光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2014年05月

私たちの活動が、
またまたJICA横浜で展示、紹介されています。
お近くにお寄りの際には、
ぜひ、
お立ち寄りくださいませ。

日時:
5月14日(水曜日)から6月26日(木曜日)
9時30分から18時(入館は17時30分まで)
※休館日:不定休
会場:
JICA横浜 2階 JICAプラザよこはま
入場料:無料

http://www.jica.go.jp/yokohama/event/2014/ku57pq00000d33ud.html

Jardim1999
私たちが保育園を本格的に始めたのは、
今から14年前の2000年。
その時に初めて受け入れた子どもは12名でした。
その後、
学校で優秀な成績を収めた子ども、
留年した子ども、
中学校を中退してしまった子ども
それは様々です。
でも、
この中の2名、
ヴィヴィアーニとマリーザは、
高等専門学校に通い、
一人は観光学科、
一人は情報処理学科
を卒業しました。
今年の4月、
彼女達の卒業式がありました。
家族の一人と今日話したのですが、
感極まって、
未だに目に涙をためて話してくれました。
職業訓練も兼ねた高校なので、
最終学年の半年は実習があります。
その実習先で就職が決まる場合もあります。
観光学科を卒業した一人は、
そのまま実習先に就職が決まりました。

そして現在、
彼女達2名は、
フォルタレーザ(セアラ州都)に住み、
日中に働き、
夜間専門コースに通っています。
実習先に就職したものの、
そこを辞め、
フォルタレーザに行く事を決意しました。

この2人は既に卒業しましたが、
8名は現在も高校に通っています。
中学校を中退した2名の内、
1人は麻薬におぼれ、
1人は漁師として働いています。

できるならば、
全員が未来に向けて歩んでほしかった。
でも、
それをかなえることは難しい。
分かってはいても、
やはり心のどこかで、
その事実は重くのしかかっています。
全ての子どもを救いたかった。
傲慢かもしれないけど、
これだけたくさんの人たちの力をもらったのだから、
もっとできたのではないか。
そう思う気持ちもあります。
それでも、
「どうやって子どもを育てたらいいのか分からない」
と言っていたお母さんと一緒に、
保育園、
学童教室、
子育てサポートを行い、
今、
子ども達は自分達の足で、
それぞれ自分の道を歩み始めています。

この12名の子どもたちがこれからどんな人生を歩んでいくのか。
私たちにできること。
それはただ見守ること。
これからも変わらず、見守っていきたいと思っています。

日本で冬を過ごし、
春になってカノアに戻ってくる…
という生活が3年ほど続いています。
その生活の中で顕著に表れるのが、

“夏バテ”

今まで夏に日本に戻っていたために、
気温の変化があまりなかったのがよかったのが、
日本でもカノアでも、
夏バテになることはありませんでした。

wikipediaによると、
「人間の体は、高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、
かなりの負担がかかる。
通常は負担に耐えることができるが、
特に負担が強い場合や、
長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなる。
この状態が続いて様々な症状が現れるのが夏バテ」
と説明されています。

長女はなんのその、
夏バテにはならないのですが、
次女は、
体力低下・食欲不振という症状が、
1週間くらい続き、
私はなんと、
1ヶ月以上この状態が続きます。
日本からカノアに戻ると、

「なんだかふっくらしたねぇ〜」

といつも言われるのですが、
日本滞在中に増えた2〜3kgが、
1週間ほどで戻ってしまうのです。
恐るべし、“夏バテ”。。。

改善にはやはり食事が一番大切らしいのですが、
そもそも食欲がないんですよね(涙)

早くこの気候に慣れ、
体力全開!!

といきたいものです。

先日読んでいた本に、
こんなことが書いてありました。

動揺の中で、

『すずめの学校』の先生は、
「ムチをふりふりちいぱっぱ」

『めだかの学校』の先生は、
「誰が生徒か、先生か」

と歌われています。
どちらが正しい指導方法か?
答えはありません。

そして本の中ではこんな風に続きます。

「頭がいい人間」とは、
自分の得意なことを自分でちゃんと見極め、
学んだことをそれに生かし、
人生を豊かにし、
できれば周りの人に、
「この人の言うことは楽しい」
と思ってもらえる人。
だと・・・

私は思うのですが、
教育をする中で、
「勉強ができる人」
ではなく、
「頭がいい人」
を育てていく。
それはとても難しいことです。
でも、
やはり、
人生を豊かにできるような人間になってほしい。
目の前の子ども達を見ながら、
そう願ってやみません。

