光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2014年11月

私達は今、
JICA草の根技術協力事業として、
乳幼児及び青少年に対する事業を実施しています。
私の専門は幼児教育。
ということで、
今まで青少年と直接関わることはあまりありませんでした。
しかし、
この事業を開始し、
青少年達とのワークショップに参加していて毎回感じることは、

“楽しい!!”

ということです。
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自分達の課題、問題を見つけ、
それにどう取り組んでいくのか。
主にグループワークでその日のテーマを深めるのですが、
このグループワークの内容が、
本当に濃い!!
議論がこんなにも
ときに白熱し、
ときに感情的になり、
泣き、
笑い、
支え合い・・・

彼らにとってもこの場所が、
この機会が、
とても大切なものであることが伺えます。

今日、
11月27日、
試験期間中にもかかわらず、
10校から合計20名の生徒が参加してくれました。
講師と共に行うワークショップ。
毎回テーマを決め、
それに取り組んでいく事は、
私にとっては毎回学びです。
私自身が分からないとサポートもできないので、
色々なシチュエーションを考えて、
きちんと答えられるようにと備えていくのですが、
こうした決まり切った事を聞いてくる人も少なく、
毎回言葉に詰まる場面のある私。
それでも、
いつも最後には
「またよろしくね!!」
と言ってくれる彼ら。
そんな彼らに感謝です。

私の専門は幼児教育。
でも、
“教師”という職業柄か、
こうした関わりというのが私自身に好きなのだと、
実感した一日でした。

一緒に活動を行っているみんな、
本当にありがとう!!
そして、
次回もどうぞ、
よろしくお願いします!!

今日はどんな様子で登園するのか。
それがなかなか定まらない中、
それでも、
一日のリズムに沿って、
お友達と一緒にいられるようになった彼。
狭い部屋で長時間いると息苦しくなるのか、
突然外に出て、
園舎を一周し、
戻ってきます。
こうしたことも、
自分で行うようになってきました。
確かに、

「えっ、今?」

というタイミングのときもあり、
バタンバタンとドアの開け閉めをするのを迷惑そうな顔で見る子どももいます。
それでも、
ほとんどの子どもは、

「外に出たくなっちゃんだね。」

と、
受け止めている様子をみると、
ふと、心から安心している私がいます。

ここ最近、
私が一緒に部屋にいる時間を減らしているのですが、
その分、
付き添いできているお父さんと話す時間が増えました。
毎日のように、
ネタが尽きない程、
本当にたくさんの話をします。
そして、
こういう時間をこのお父さんも必要としているのだと、
痛感しています。

待機リストにいる子どもの数が多いということで、
専門機関の受診がなかなかできない中、
確実な診断を受けられないというのは、
保護者にとって本当に不安に感じるところだと思います。

“こうであろう”

という、
模索の中での日々の生活。
一日も早く、
専門機関での受診が可能となる事を、
心から祈っています。

ブラジルのあのご飯、炊き方を知りたい!
ムケッカ、大好きだけど作り方を知らない!
ブラジルの味をいつでも食べたい時に…
家でも作れるブラジル料理に、一緒にトライしましょう!!


≪第5回 ブラジル料理教室 Aula de comida Brasileira≫

日時:2014年11月30日(日) 10:00〜14:00
Dia 30 de Novembro (dom)das 10 horas ate as 14horas

場所Local:ライフコミュニティー西馬込
東京都大田区西馬込二丁目20-1
life community Nishi-magome, cozinha (terreo)

交通アクセス:都営浅草線西馬込駅南口徒歩1分
※改札向かいにある虹の壁が目印です!
Estacao de Nishi-magome, saida oeste
Metro de Toei-Asakusa  a pe 1minuto
20-1-1,nishi-magome,ota-ku,toque / 03-3778-2581

参加費Valor:¥1500

メニュー:
  • ムケッカ(ブラジル風ココナツカレー。ブラジル東北部の料理です。ブラジル流のご飯の炊き方も一緒に覚えましょう!)
    サラダ
    フルーツチーズケーキ

Cardapio:Moqueca・Salada・Cheese cake com frutas vermelhas

持ち物Propriedade:エプロン、三角巾、マスクavental,bandana,mascara

講師Professora:平塚エレナさん Sra.Helena Hiratsuka
(エレナさんblog: http://saudade-brazil.cocolog-nifty.com/blog/

連絡先Contato:谷村祥子 Sachiko Tanimura
sachiko_t7@hotmail.com
090-2498-4168

※食物アレルギーのある方は必ず事前にお知らせください。

皆さんと一緒に作れる事を楽しみにしています☆


光の子どもたちの会スタッフ一同

昨日までの3日間、
なんと、
水が止まっていて、
カノア・ブラーダは深刻な水不足となっていました。
ただし、
今回の水不足はサンパウロで起こっているような大きな問題ではありませんでしたが。
(サンパウロでは川の水の減少及び汚染により、
現在水の配給が制限されている)

