光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2008年09月

49156949.jpg毎週土曜日、
木工教室では
子ども達の楽しそうな笑い声と、
真剣なまなざしに出会います。
木工細工から始まった教室は、
現在、
木工玩具の製作中。
第一号は
車です。

みんなそれぞれ、
切って、
削って、
車を作っていきます。
初めは車と言っていたのに、
そのうち、

「これはバス」
「これはトラック」

と様変わり。
それもまたおもしろさの一つなのでしょうね。

手先の器用なこの村の人々。
こういった木工細工が
この村の名産となる日も
近いかもしれませんよ!?

ちなみに、
この車たちは
私たちが運営している保育園に
寄贈される予定です。

ef987f11.jpg教育者養成講座では、
必ず芸術を一緒に取り入れます。
講義をただ聞くだけではなく、
芸術を通して体験していくことで、
学んでいることを実感してもらいたい。
そんな願いがあります。

さて、
今回は粘土細工でした。
まずは片手で丸を作っていきます。
右利きの人は左手で、
左利きの人は右手で。
丸を作っていくのには神経を使い、
集中しなければ上手に丸められません。
ちょうど両手で包みこむくらいの大きさの丸ができたら
それを持ってみんなで輪になりました。

「隣の人に順番に渡していって。
そして、
感じるの。
ただ、
触りながら感じてみて。」

そう言われ、
みんなは一つ一つ、
回ってくる球体の粘土を
両手で包みこみながら
感じていきます。

同じ粘土で作った、
同じ大きさの、
同じ球体。
それなのに、
温かいものもあれば、
冷たいものもある。
軽く感じるものもあれば、
重たく感じるものもある。
面白いほど、
一つ一つは違います。

3日を通して、
さまざまな作品を作りました。
最終日には展示会を開きました。

その作品一つ一つ、
個性が感じられます。

“魂が込められているからだよ”

ある教師はそう言いました。

言葉だけではなく、
体験で学んでいく。
本当に素晴らし経験ができたと、
参加者全員が満足気だったことが
本当に嬉しかったです。

25e2118d.jpg9月19日から3日間。
教育者養成講座が開催された。
今回のテーマは

「魂と精神=生涯教育」

子どもたちと向き合うとき、
もし私たち自身のことを知らなければ
どうやって理解し得ることができるのだろうか?

知識を蓄え、
学びを得ても、
なかなかそれを実行できない。
もしくは、
どうやればいいのかわからない…

そういうことってよくあると思います。
だからこそ、
私たちはまず、
自分自身に目を向けなければいけません。
自分自身を知ること。
自分の内面を見つめること。
これなくしては、
子どもの前に立つことは難しいのではないでしょうか?

自分を信じられないのに、
どうして子ども達が信じてくれるのでしょうか?
自分を好きではないのに、
どうして子どもたちが好きになってくれるのでしょうか?

単純だけれども、
とても大切なこと。
それを学ぶ機会となりました。

自分を見つめなおす。
まずは寝る前に一日を思い出すことから始めてみませんか?

86b39574.jpg先日、
20年近くこの地域を訪れている
フランス在住の夫妻と話をしました。
彼女自身は大学の教授で、
私たちの活動に興味を持ってくれ、
わざわざ足を運んできてくれたのです。

彼女と話している中で
とても興味深かったのは

「ここの子どもたちが学校を卒業しても
本も読めず、
文字も書けないって知ってる?
アルファベットがわからないんじゃないの。
コピーはできるのよ。
でも、
私が何か言うでしょ。
書いてみてって言っても、
書けないのよ。
本すら読めない。
これってどうしてなのか、
私には理解できないわ。」


そうなのです。
カノアでは、
小学校5年生でも
やっと自分の名前が書けるようになった
という子どもがいるほど。

本を読み聞かせても、
意味が汲み取れない。
アルファベットの羅列はできる。
でも、
それを単語として、
文章として、
理解できないのです。

「教育方法やカリキュラムは
フランスとさほど変わりはない。
原因は
教師の技量だと思うわ」


その言葉に思わずうなずいてしまいました。
ただ教えればいいのではない。
子どもたちが理解できるように
教えることができるか。
知っているから教えられるわけではない。
教えるからには
その準備が必要なのです。
子どもの前に立つために・・・

4ead68f9.jpg壮大な自然の中に
私の活動するエステーヴァン村は存在します。
ある人は

『ここはまるで天国のようだ』

と言っていたほどです。

砂丘と海に囲まれた村。
砂丘の村には森が広がっており、
いまでも子ども達は果物を取りに出かけます。
そして、
村人のなかには
いまだに朝、夕方と薪を取りに行く人もいます。

しかし、
2年程前より
風力発電のプロジェクトが持ち上がり、
裁判などを行っていたのですが、
結局第一基目が完成間近です。
羽一つが30mという巨大な風力発電。
森の多くも伐採されてしまいました。

風力発電自体に反対ではありませんが、
なぜわざわざ、
村のこんな近くに、
住民が毎日歩くその森を伐採してまで、
砂丘の上に立てるのか。
海岸沿いには
他に住民がいない、
開けた土地がるにもかかわらず…

柱が立ち、
羽を装着するモーター部分が始動し始め、
テレビが受信できなくなった家があります。
そして、
昨日から携帯もつながりにくくなりました。

本当に問題はないのだろうか???

