光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2011年11月

『なんでこんな時期に?』
と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが…

1月7日より日本に一時滞在することが決まりました。
久しぶりの冬。
今からとても楽しみです。
娘たちにはぜひ、
雪を見せてあげたいと思っています。

1月〜3月という時期ではありますが、
いつもと同じように、
多くの方々とお会いできたらと考えていますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

皆様にお会いできますこと、
楽しみにしております。

今日、
『アドベント』のお祝いをしました。
クリスマスの4週間前。
この日から、
クリスマスの準備が始まります。

町中にあふれる、
クリスマスツリーや装飾とはまた異なり、
子ども達が直接体験し、
クリスマスが近づいていることを感じる。

この日は、
子どもたちにとっても、
私たちにとっても、
特別な日です。
寒さも感じず、
雪など縁の無いカノアではありますが、
私たちにはそれとはまた違った、
クリスマスの日を迎える準備があるということ。
それはとても大切なことだと強く感じています。
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数年前、
病気のためにカノアを去り、
サンパウロへと戻った
『エヴァさん』が、
11月11日の夜、
サプライズで、
カノアにやってきた。

私はフラビアーニを通して、
来ることは聞かされていたんだけど、
それでも、
会えて本当にうれしい。

カノアで保育園を始めるとき、
私とエヴァさんは二人三脚で活動の実施に向けて歩み続けた。
母のようで、
同志でもあり、
なんでも語り合える彼女。
カノアにはいまだに、
彼女の風が漂っている。

たった一週間の滞在。
でも、
思いっきり、
たくさん話をして、
元気をたくさんもらいたいと思う。
クリスマスまではまだ1ヵ月以上も前だけど、
嬉しいプレゼントがカノアに届いた!!!

11月12日、
姪っ子が誕生しました。
久しぶりの新生児、
小さくて、
本当に可愛い。
泣き声と、
顔の表情と、
そのわずかな表現の中で必死に伝えようとしているその姿に
見とれてしまいます。

義姉は破水してもなお陣痛が訪れず、
陣痛誘発剤を使っても効果がなく、
胎児が弱ってきていたために、
帝王切開での出産でした。
私は二人とも自然分娩だっただけに、
帝王切開の後の痛みというのを知りません。
彼女はベットから一人で起きることもままならず、
介助がなければ赤ちゃんの世話ができない程です。
しかし、
ブラジルでは帝王切開でも出産48時間後には退院のため、
11月14日には自宅に戻ってきました。
もう少し、
病院で休ませてあげられたらどんなにいいか。
そう思わずにはいられません。

11月5日(土)、
恒例ともなりつつある、
「日本祭り」がカノアで開催されました。

今年から、
「JICA日系社会青年ボランティア」を受け入れていることもあり、
今回は私たちはサポートととして、
ほぼ全てをボランティアに任す形で行われました。

当日は、
他市からも応援に駆け付けてくれました。
セアラ州立大学の日本語講座の皆さん、
下川道場(柔道)の皆さん、
どうもありがとうございました!!!
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現在カノアで行われている日本語教室の生徒も、
かなり張り切って頑張っていました。
それぞれの役割がは明確ではなかったり、
オーガナイズの面で反省点も多くありますが、
それでも素晴らしい“祭り”となったと思います。

来年からは団体の行事カレンダーに記載し、
今後も続けていきたいと思っているので、
今回来られなかった方も、
次回はぜひ、
いらっしゃってください!!
お待ちしています。
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今日、
12月末まで滞在予定だったボランティアが、
予定半ばで、
カノアを発ちました。
実はこういう体験は初めてで、
期間の途中でいなくなるということに驚いているというのが正直な気持ちです。

「ここでの活動の中で、
自分の場所を見いだせなかった。」

という彼の言葉よりも、

「彼がクラスにこのままいると、
子ども達に良い影響を与えない」

というフラビアーニの言葉が私の心に大きく響いた。
“子ども”
が不快感を抱いている状況は許されるものではないと思ったからです。
というのも、
私たちの活動は、
“子どもが子どもらしく、子ども時代を過ごすためには?”
というスローガンのもとに行なっており、
その『子ども』の状況を見過ごすわけにはいかない。
それが最終決定を下した時のスタッフみんなの意見でした。

日本からボランティアを受け入れるというのは責任重大で、
危機感に疎い日本人を安全に暮らせるようにサポートしていくというのは
何もしないでもいいようで、
結構大変なものなのです。
(日本人の私が言うのもなんですが)
だから、
彼の次の受け入れ先に関しても、
できる限りのお世話とサポートは続けていくつもりです。

「さよなら」ではなく、「いってらっしゃい」と彼を見送った私。
それが私の心境を一番表しているように思う。

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