カノア・ケブラーダの水は、
私が住むエステーヴァン村の地下水をくみ上げて配給しています。
そのため、
エステーヴァン村に地下水をくみ上げる施設
(と言ってもそんな大したものではなく、
井戸にモーターを取り付けたもの)
があります。
そのモーターへの給電が滞り、
地下水をくみ上げることができなくなった…
のがまず1日目。
その後、
電力会社による修理が行われたのですが、
何をしたのか村の送電線に対して過度の電力供給を行ったため、
村一帯が停電。
これが2日目。
そして昨日(11月12日)、
再度普及を試みるも、
またしても電力過多による送電停止となり、
真夜中(朝方?)、
ようやく普及したのでした。

このため3日目となった11月12日、
私立の幼稚園は休園となり、
ホテルやレストランの一部も休館(店)となりました。
村の人たちは歯を磨く水もなくなり、
多くの村人は
我が保育園の井戸の水を頼りにしていましたが、
2日目夜に地下水をくみ上げることができなくなり、
多くの家庭では丸一日、
水なしで過ごしていました。
我が家はというと、
大型タンクがあるため、
水がなくなることはありませんでした。

それにしても、
停電と水不足のダブルパンチ。
多くの人が日々の生活の仕方を見直していました。
人は水あるところに家を建てると言いますが、
水がないというのは本当に大変なことですね。
今回は地下水が枯渇したわけではなかったのでよかったですが、
このまま森林伐採がすすみ、
水脈が途絶えてしまうということも考えられます。
今、
私達にできることは何か。
それを真剣に考えていかなくてはなりません。
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しかし、
この3日間、
自分達の生活の仕方を見直していた村人たちも、
水が復旧した途端、
いつもの生活に逆戻り。
慣れた生活様式を変えることは簡単なことではないですよね。

毎年実施される、
ENEM(国家高等教育試験)。
日本のセンター試験のようなものでしょうか。
今年は11月8、9日の二日間に渡って実施されました。
試験には必ず「小論文」があるのですが、
そのテーマが意外なものでした。
今年はW杯に大統領選があり、
また、
水不足が深刻化していることから、
このいずれかではないかと考え、
準備していた学生がほとんどだったそうです。
しかし、
今年のテーマは何と、

「乳幼児期にメディアが与える影響」

でした。

子どもに向けて、
購買を進める商戦が多いこと、
乳幼児期に与えられた影響がその後の人生を大きく左右すること、
それらが認知され、
考え始められていることを垣間見ることができました。

私自身が乳幼児を専門としているだけに、
とても興味深い出来事でした。

我が家の長女は今小学4年生。
ブラジルでは今、
こんなものが流行っていて、

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毎日のように作り、
それを学校の友達に売ったり、
交換したりしています。
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先日、
彼女が日本の友達と話していた時のこと。

「手紙で今、日本で何が流行ってるって書いてあったでしょ?
これが流行ってるんだぁ〜」

「うそ!?、ブラジルでもはやってるよ!!!」

と、
二人で意見交換会。
これにはびっくり!!
いやぁ〜
世界って本当に狭い。
こんな小学生の流行りものまで一緒とは…

「日本でもはやってるんだって。
なんだか近くに感じて嬉しいなぁ〜」

と、娘。
遠いようで近い。
そんなブラジルと日本をこんなところでも感じた瞬間でした。

私達は現在、
JICA草の根協力事業によるプロジェクトを実施しています。
その協力団体の一つであるUNICEFが、
今回、
事業評価を実施しました。
実はこの話、
かなり前からあったのですが、
やっと実施された…というのが現状です。
始め事業評価を行うという話があった時、

「誰が?どんなふうに?」

と、かなり一人でドキドキしていました。
実施している事業のこれからを左右しかねない問題だけあって、
ただ一言、

「よろしくお願いします」

とだけ言う事もできず、
一緒に事業を実施しているスタッフや市政府の方々の

「大丈夫。素晴らしい事業だもの!!」

という後押しで元気をもらい、
その当日を迎えました。

実は実施数日前に突然、
近隣の市政府が私達の事業を視察したいと言ってきたため、
さらに緊張してしまったのです;;;

ふたを開けてみると、
考えていた以上に素晴らしい時間となりました。
こうやって一度立ち止まり、
振り返り、
整理し、
今後に生かしていく。
それがどれだけ大切かということに気づかされました。
第三者によるこうした評価は、
自分達が行う評価とは異なり、
新しく気づかされることが多かったような気がします。

地元の料理も楽しんでもらい、
素敵な一時となりました。
ありがとうございました!!!!!
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