疑問ばかりが頭に浮かびます。
もっときちんと調査し、
設置場所を検討できたはずなのでは?
せっかくの風力発電も
これでは悪影響ばかりです。
年内中に5基立つといわれている風力発電。
これから一体どんな問題が起こりうるのでしょうか?

78d87386.jpg私がこの村で活動するようになり、
遠く日本から私に対して
住民の皆さんは
とても温かく迎えてくれました。
それでも、
いつまでも私はよそ者。
だからこそ、
この村の人々と同じ生活を心がけ、
住民になろうと努力していました。
しかし、
やはり日によってはそれが難しく、
この村の一員として、
活動をしていくことは無理なんだと、
涙を流した夜もありました。

そんな中、
はじめて私に

「真由美はもう私たちの家族だ!!」

と、
みんなの前で言ってくれた人がいます。
この村を守るために戦い、
いつでも、
どんなときでも
力を貸してくれた人。
そして、
その笑顔、
断固とした意志の強さは
私に勇気を与えてくれました。

Sr.Celso.
9月9日、
息を引き取りました。
先週病院にお見舞いに行った時には
JANGADA(漁船)のことばかり心配していたSr. Celso.
残念ながら、
もう二度と船に乗ることはできなくなってしまいました。

今もどこかから、
みんなを見守っていてくれるに違いありません。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

6e18251d.jpg昨日から、
残り少ない滞在期間となってきた
関西大学の学生達と
家庭訪問を行っています。
簡単アンケートを行っているのですが、
目的は、
現状把握です。

一軒一軒回り、
話をする。
世間話をしながら
今どんなことを感じ、
思っているのか。
何が必要とされていて、
どんなことに満足しているのか。
そんなことが本当によく伝わってきます。

話し始めると止まらず、
「最近の若者は…」
なんて言っている63歳の漁師さん。
話の中にはたくさんの経験と、
知恵が混ざっているようで、
何とも為になりました。
それを聞いていたその若者たち。
笑いながらも、
漁師というつながりのなかで
みんな一緒にいる。
なんだか温かいなぁ〜と感じました。

まだ半分しかおわていない家庭訪問。
今日は娘が熱を出してしまい
参加できませんでしたが、
明日はまた、
一緒に同行できればと思っています。

4d664586.jpg9月7日。
ブラジルの独立記念日であるこの日、
エステーヴァン村では
漁師主催の、
漁師のための
漁船レース、
“REGATA”
が開催されました。

いつものようにこの日を迎える約一ヶ月。
漁師の皆さんは
漁そっちのけで、
漁船の修理に精を出していました。

一年に一度の大イベント。

大いなる熱気の中、
スタートです!!!

光の子どもたちの会のロゴマークをつけた
わが娘の船。
5年連続優勝という実績もあり、
今年はどうなるかと、
注目の的です。

そして・・・

結果はなんと、
またもや
優勝!!!!!!!!

この力、
子ども達からももらっているのではないかと、
うれしさ100倍です。

皆さん応援、
ありがとうございました!!!

追伸:
この日、海岸では日本人ボランティアがたこ焼きを売っていました。
これが結構、
売れてたみたいです。。。

0069fd51.jpg今日、
日本で使用した資料などを整理していたら、
横浜南養護学校で行った講演会の感想文が出てきた。
この学校での講演会は2度目。
短期間で生徒が入れ替わる特殊な環境の中で、
先生たちは悪戦苦闘しながらも
本当に努力されているなぁ〜と、
学ばせてもらうことが本当に多い。

感想文を読んでいて、
子ども達の難と前向きなことに驚かされる。
「○○に気づいたので、
自分はこんなことをしようと思う」
といった文章がよく目につく。

「当たり前だと思っていたことが、
実は当り前でないということに気付かされました」

こんなことを書いている子どももたくさんいます。

読み返しながら、
自分の活動を思い返しているようで、
逆に今行っていることも
客観的に見ることができる。
そんなことを再発見した私なのでした。

28ec1beb.jpg青少年プログラムの最後。
今まで学びあい、
準備してきた
性教育について、
公立の小・中学校
6〜9年生を対象に行ってきました。

テーマは3つ。
・初体験、妊娠、そして中絶
・HIV/AIDS
・同性愛について


それぞれがグループに分かれての講義。
その後、
興味や注意を引いたテーマに分かれて議論をしてもらい、
最後にそれぞれで発表をしてもらいました。

同世代からの忠告。
そして、
日本、ドイツなどの情報も知ることができ、
授業を受けた子ども達は
いろいろと考えさせられているようでした。
そして、
授業を受け持った青少年グループも。

今日だけではなく、
今後のために、
これらの知識を生かして言ってくれることを
願ってやみません。

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