光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2009年01月

2001年3月まで、
ブラジル、セアラ州にて
JICAの「出産のヒューマニゼーション」という
プロジェクトが行われていました。
簡単に言うと、
自然分娩を推進するプロジェクト。

ブラジルは帝王切開率が
全世界でも高い国です。
その中で、
もっと自然分娩の大切さ、重要性を伝えていこう。
ブラジル国内における
その活動の発端ともなったプロジェクトでした。

時は過ぎ、
すでに8年近くの歳月が流れています。
その当時パイロット地区の中にあった
指定病院。
私が住むアラカチ市にも一つあります。
残念ながら、
熱心にこのプロジェクトを継続させていた
助産師さんが転勤になって以来、
自然分娩でのお産の件数、質は下降気味です。
州都フォルタレーザでも、
その当時助産師として働いていた人が
看護部長などになり、
直接お産にかかわることが難しくなったこともあって、
継続の難しさを教えられます。
そんな中で、
セアラ州立大学病院内の
お産施設は
今でもこのプロジェクトで学んだことを生かし、
素敵なお産を続けています。
先日お会いした医師の方も、
奥さんの出産にこの病院を選んだそうです。

8年の時を経ても尚、
続けられている
“素敵なお産”
これからも続けていってほしいものです。

f533f62a.jpg1月16日(金)。
エステーヴァン村では第2回目となる運動会が開催されました。
日本文化教室を行ってくれていた
日本人ボランティアが中心になり
行われたこの運動会。
準備の段階で、
現地スタッフに手伝いをお願いすることなく、
頑張り続けていたボランティア達。
開催3日前に、

「もっとみんなに手伝いを頼んでもいいんじゃない?」

と声をかけました。
自分たちだけで頑張りたいという気持ちがあったのかもしれない。
でも、
私がカノアの活動の中から学んだことの一つに

“みんなでやるからこそ素晴らしいものが出来る”

というものがあります。
自分では苦手なことも、
他の人は得意かもしれない。
みんなで手をつなぎあい、
助け合っていくことで、
もっと素晴らしいものになる可能性がある。
そのことに気づかせてくれたのも
この村の人々でした。
こういった活動を通して、
そのことを学んでくれたなら、
うれしい限りです。

さて、
運動会。
長期休みということもあり、
4歳〜13歳までの子どもほぼ全員が集まったのではないかというくらい
盛大なものでした。
綱引きは大盛り上がりで、
見学していた大人たちもやりたいということになり、
急きょ大人の対抗綱引きも行ったほど。

最後には
用意してくれていたカレーライスをみんなで食べました。

こんな素敵な日を考え、
準備し、
行ってくれたこと、
本当にありがとう!!!!

子どもたちの素敵な笑顔に
たくさん出会えた一日でした♪

e5fed384.jpg私たちの活動は
1999年に始まりました。
はじめて預かった子どもたちは7名。
その中の子どもたちは
学童教室を卒業する10歳まで
ずっと一緒にいました。
私が日本人であるため、
今までカノアを訪れた
ボランティアの半分は“日本人”。
学童教室では
必ずと言っていいほど、
日本文化教室が開かれていました。
折り紙、
童謡、
あやとり、
手遊びなどなど・・・
子どもたちの中には
5年以上が過ぎても
折り紙でカエルが折れたり、
一語一句間違えずに
「幸せなら手を叩こう♪」
を歌えたりします。

そんな日本大好きな子どもたちの中には
簡単な日本語を読み書きできる子どもさえいます。

MARISA & VIVIANE

この二人は
図書室にある日本語の絵本を
すらすらと読んでしまいます。

今いる日本人ボランティアたちも
これには心底驚いているようで、
私も感心せずにはいられません。

この子どもたちの夢は
いつか日本に行くこと。

いつの日か、
日本に行けることを願わずにはいられません。

0ef45c8d.jpg1月8日朝。
初めての長期ボランティアである、
日本人の
タシくんが
カノアを発った。

カノアでボランティアを受け入れるようになって
4年になるが、
初めて1年間という、
長期滞在者だった。

ポルトガル語もままならず、
受け入れ当初は
どうなるかと心配な面もあったが、
最後には、

「こんなに素晴らしいボランティアはほかには現れないだろう」

と住民たちが言うほど、
みんなに惜しまれながらの旅立ちだった。

手先が器用で、
なんでも手作りしてしまう。
力仕事でも、
楽しそうに頑張る姿には
感銘さえ受けてしまう。
本当ならば、
彼の姿を見て、
もっとたくさんの村の若者たちが
村のために働くことを期待していたのだが、
残念ながら
その期待は大きな課題となって残ってしまった。

ギター教室を開き、
必要とあらば、
ギター一つで
どこででも演奏してくれた。

彼のいないこの村は
なんだか本当にさみしく感じられる。

頼ってばかりで、
本当に申し訳なかったが、
エステーヴァン村のことを
忘れないでください。
いつかまたこの地に戻ってきてくれることを願って・・・

50ee4acf.jpg2009年となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
日本とは異なり、
お正月気分も特になく、
気づいたらすでに4日…
なんだか寂しいですね。。。

私たちの活動は
皆様のご支援、ご協力により
支えられています。
本当にありがとうございます。
2009年は
世界的に見ても
今まで以上に厳しい経済状況となっています。
そんな中、
子どもたちが
子ども時代を子どもらしく幸せに過ごせるよう、
今後とも引き続き、
ご支援・ご協力のほど、
よろしくお願いいたします。

【会員募集】

『光の子どもたちの会』では会員を募集しています。
会員になりますと、年2回の会報及び講演会やイベントなどのお知らせをブラジル事務局よりお送りいたします。
これら会員費は当団体の活動(現地プロジェクトを含む)及び運営費となります。
<年間費>
一般:5000円
協力:一口36000円任意額
※随時寄付やカンパも受け付けております。
※たったの100円でお米1kgを買うことができ、子ども一人当たりの保育料に毎月3000円が掛かっています。(活動はすべて無償で行われています)

<郵便振替>
口座番号: 00280−1−41787
加入者名: 光の子どもたちーカノアの活動を支える会
<ブラジル銀行(Banco do Brasil)口座>
Agencia 0121-X
Conta Corrente 26357-5
Associacao Criancas de LUZ

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