光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2015年09月

プラネタリウムよりも星の見える場所。
私たちが活動するエステーヴァン村は、
街明かりもほとんどなく、
満月の日は、
その月明かりが村を照らしてくれます。
そんなこの場所で、
9月27日。
15夜のこの日の“スーパームーン”。
真丸とした月が、
海から昇り、
空高く、
少しずつ大きくなる中、
夜中には真っ赤な月となった様子が写真からも見て取れます。
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我が家では、
娘達とお団子を作り、
「お月見団子」
ということで、
月を眺めながらお団子をいただきました。
次女は始終、
「ススキが足りない!!」
と言っていましたが(笑)

きれいな月の下で、
カノアの人々はどんなことを考えていたのでしょうか?
今年は皆と一緒に月を眺めることはできなかったけど、
来年は一緒に見ようね!!

先日に引き続き、
もう少しこの日の体験の事を書きたいと思います。

私が選んだのは
「国語」の授業の導入です。
まず1年生として小学校に入学し、
初めに覚えるのは当たり前ながら、
“ひらがな”
です。
しかし、
この学校では、
“漢字”
から習い始めます。
というのも、
私たち日本人は、
漢字を変形させ、
ひらがなを作りだしたからです。
その中でも、
漢字を作りだした、
そのお話しに沿って、
風景と漢字ができるまでを書いていきます。
その後、
ひらがなへの導入が始まるのです。

単純に、
「確かに」
と納得した私。
そして、
「面白い」
と感じました。

シュタイナー教育では、
1〜9年生まで、
同じ先生が持ち上がり、
クラス替えはありません。
また、
その独特の教育方法から、
「鳥かごの中の小鳥」
のように、
あまりに守られすぎているため、
そこから現実社会に出ていくとき、
その子ども達は大丈夫なのだろうか?
と、
私自身懸念しています。
それでも、
もう卒業してしまいましたが、
9年生だった子どもの一言で、

「相手を受け入れる必要はない。
分かっているだけで十分だ」

世の中には十人十色と言われるように、
様々な人がいます。
中にはどうしても合わない人もいるでしょう。
でも、
その人となりをきちんと理解し、分かること。
それは、
大切だと思います。
その上で、
苦手な人や合わない人との距離を考えればいいのです。
完璧にその人を、
自分の中に受け入れる必要はないのです。

う〜ん。
すごく深いなぁ〜と思いました。
そして、
ここまで育っていれば、
現実社会に飛び出していっても、
自分なりに生きていく事ができるだろう。
とも感じました。

本当に面白い体験でした!!
また参加したいなぁ〜

因みに横浜シュタイナー学園のHPはこちら↓
https://yokohama-steiner.jp/

一昨年から3年目の出展になりますが、

「よこはま国際フェスタ2015」

にブースを出します!!
今年も昨年通り、
ラビリントの販売、
現地での活動展示、
スタッフや、
私から聞く、
現地の様子など、
楽しいこと満載です!!
しかも今年は、

「第2回カノア写真コンテスト」

の最終10作品を展示し、
皆さんに投票してもらうことになっています。

ぜひぜひお近くにお寄りの際には、
お越しくださいませ。

詳細はこちら↓
http://yokohama-c-festa.org/

2015年9月23日読売新聞に、
興味深い記事が掲載されていたので、
ご紹介させてください。

「女性活躍の国 フィンランド」
「子育て支援 進化40年」

これだけ聞いても目を引くのだが、

『昔との違いは、
保育と育休制度が充実したことだ。
法律で保育の提供は自治体の責任になり、
80年代に保育所が整備された。
家庭で子育てする人への在宅育児手当も制度化した。
子どもが3歳になるまで無給で休業し、
育児に専念する権利も保障された(記事より抜粋)』

『ーフィンランドは共働き社会なのに、
国際調査で子どもの学力が高い。
驚きだ。
「私たちは5歳までは教育をせずに保育する。
勉強を教えるのではなく、
好奇心や意欲を育む。
ただ、
保育園にいる時間が長すぎるのはよくない。
若い世代が親子で過ごす時間が持てるよう
支援すべきだ」(記事より抜粋)』

私自身、
幼児期は学習をさせず、
五感を育むことが大切だと考えているので、
心から共感できました。
乳幼児期にしか育たないものは、
きちんとこの時期に育ててあげたい。
自分の子育てでもそうだったけど、
カノアの保育園の子ども達に対しても、
この思いを胸に活動していきたい。

先日、
次女念願の
“マザー牧場”
にいってきました。
あまりの行きたさに次女は、
友達になんどもマザー牧場話をし、
学校の宿題の問いで、
「どこに行きたいですか?」
とあれば、
「マザー牧場」
と書き・・・

地道な努力を続けた結果、
ようやく、
念願のマザー牧場に行く事ができました。
動物と出会い、
美味しい食べ物を食べ、
思い切り体を動かし・・・
存分に楽しむことができました。
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最後には馬にも乗れた我が家の次女。

そして駐車場までの道、
次女は私にこういいました。

「次はいつ来る?」

本当に楽しかったんだなぁ〜
と、
嬉しい反面、
恐るべし。。。
と感じた私なのでした。

さて、
期限が迫ってきました!!

