光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2016年03月

『待機児童解消へ 保育士1人が担当する子どもの数で緩和促す方針』

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160327-00000964-fnn-soci

というニュースが流れていた…
待機児童を減らすために、
子どもを犠牲にしてもいいのだろうか?
保育の質を落としてもいいのだろうか?
子どもへの安全配慮はどうなるのだろうか?

1歳児を一人で6人というのも、
実はかなり厳しい現実。
子どもの安全や、
一人ひとりの発達を考えれば、
1歳児は一人で3人がベストではないか?
と、
思ってしまう。
これはかなり理想論ですが…
しかし、
今回の方針は、
保育士不足を加速させる要因ともなりかねないのでは?
と、
個人的には危惧してしまう。

一筋縄ではいかない、
この問題。
でも、
こういった方針を出す前に、
もっと現場の声を聞いてほしい。
足を運んで観てほしい。
と、
心から感じています。

以前私は、
待機児童に関して、
このブログで少し書いたのですが、
この問題は本当に根深く、
深刻なようです。
保育園に預けられなければ、
養育が困難になる…
そういう人たちは相当数いるのではないでしょうか。

日本経済新聞に下記のような記事が出ていました。
「育児休業を延長できずに割高な認可外施設にやむなく入ってから認可施設の空きを待ったり、入れる認可施設が見つかっても、自宅から遠く送迎が困難で、断念したりしたケース(一部抜粋)」

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDG19H59_Z10C16A3000000/

保育士自身が育児休暇明けに子どもを預けられず、
復職が困難となった、
という話も聞きます。
保育士不足の中、
働きたい保育士が働けないようでは困ります。
ただ保育園を増やす、
保育士不足を解消する、
だけではない、
統括的な対応が求められていると、
強く感じています。

"笑う"
ということは、
日々の生活の中でも大切だと感じています。
自分自身がストレスを抱えないためにも大事ですし、
子育てや介護をしている人にとっては、
もっと重要な要素があるかもしれません。
子どもと一緒に笑う。
楽しむ。
そうすることで、
お互いに余裕を持って過ごせるし、
虐待などを防ぐことができるのではないかと、
信じています。

今回、
笑うことが『脳卒中』になる可能性が減る、
という結果が出たらしい。
やはり、
最低でも一日一回は笑えるような生活を
志すとよいのかも!?

http://www.yomiuri.co.jp/science/20160315-OYT1T50128.html

3月8日は、
国際女性デー

日本にいると、
あまり注目されていないため、
全く知らずに過ごしてしまうのですが、
ブラジルでは、
Festaを行ったり、
メッセージを交換したりと、
かなり積極的にアピールするため、
かなり身近に感じます。

私自身、
ブラジルから、
たくさんのメッセージが突然届き、
何事かと思っていたら、
3月8日を祝うメッセージでした(笑)

何で日本ではこんなにも影を潜めているのだろう?
と、
ブラジルと日本の違いを
改めて感じた日でした。

「保育園落ちた日本死ね」と書いたブログが話題になっていますが、
待機児童問題は、
全国各地で起こっていて、
東京都杉並区では、
訴訟まで起こっている、
大きな問題です。
こうした問題を私も、
客観的に見ながら、
考えていたのですが、
いざ、
自分のすぐ傍で起こると、
冷静にはいられないものだと、
実感しているところです。
というのも、
私の姪も、
保育園に落ち、
これからどうしようかという状況になったから…

私は横浜市在住ですが、
2013年待機児童ゼロを宣言したことでも有名です。
これにはカラクリがあると、
語っている人がいましたが、
当時はそうかもしれないと思っただけで、
深く調べることもありませんでした。
今回、
姪が保育園に落ち、
点数評価など、
色々と調べました。
確かに、
この評価は客観的に比較し、
ランクをつけ、
割り振るには最適かもしれません。
加点など、
その他の事情にも対処しているとも言えるかもしれません。
でも、
今回の姪のケースをみると、
そこに疑問を持たずにはいられませんでした。

