光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2013年09月

9月26日(木)。
聖ミカエル祭として、
発表会が開催されました。
発表したのは、
保育園の子ども達3〜5歳と、
学童教室の子ども達6〜9歳です。

保育園の子ども達は、
歌を中心にした劇でした。
小さな子ども達が、
場面ごとに表情を変えて歌う姿は、
なんとも可愛らしかったです。
特にドラゴン。
最後のシーンでは、
観客一同が笑いに包まれました。
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学童教室の子ども達は、
真剣な面持ちで、
ひとりひとり、
自分の役になりきっていました。
観客の中には、
涙ぐんでいる人の姿も・・・
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毎年、
こうして発表会を行うのですが、
今回は、
近隣の幼稚園の子ども達を招待して、
発表会を見てもらいました。
学童教室の子ども達は、
学校の先生が来ていることにドキっとしているようでしたが…
その学校の先生、
学校で見る顔とは異なる姿を見ることができて、
本当に興味深かったとおっしゃっていました。
こうした交流も、
これから積極的に続けていきたいですね。
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今年も、
カノア・ケブラーダから、
3人の生徒が、
日本語スピーチコンテストに出場しました。
日本語講座の教師をしていた、
日系社会青年ボランティアのゆきちゃんが6月末に日本に帰国し、
その後、
自主学習が続いていた生徒たち。
9月に入り、
シャーガス病の専門家であり、
現在FVJの特別講師をされている、
三浦先生の奥様が、
3人の生徒たちに授業を行ってくださいました。
たった2週間。
自主学習をしていたとはいえ、
毎週授業があった時とは違い、
心細ない生徒たち。
しかし、
前日には、
家族を招いての発表会。
すべてを暗記できている生徒はおらず、
最後まで努力を続けなければならない彼ら。

“大丈夫かな?”

少し不安が残ります。

そして当日。
なんと今年は、
たった9人の出場者。
私は昨年同様、
審査員として出場者のスピーチを聞いていました。
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カノアの3人の生徒の文章は、
他の出場者よりも内容が充実しており、
日本語も正しく表記されています。
しかし、
残念ながら暗記が出来ていない、
最後の質問に答えられない・・・
という減点ポイントがありました。

そんな中、
昨年3位入賞をした、
「カッシオ」
が、
なんと今年は優勝!!!
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おめでとうございます!!
本当に頑張りました。
彼は来月13日に行われる地方大会に出場します。
さて、
今度も入賞できるかな???

第16回を迎える、
「Regata de Jangada do Estevao」

漁師たちによる、
漁師たちのための、
漁師のお祭り。

村の一大イベントといえるものです。

今年は私、
残念ながら少し観た程度なのですが、
(デング熱のせいで(笑))
それでもしかと、
今年の「MIRIA号」が何位になるのか、
見届けました。
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そして今年は・・・
第2位!!

1位は
マルシアーノのいとこが操縦する、
マルシアーノのお父さんの船でした。

なので、
家族みんなで大喜び。
1位ではなかったですが、
見事な走り!?だったそうです。

大きなイベントを終え、
活動といても、
プロジェクトとしても、
大きな一歩を踏み出したこともあり、
その疲れが出たのか、
その翌日の夜から熱が出始め、
高熱が3日間も続いていました。
食欲がなくなり、
疲労感が拭えず、
なんとか水分を補給することだけ。
そんな時、
体の節々が痛み始め、
???
ただの疲れであれば、
薬を飲み、
体を休めていれば治るはず。
それなのに、
熱は下がらない、
体の節々は痛くなってくる・・・
もしかして!?
「デング熱」
にかかっているかもしれない!!!

