでその話ばかり。
漁師さんも、
漁そっちのけでレースの準備をしています(笑)
そんな様子もお伝えしますね。

まずはこの辺で…

ただいま!!!

a0814a7c.jpg早いもので、
日本での滞在も残すところ1日です。
まだ実感としてあまりなく、
カノアに戻るというのが信じられないほどなのですが、
飛行機に乗ってしまえば、
また気持ちも新たに
ふたたび活動に精進できるのではないかと思います。

日本滞在中、
ご迷惑をおかけした方、
お世話になりました方々、
本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な部分も多い私ですが、
今後の活動への課題も見出すことができ、
充実した日本滞在でした。

私たちの活動は、
「光の子どもたちの会」
に支えられ、
活動を継続させていただいております。
ご興味のある方は
ぜひご参加くださいませ。

___________________________________

【会員募集】

『光の子どもたちの会』では会員を募集しています。
会員になりますと、年2回の会報及び講演会やイベントなどのお知らせをブラジル事務局よりお送りいたします。
これら会員費は当団体の活動(現地プロジェクトを含む)及び運営費となります。
<年間費>
一般:5000円
協力:一口36000円任意額
※随時寄付やカンパも受け付けております。
※たったの100円でお米1kgを買うことができ、
子ども一人当たりの保育料に毎月3000円が掛かっています。
(活動はすべて無償で行われています)

<郵便振替>
口座番号: 00280−1−41787
加入者名: 光の子どもたちーカノアの活動を支える会
<ブラジル銀行(Banco do Brasil)口座>
Agencia 0121-X
Conta Corrente 26357-5
Associacao Criancas de LUZ

___________________________________

それでは、
いってきます!!!!!!!!!!

0730b932.JPG日本人ボランティアが来ると、
いつも傍に寄ってくる子どもたち。
そんな子ども達の中に
決まっていつも現れる子どもがいます。
そんな子ども達は
家庭や家族から得られない何かを
ボランティアに求めてやってくるのかもしれません。

しかし、
活動を始めて10年近くがたち、
初めての卒園児たちは
現在13歳。
思春期へと突入した彼らは
独自の世界があり、
その周囲で一緒にくっついていた
9〜11歳の子ども達は
その中に入っていけません。

いつも一緒にいた
ビビアーニとホジレーニ。

いまでは別行動がほとんどです。

ホジレーニは年下。
だから、
その孤独感に耐えられず、
どこか寂しげです。

“一人ぼっち”

そんな寂しさに襲われている彼女たち。
それが成長の一段階として、
これからも見守っていってあげたいです。

子どもって本当に面白い。
その言動や行動。
私たち大人には考えられないようなことを
簡単にやってのけてしまう。

今日、
仕事の関係でお世話になっている会社に
挨拶に伺った。
預ける人がいなかったので、
娘たちを連れていったのですが、
ブラジル産の販売品について
スタッフの人と話している娘。

(ス)「これ、ブラジルから来たんだよ。」
(娘)「でもこれ、カノアにあるよ。」
(ス)「そうだね。ブラジルだからね。」
(娘)「違うよ。カノアだよ!!」
(ス)「えっと。。。ブラジルだよね???」
(娘)「カノアはブラジルじゃないの!!」

これには大笑い。
世界は一つ。
娘の世界も一つ。
すべてが分け隔てなく、
日本でもカノアでもおんなじように生きている彼女。
でも、
こんな風に理解しているんだなぁ〜と、
改めて気付かされた私でした。

昨晩、
久しぶりにリンダウバと話をした。
インターネットってすごい。
地球の裏側なのに、
本人の画像を見ながら話ができる。

元気そうだった。
そして、
今月末の来日を心待ちにしている様子だった。

「初めての海外は日本だと思っていたのに…」

その言葉を残してドイツに住む娘を訪ねて行った時、
絶対に、
いつか日本に来てもらいたい。
そう強く願った。

そして、
今年それが実現します。

残念ながら私はブラジルにいるため、
彼女を案内することはできないけど、
リンダウバの長年の願いがかなう今年、
私も本当にうれしくてたまらない。

リンダウバを受け入れ、
同行する皆さん、
どうぞよろしくお願いします!!!!!

2b821e7d.JPG8月9日(土)。
文京シビック会議室にて、
報告会を行いました。
8月の、
お盆直前であるにもかかわらず
参加してくださった皆さん、
本当にありがとうございました。

今回、
「本当の豊かさってなんだろうか?」
「子どもが幸せでいるということって?」
ということを、
事例を出しながら話させていただきました。

皆さんとの質疑応答の中で、
「子どもの本質って世界どこでも同じ」
という言葉。
印象的だったと同時に、
「では子どもの本質ってなんだろうか?」
という質問が出た時に、

そうだよな。
それって何なんだろうかって、
深く考えたことがなかったなぁ〜


と、
また一つ課題を見出すことができました。
村が存続していくためには
その村が魅力的であり続ける必要もある。
子どもが天使のように見える場所。
だからこそ、
そんな姿を残していきたい。

これからどんなことができるのだろうか?

また一つ、
大きな挑戦が始まったような気がします。

7159deab.JPG日本に一時帰国し、
いろいろな人と出会い、
話をし、
その中からたくさんのヒント、
学びを得ている私ですが、
カノアで行っている活動の中から学べること。

子どもって?
豊かな子ども時代って?
豊かな人間性ってどんなこと?


などなど、
日々学び、
考えさせられることばかりです。

そこで、
今回はそんなことを
皆さんと考えることのできればと
下記のように報告会を行います。
ご興味のある方はぜひ!!!

**********************************************************************

“カノアの子ども達から学ぶ”

日時:8月9日(土) 18:30〜
場所:文京シビック 会議室
参加費:1000円

主催:いろり会

※参加したい方は当日会場までお越し下さい。

b88bc202.JPG現在、
カノアの猟師さんたちは
自分達の伝統的な漁の技術を
次世代に伝えるため、
政府とともに
プロジェクトを行っています。

環境問題がとり立たされる中、
風の力だけで走る
“ジャンガーダ”。

これはかなり
『エコ』
といえるのではないでしょうか?

このままでは漁師が村に一人もいなくなってしまう。

そんな危機感が、
漁師さんたち自身を動かしたそうです。

漁師とは厳しい職業。
私の夫は
幼い頃から「漁師だけにはなるな」といわれて育ったといいます。
これも親心。
でも、
漁師のいない漁村にはなってほしくない。

これは私のエゴでしょうか?

このページのトップヘ