光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2015年01月

地球の裏側なので、
なかなか現地まで足を運んでいただくことは難しいのですが、
なんと、
テレビにカノアが登場することになりました!!

テレビ東京
日曜ビックバラエティー
「秘境に嫁いだ日本人妻」
放送日:2月8日(日)19:54〜21:48
番組URL:http://www.tv-tokyo.co.jp/sun/backnumber/483.html

4名の方が紹介されるのですが、
私は1番目に登場します。
ぜひご覧になってくださいね!!

感想などもお待ちしています。

日本でも格差問題が取り沙汰されるようになりました。
今日の読売新聞でもそのことに触れています。

私自身、
ブラジルの問題を話す時に使用していた
「ジニ係数」
というのがあるのですが、
日本でも1981年には0.32以下であったのに対し、
2011年には0.38と、
増加傾向にあります。(厚生労働省調査)

注1)このジニ係数は、
全国民の所得が同じなら0で、
1に近づくほど格差が大きくなる。

また、
「貧困率」も
1985年には12%だったのが
2012年には16%にまで上昇したと言います。(厚生労働省調査)

注2)貧困率とは、
平均的な所得の半分未満で暮らす人の割合

先日「本当の豊かさとは?」という話をした事もあり、
経済的に豊かであることが、
人として、
「豊か」であるとは限らないという話もしたのですが、
“安定した”暮らしを営めることは、
重要なことだと考えます。

失ってしまったものを取り戻すことは本当に難しい。
例えば森林破壊のように、
そこに植林したからといって、
すぐに同じものを取り戻すことはできません。
今あるものを大切に使うこと。
失くしたものをこれ以上失わない努力。
将来のために今できる事。

私達が今のこの社会の中で、
どのように生きていくのか。
それが問われているのかもしれません。

先日、
埼玉県飯能市にある、
「自由の森学園」
に行ってきました。
自宅から約2時間。
山の上にある学校です。

自由な校風で、
どんな子ども達なのかと、
期待と不安を持ちながら伺いました。

今回は中学3年生の十数名に対する授業だったのですが、
質問をすると、
様々な答えが返ってきたり、
正直な意見が出てきたり、
皆がそれぞれ考え、
応えてくれている姿が印象的でした。

ただこの学校。
自由な校風なだけに、
特に中学生の中には授業に出席しない生徒もいるらしく、
私の授業に参加した男の子の一人はいつもスケボーをしているのに
今回は参加してくれていたとのこと。
それでも、
自分の生き方、
それをそれぞれが一人ずつ、
自分で考えているような気がして、
私自身はむしろ、
「レジリエンス」
の観点から好感が持てました。

私の言葉、
もしくは何かが
この子ども達の中に一つでも残っていてくれたら嬉しいです。

2015年1月28日の読売新聞に、
興味深い記事が掲載されていた。

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「子育て「21世紀型」確立を」
の中で、

「公園デューがトラブルになったのは今は昔。
近年、家にこもる母子が増えているという。
同年代の子と遊んだ経験がなく、
「テレビやゲームが子守だったとみられる子も」
と市立若草幼稚園の保戸田美恵子園長は危惧する。
(中略)
「味の素」が昨年、
3〜8歳の子を担当する全国の保育所、幼稚園、小学校の職員200人に調査したところ、
「キレやすい」「顔から転ぶ」などの発育に懸念のある子が増えたと5割以上が答えた。
この調査を分析した小児科専門医で文教大学の成田奈緒子教授は、
母子で家にこもる「密接育児」が脳の育ちに影響していると見る。
「脳の土台が作られる0〜5歳は、
多様な大人との接触や正しい生活リズムなどが、
バランス良い脳の発育に重要。
密接育児では弊害が大きい」という。」
==========

我が家の近所では、
未だ、
外に出ると誰かがいる、
遊べるという環境があり、
子どもたちも
ブラジルと日本、
両国で育っている中で、
こうした環境を両国で体験できることはとても大切だと感じている。
どこで、
だれと、
どうやって知りあえばいいのか?
それすらも悩みとなる現在。
こうした親子が外に出られる工夫を、
現代社会は必要していると痛感する。

皆様、

引き続き、
「よこはま国際フォーラム2015」情報なのですが、
講師の方が決定しました!!

臨床心理士の
“伊志嶺美津子先生”(元浦和大学子ども学部教授)
です。

最近では、
「ノーバディズ・パーフェクト」の普及に努めて、
活動されています。

※「ノーバディズ・パーフェクト」とは?
ノーバディズ・パーフェクトプログラムは1980年代にカナダ東部4州の保健省が開発し、連邦政府は5冊のテキストを発行(1987年)しました。
それ以来、子育て中の親のための優れた予防型プログラムとして全国で展開されています。 
プログラムで使うテキスト「ノーバディズ・パーフェクト」(NP)が示すように、
人は「学びながら親になっていく」「すべての親に支援が必要」
そして、完璧ではない私たちがお互いを認め合い・支えあう育児を大切にしています。


お誘い合わせの上、
ご参加いただければと思います。

皆様とお会いできます事、
楽しみにしております。

==========
よこはま国際フォーラム2015

子どもの笑顔って周りの人を幸せにしますよね。
だから、子どもの笑顔があふれる地域って心地良い。
私たちは、地球の裏側のブラジルで、
子どもの笑顔で地域を元気にする活動を行っています。
この講座では在ブラジルの鈴木 真由美による現地での活動報告とともに、
「乳幼児期の教育がその後の人格形成に及ぼす影響」や「子ども時代の過ごし方」、
「子どもの笑顔が地域に及ぼす効果」等についての講演を行います。