実はページの編集が無効になってしまったので、
新しいページを作成しました。
カノアの素敵な写真を持っている皆さん、
どしどし参加して下さい!!

https://www.facebook.com/events/1908164539409059/

=====(下記再送)=====
2012年に開催し、
好評だった、
「カノア写真コンテスト」。
選ばれた5枚がポストカードとなり、
Canoaだより(光の子どもたちの会会員向けに発行している通信)への同封や、
報告会などで販売させていただきました。
そして今回、

「第2回カノア写真コンテスト」
を開催することとなりました!!
〆切は2015年9月30日。
下記にて行います。
写真をアップして参加するもよし、
自分の好きな写真を見つけ、
“いいね”
をするもよし。

https://www.facebook.com/events/292594307577955/

ぜひ皆さん、参加して下さい!!

9月6日(土)、
「大人のための体験授業」に参加するため、
“横浜シュタイナー学園”
に行ってきました。

こうした講座に参加するのは、
実はすごく久しぶり。
今回は4つのコースがあり、
私は、
「Aコース文字の導入と手仕事」
に参加することにしました。

P9300295私が一番印象に残ったこと、
それは、
授業を始める前に
平均台やお手玉で遊び、
バランスを整えること。
実は、
カノアの保育園を卒園する子ども達に、
体や精神のバランスをみるため、
同じようなことを行います。

“小学校に行けるだけの体力や精神力が育っているか?”

それを見るのが一番の目的です。
しかし、
今回行ったのは、
家庭や登校時に受けた影響を整えるためのものだと言います。
授業を始める前にこうした事を行うこと、
それはとても大切なことだと、
感じました。
自由画を描かせると、
その日の子どもたちの状態を見ることができるというのは、
主に幼児期の子ども達ですが、
小学校低学年の子どもたちにも有効なのかもしれません。

こうしたことはぜひ、
カノアの学童教室でも取り入れていきたいですね。
さて、
体験授業の中身についてはまた次回・・・

今回の日本滞在。
10月末までとお伝えしていたのですが、
諸事情があり、
ブラジルへ帰国せず、
来年4月まで滞在することとなりました。

これだけ長い日本滞在は、
いつぶりでしょうか?
少しの春を体験し、
夏。
そして今は秋。
久しぶりの四季を思う存分堪能したいと思います。

この機会にぜひ、
多くの皆様とお会いできればと思っております。
イベントなどの企画、
大歓迎です。
ぜひぜひご連絡ください。
お待ちしております!!
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最近、
これからの自分の人生の事をよく考えます。
これから5年後、
10年後、
娘達が中学校、高校になった時…
そのことについては、
準備をしながら、
色々と考えてきました。
では、
その後は?

彼とはよく、

「老後はのんびりとカノア(ブラジル)に住みたいねぇ〜」

という話をするのですが、
では、
子ども達が大きくなったら?
ブラジルでの仕事が一区切りついて、
日本で働こうと思ったら?
私達はどうするのだろう?
娘達はどうするのだろう?
大きな病気をしたら?

これからどんなことが起きるか分からない。
ある程度は準備できるとして、
それでも、
突然思いもよらないことが起こることがあるかもしれない。
そんなとき、
迷わずに決められるように、
自分の立ち位置、
思い、
自分自身に問いかける必要があるのかもしれない。

ゆっくりと、
でも、
まっすぐに、
正直に、
自分と向き合って、
進む道を、
その方向を定めていかなければ。
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8月31日付の読売新聞夕刊を見ていたら、

「日本式教育」
というのが目に入り、
いったい何の事を
「日本式教育」
と言っているのかと思ったら、
教科書やカリキュラムだけではなく、

「掃除当番」
「生き物係などの役割分担」

なども含まれているようだ。

昨年のW杯の際、
ブラジルでは日本人サポーターが試合終了後にゴミ拾いをする姿がみられ、
ブラジル国内でも大きく取り上げられた。
我が家の娘達は日本の小学校にも通っているので、
学校の先生から日本の小学校での一日を聞かれ、
掃除などをすることに驚いていたと言っていた。

下記のサイトにはなかったが、
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20150901-OYT8T50078.html
新聞には、
「文部科学省には、トルコやブラジルからは職業訓練、
インドやミャンマーからは小中学校の制度、
エジプトからは道徳心や規律の養成などに対して
関心が寄せられている」
と末尾に記載されていた。
私達は自分達の教育を過信してはいけないが、
批判ばかりでもどうしようもない。
良い部分はそれをよりよくする努力も必要だと思う。
そういった意味で、
ブラジルで私にどんなことができるのだろうか?
と、
また考えさせられるきっかけになった。

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