確かに保育園は、
働いているということが前提です。
が、
職場の子育てへの理解が得られず、
休職もしくは求職している場合は、
点数も下がり、
保育の必要性の評価が下がってしまう…
すると、
新たな職場を探す必要があり、
それには、
保育園への入園が絶対条件。
しかし、
入れない。
ということは、
仕事をするなということ?
親や親戚に頼り、
自力の子育てはしないでということ?
実家に頼らなくては子育てが難しいということは、
よく知られたことで、
二世帯と言わないまでも、
遠方よりも、
近くに住むことを推進している節もある。
にも関わらず、
同居していると、
点数が下がる。
実家の両親が働いており、
保育が困難な状況であることは、
考慮されない。
これってやっぱり、
おかしい。

保育園問題は、
今の世の中を現しているとも言える、
大きな問題。
声だかに、
もっと論じるべきだと、
感じている今日この頃です。

私はよく、
特に乳幼児期の子どもにとって、
五感を使うことが大切という話をします。
五感とは、
感覚の総称であり、
・視覚
・聴覚
・嗅覚
・味覚
・触覚
を表しています。
この時期(0〜6歳)に五感を使っていないと、
人はそれを必要なものとみなさず、
退化することさえあると、
言われることもあります。
特に子どもの発達にとって重要な、
"遊び"には、
この五感を十分に活かすことが大切ですよね。

最近、
私は五徳というものがあることを知りました。
儒教の教えなのですが、
それは、
大人の私達にとって大切なものなのではないか、
と、
感じたので、
皆さんにもご紹介させてください。
五(常)徳とは、
仁:人をおもいやること
義:利欲にとらわれず、なすべきことをすること
礼:上下関係で守るべきこと
智:道理をよく知り得ている人
信:友情に厚く、言明をたがえないこと

まだまだ、
知らないことがたくさんあり、
日々学びだと感じている、
今日この頃です。

私がブラジルで保育園を立ち上げた理由の一つは、
子どもだけでなく、
家族や地域の様子に逸速く気付き、
対応できるから…
ということでした。

保育園は子どもの送り迎えに
保護者や家族などの同伴が不可欠です。
そのとき、
子どもの状態だけでなく、
連れてきてくれた保護者や家族を見ることができることで、
今、
何を必要としているのか、
されているのかを知ることができるのです。

どこまでが保育園の役割なのか?
家族ではなく、
保育園が担ってもいいのか?

必ずといっていいほど抱える、
疑問だと思います。

私自身は、
子どもが健康で、
安全に生活できないようなら、
保育園で担っても構わないのではないかと、
考えています。
例えば、
爪切り、
朝食、
シラミ駆除
など…

朝、
家でご飯を食べられない子どもがいれば、
朝食を出す。
爪切りなどの健康管理ができず、
不衛生だったり、
他の子どもを傷つける恐れがあるのなら、
それを防ぐために保育園で対処する。

ただ、
ある家族は
保育園でやってくれるからと、
育児放棄ともとれる行動をしてしまったことがありました。
これはネグレストにあたり、
児童保護の対象となってしまいます。

私達がどれだけ、
保護者や家族と"一緒に"行えるか、
寄り添えるか、
見守れるか、
それが問われているのだと感じます。

子どもを"共に"育てるという意識を持って…

子ども同士がケンカをしたとき、
皆さんはどうしていますか?
ほっておいて自分達で解決させる?
大人が介入する?

私は基本的には、
子ども同士で解決するべきだと思っています。
ただ、
だからといって、
子どもの年齢や、
育ってきた環境によっては、
自分達だけで解決することが難しいときがあります。
どのタイミングで、
どうやって私達大人は関わるべきか。

一つは、
自分の気持ちを上手く伝えられない子ども同士の場合は、
子どもの通訳に徹する。
もう一つは、
他に目を向けさせ、
遊びを継続できるようにする。

主体性が大切だといって、
放任になりすぎるのは困るし、
だからといって、
いつでも大人が間に入っていては、
子ども同士の関係が築けない。

だからこそ、
私自身は、
子どもの遊びを壊さないように、
なるべく他に目を向けさるようにしています。
いけないこと、
悪いことはきちんと教える必要があります。
しかし、
安易に大人の目線で、
楽しい、
大切な、
遊びの時間を壊すことは絶対にしてはいけない。
と、
私は考えています。

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