私がブラジルに来るきっかけとなったのは、
実習先での子どもの様子だった。
子どもとは、
元気でエネルギッシュ。
そう思っていた私の目の前には、

『疲れた』
『眠い』
『遊ぶ力がない』

という元気のない子ども達がいた。
クラスに何人か。
でも、
そんな子ども達の姿は、
どこの園でもみられた。

「この子ども達はどうしたんだろう?」

その疑問がきっかけで、
海外の子ども達を見たいと思い、
たまたま行った先がブラジルだったのだ。
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私は『エデュカーレ(臨床育児研究会)』を愛読している。
日本の保育の“今”を知りたい。
疑問の答えを見つけたい。
そんなとき一番に手に取るのが、
この冊子だ。

2014年3月号に、
『見過ごせない、子どもの低体温』
という記事があった。
この記事の冒頭部分には、
“「子どもたちに元気がない」・・・など、
保育園や幼稚園の子どもの様子がおかしいという声が、
私のもとに寄せられるようになったのが、
今から20年ぐらい前の事です。”
とある。

「えっ!?」

その先を急いだ。
すると、
その要因の一つに低体温というのがるのではないかとのこと。
夜型の生活、
生活リズムの乱れがこうしたことにつながっていく。
それがいずれ、
学力低下の原因にもなっていってしまうという。
低対応を解消するために園でできること。
それは、
しっかり遊ぶ。
体を動かすこと。

当たり前のようですが、
それが、
難しい世の中でもあります。
幼児期のうちは、
わずかな努力で修正できる生活リズム。
身についたリズムを直すには、
1ヶ月ぐらいの期間をかける必要があるそうです。

それにしても、
目からうろこでした。

水曜日。
母の日のお祝いのための写真を現像してほしいということで、
担任教諭からSDカードを預かった。
そして、
写真を確認しようと思ったら…
なんと、
そのカードがウィルスに感染していて、
PCにつないであった
外付けHDDにも感染!!
PCのバックアップとしても使っているHDDなのに;;;
かなり焦りました。
できる限り色々とやってみたけど、
これは修理に出すべき…
ということで、
修理に出してみました。

「あぁ〜、ここのところ多いんだよね。USB媒体のウィルス。
大丈夫。
データも全部取り出せるよ。」

というその言葉に、

「絶対だよ。
データが無くなったら、
仕事にならないんだから!!!」

と言い残し、
2日間。
悶々としながら過ごしていました。
とりあえず、
データが失われていないことだけを祈って。。。

そして今日、
PCと外付けHDDが帰ってきました!!
データも復活です♪
よかったぁ〜
本当に安心しました。

ということで教訓。
いくらウィルス対策していても、
ウィルスに感染する時はする。
だから、
何重ものデータ管理をしていこう。
買い替え以前の外付けHDDにもデータを残していたので、
こっちにも上書き。

SDも、
なめてはいけません。
ファイルがショートカットに化けていたら、
確実にウィルスです。
(正確にはWORMですが…)
皆さんご注意ください!!!

日本から戻り、
ほぼ毎日、
雨が降っています。
そのほとんどは、
夜から朝方に降るのですが、
なぜか、
今日は、
一日雨!!!!!
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こんなのは、
何年振りでしょうか?

基本的に常夏で、
毎日、
必ず、
太陽が顔を出す地域。
それだけに、
太陽を見れないと、
なんだか家も出たくなくなるほど、
元気がなくなります。

だから‥‥

あぁした天気になぁ〜あれ!

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この本の冒頭にはこんな一節がある。

“子どもたち一人ひとりは、本当はすごい能力を持っている。
うまく育てて導くと、大人がびっくりするようなことをやってのける。
大人たちが既成の枠やルールにはめようとせずに、
各人の潜在能力を発揮する場を与えれば、
驚くような才能が花開くはずだ。”

この文章を読んだだけで、
この先、
どんなことが書いてあるのだろうかと、
楽しみでしかたなくなった。
すると、
教育史から、世界の教育事情まで、
ありとあらゆる情報があり、
その中で、
私たちの今の状況や立場を
明確にしてくれている。
頷くところあれ、
もっと知りたいと興味を持つ所あれ、
とても面白い本だと思う。

“具体性の世界を取り戻す”
“伸ばすのはIQだけでなくEQも”

私自身、
次女が小学校に入学したこともあり、
興味深く読ませてもらったのだが、
それ以上に、
学ぶことの多い一冊だった。
ぜひ皆さんも読んでみてください。

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