《子どもの笑顔が地域を変える 〜ブラジル子育て支援活動から》

日時:2015年2月8日(日) 15:00〜16:50
場所:JICA横浜4F セミナールーム6
講師:伊志嶺美津子先生(臨床心理士、元浦和大学子ども学部教授)

事前申込 1日券500円 / 2日券700円
当日券 1日券700円( 2日券なし)
*事前申し込みは「よこはま国際フォーラム」HP を参照
*高校生以下、無料
*障がいのある方の介助者は、1 名まで無料
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チラシ

長女は今小学4年生。
1月から久しぶりに日本の学校に戻ってきたのですが、
昨年11月に転校してきた女の子がいました。
その子はインド人で、
日本語がほとんど分かりません。
担任の先生の他にサポートの先生が付き、
少しずつ学校に慣れている様子。
日本語も片言ですが分かるようになってきており、
友達とも遊んだりできるようになっていたようです。

そこに私の娘が久しぶりに登園。
自分以外にも、
外国につながる生徒が同じクラスにいる。
しかも、
その子は自分よりも大変そう。
ということで、
できることをお手伝いしよう!!
と思い立ったようです。
その子も娘といると安心するのか、
いつも娘を待っているそうです。
そんな長女が、

「やっぱり、
分かってきていると言っても、
慣れない事はまだいっぱいあるんだよね。
ちゃんと伝わってるって思ってっても、
間違えて理解していたり。
そういうの、
私はよく分かるから、
理解してくれるんだって、
思ってくれているみたい。
なんだか嬉しいね。」

娘も日本とブラジルの行ったり来たりの生活。
日本での生活に問題はないと言っても、
難しい部分もあるんだと、
最近つくづく感じます。
そして、
そのことを前向きに捉えている娘の姿に、

“成長したなぁ〜”

と、
ただただ感心している私なのでした。

先日から、
「多文化ソーシャルワーク」の講座に参加しています。
まだ1回目の講座に出席したばかりなのですが、
色々と考えさせられることが多い時間となりました。
昨今、
保育の世界でも、
「ソーシャルワーク的な視点」
というのが重要視されています。
子どもを見ていく中で、
その周囲の環境、
家族や住居、
生活リズムなど、
一見毎日の保育とは関係ないような事でも、
子どもと関わる上で重要な要素が隠れていることが多くあります。
私自身、
気になる子どもや定期的な訪問が必要だと判断した子どもの家には、
積極的に家庭訪問に行きますし、
日々の疑問がその時に解決されるという事もあります。
ただ、
こういった活動はどこまでするべきなのか。
その是非を問われることも事実です。
そこまで保育園または幼稚園で行うべきなのか?
いつの時代も、
そんな疑問を抱えながら、
保育しているのではないかと思います。

今回は“多文化”ということもあり、
様々な背景を持った人々への接し方、対応を学ぶ機会となりました。

「大丈夫だよ」

その一言が傷つけることもある。

「みんな同じじゃん」

そう言われる事がつらい。

何気なく言う一言が、
ある人には深く、重くなる事もある。

3月まで続くこの講座。
しっかりと学んでいきたいと思います。

皆様、

新年最初のイベントのお知らせです。

神奈川県愛川町にある、エスコーラ・アクアレラ。
ブラジルをはじめ様々な国籍の子ども達が集う、マルチカルチャーな幼稚園です。
今回は、
このアクアレラと一緒に、
イベントを企画しました。
images
アクアレラの子ども達と遊んだり、
卒業生の女の子2人組“as descendentes(アズ・デセンデンチス)”によるライブを聴いたり...
また新たな“ブラジル”にふれられるかも!?
ブラジル伝統料理“フェジョアーダ”も食べられます!!

今回は、
一時帰国中の真由美さんもいらっしゃいます!!

【ブラジル人学校「エスコーラ・アクアレラ」の子ども達と新たなブラジル発見!?】


日時:2015年1月25日(日)11:00〜15:00
場所:エスコーラ・アクアレラ・ブラジル
神奈川県厚木市下川入1-22
TEL 046-245-8677
交通アクセス:小田急線海老名駅西よりバス
         愛川バスセンター行き
         01系統中平下車 / 09系統六本松下車後徒歩3分
参加費:1200円(フェジョアーダ込み)
連絡先:谷村祥子
     090-2498-4168
sachiko_t7@hotmail.com

皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

光の子どもたちの会
スタッフ一同

1月7日(水)。
娘達が久しぶりに、
日本の小学校に登校しました。
冬の日本に到着して約10日間。
体調を崩す事もなく、
時差ボケにもならず、
この日を迎えることができました。

さて、
既に近所の友達と遊んでいた娘達。
近況を報告し合い、
学校での情報も交換済み。
長女は慣れたもので戸惑いもないのですが、
次女は初めての“久しぶり登校”。
1年生という事もあり、
夜寝るまで
「学校、大丈夫かなぁ〜」
と、
心配していました。
長女に休み時間に様子を見に行ってと頼み、
どうなる事かと思っていましたが、
なんのその。
適応能力の高い事!!
お姉ちゃんがそばにいるという強みもあってか、
次女も楽しく学校に通っています。
担任の先生からもお電話をいただき、
お忙しい中、
面倒をかけているにもかかわらず、
気にかけていただき、
ただただ感謝です。

やはりネックは“漢字”。
4年生ともなると覚える量も半端なく、
追いつけない状態。
日本にいる間、
漢字を目にすることも多くなり、
否応なしに練習もすることになるでしょう。
2つの国を行き来し、
2倍以上の学校生活を送っている娘達。
カツを入れつつ、
温かく見守りつつ、
笑顔で過ごせるようにしていきたいと思っています。
まぁ、
笑顔よりも怒ることが多い今日この頃ですが(笑)

頑張れ、2つの国を股にかける娘達!!!
楽しく元気に過ごそうね♪
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