実は同じ時期、
今、
FVJに講師としていらっしゃっている
“三浦先生”
も、
同じ症状に悩まされていました。
その先生からのメールにも
「もしかしたらデング熱なのではないかとの疑い」
やっぱり。。。

初めてデング熱にかかったのは10年前。
その時は、
自分で水分補給することすらできず、
体が衰弱していき、
1週間のうち3回も、
病院に行き、
点滴をしてもらいました。
今回は比較的軽いのか、
なんとか水分補給は出来たし、
体を動かすこともできました。
ただ、
熱が下がらず、
未だ微熱が続いています。
今日はかなり体調が良く、
熱も落ち着いている様子。
7〜10日間。
そろそろ治る頃かな。

あぁ〜
なぜこの乾季にデング熱!!!!!!!!!
一体どこで罹ったんやら・・・
早く治って、
自宅以外でも仕事ができるようにならないと;;;

2013年9月4日(水)。
JICA草の根技術協力事業として実施している活動の一つである、
乳幼児期「コミュニティーネットワーク創設」式が行われました。
ブラジルで初めて創設された、
コミュニティーレベルでのネットワーク創設。
この活動実現の裏には、
たくさんの住民の声がありました。
そして、
「言葉で言うのは簡単だが、
地域住民だけでなく、行政である、
保健局、教育局社会福祉局が一緒になって活動する、
情報を共有するということは、
不可能に近い」
とも言われ続けていました。
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昨日、
市長を始め、
全ての局長が参加し、
カウンターパートであるフォルタレーザ大学はもちろんですが、
UNICEF、
CEDCA(セアラ州、子どもと青少年人権委員会)
からも参加し、
そのイニシアティブに対して、賞賛してくださいました。
また創設式に先立ち、
専門家(医師、看護師、教師、ソーシャルワーカー、コミュニティーリーダー等)を対象とした、
セミナーを開催しました。
そこでは、
私たちが想像していたよりも深く、
乳幼児期の重要性が語られており、
グループワークでの議論では、
そばで聞き入ってしまうほどでした。
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行政に任せるのではなく、
求める事は求め、
出来ることは自分たちで行う。
そんな体制づくりを、
2年半で作り上げていけたらと考えています。

8月31日(土)、
熱帯寄生虫学、
特に、
シャーガス病を専門に研究している、
「三浦左千夫」先生が、
アラカチ市に来ました。
これから2ヶ月間、
アラカチ市内唯一の大学、
FVJにて、
寄生虫学を教えてくださいます。

今までも、
慶応大学医学部国際医学研究会(IMA)の活動として、
現地での活動に貢献してくださっています。
これからの2ヶ月間、
学生達にとっては貴重な時間となると思います。
私自身も、
可能な限り、
お手伝いできたらと考えています。

三浦先生、
2ヶ月間よろしくお願いいたします!!

この写真は、
大学にて寄生虫学の講師、看護学部長と会談している様子です。↓
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現在私たちは、
JICA草の根技術協力事業によるプロジェクトを、
ブラジル、セアラ州アラカチ市にて実施中です。
主に3つの大きな柱があるのですが、
その中の一つ、
「コミュニティーネットワークの創設」
が、
公式に認証されることとないました。

ブラジルでは既に、
セアラ州がブラジル国内で初めて、
「乳幼児期セアラ州ネットワーク」を2009年に創設。
その後、
その活動は全国に広がりました。

そして今回、
法律の提言等ではなく、
地域住民が、
地域の力によって、
子育て支援環境をより良くしていく。
その一歩として、
「コミュニティーネットワーク」が創設されることとなりました。
直前まで内容が次々に変更され、
私は今、
頭を抱えているのですが、
2013年9月4日(水)の創設式が無事迎えられるよう、
皆様もぜひ、
祈っていてください。
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8月29日より、
2泊3日で
ブラジリアに行ってきました。

一度通過したことがあるブラジリア。
でも、
ただの通過。(笑)
行ったとはとても言えないものでした。
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今回もあまりゆっくりとはいきませんでしたが、
ひとつ会議がキャンセルになったこともあり、
徒歩で少し観光することができました。
ただ、
友人が驚くくらい徒歩で移動していたので、
自宅に到着して、
なんと靴擦れになっていたことに気づきました;;;
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今回の出張は、
現在実施している
「JICA草の根技術協力事業」
の事業進捗報告です。

午前中、
UNICEFを訪問し、
Primeira Infancia(乳幼児期)を専門としている人と会いました。
今のブラジルの現状、
行政に頼らず、
地域住民が力をつけることの重要性。
コミュニティーネットワークや、
Life Skillを持つことの大切さ。
今まで頭の中で整理できていなかったことが、
すごくスッキリすることができました。
忙しい中お会いしてくださった、
Dra. Cristina、
本当にありがとうございました!!

次回はJICAブラジル事務所訪問をお伝えします。

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