光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2016年09月

9月29日、
地域子育て支援ネットワークの主催で、

「望まない妊娠から、愛のある子育てへ」

と題して、
妊婦を対象としたイベントを実施しました。
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カノア・ケブラーダ地区は、
10代の妊娠が多いだけでなく、
望まない妊娠であると答える妊婦が、
全体の8割以上と、
とても高い数値を表しています。
この「望まない妊娠だ」と答えた妊婦の中には、
その後、
愛情がわき、
生まれてくる瞬間を心待ちにしている人もいます。
それと同時に、
すぐに養子に出そうと、
手続きを始める人もいます。
10代の妊婦の多くは、
自分たち自身で子育てをすると答えた人は全体の1割。
それ以外は、
自分の両親、
祖父母、
叔父や叔母
と答えていました。

これらすべての根底には、
「家族の在り方」
「家族との関係」
があるように感じられます。

今回参加してくれた妊婦の中には、
15歳の子がおり、
母親が同伴していました。
こうして母親が積極的に寄り添い、
支えてくれるというのは、
とても稀なことであるのだと、
痛感しました。

子どもに罪はない。
生まれてくる子どものために、
私たちが今できること。
将来に向けて取り組めること。
アリが歩くようにと良くブラジルでは言うのですが、
小さな一歩でも、
着実に進めていく。
そんな取り組みをこれからも続けていきたいと思います。
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世界共通かどうかは知りませんが、
ブラジルでは
「Setembro Amarelo(9月、黄色)」
といって、
「自殺」
のことを考える月となっています。
以前はあまり公になっておらず、
この月の活動として定着していなかったのですが、
麻薬問題が取り沙汰され、
それと同時に、

「生きること」
「命の大切さ」

を考えるということの重要性を肌で感じるようになったのか、
近年では、
こうした活動が各地域で取り組まれています。

私の住むカノア・ケブラーダ地区でも、
9月28日に黄色の服もしくは黄色のリボンを胸につけ、
繁華街を歩き、
途中の広場で青少年たちの劇を披露。
心理士がテーマに沿って話をし、
最後には、
皆で輪になり、
歌を歌いました。

今回この活動をするにあたり、
保健所の看護師が、
こんな話をしてくれました。

「私が専門高等学校に実習に行ったとき、
生徒たちにアンケートを取ったら、
全生徒の80%が自殺を考えたことがあり、
60%がリストカットなどの自殺未遂をしたことが分かったの。
私たちが住むアラカチ市の中で、
特に優秀であると言われる生徒が集まるこの学校で、
なぜこんなにも人生に絶望し、
生きることよりも死を選ぼうとするのか。
LGBTであること、
将来が見えないことへの不安、
家族との不仲…
それぞれが抱える問題。
でも、
生きること。
それをもっと実感し、
自殺を選ぶ前にできることを一緒に考えていきたいと思たの。」

すごくショックでした。
こんなにも多くの青少年がと。

9月だけではなく、
毎日、
こうした取り組みをすることが重要なのかもしれません。
でも、
今、
この9月に、
みんなで考える機会を設ける。
それも大切だと私は考えています。
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今、娘達に毎晩読んでいる本は、
「アルケミスト」という、
ブラジル人作家、
パウロ・コエーリョの本です。

終盤に差し掛かっている今、
昨晩は、
少年が風になるために砂漠、風、太陽と話をする場面でした。
読み終えると、
二女がこう言いました。

「私も風や海と話すよ」

それを聞いた長女は、

「嘘だぁ〜」

「嘘じゃないもん。
目を閉じて、風や海を感じると、
話しかけてくるもん」

どんな風に彼女に話しかけてくるのかはともかく、
自然と対話し、
それを身体全体で感じることのできる二女。
それが何とも、
羨ましく思い、
感じた私でした。
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我が家の娘たちは12歳と8歳ですが、
未だに寝る前には本を読みます。
小さなころは絵本。
今は、
小説を読んでいます。
時には12歳の娘が選んだものを、
時には8歳の娘が選んだものを、
時には私が選んだ本を読みます。

娘たちが小さかった頃、
何かを伝えようと思ったとき、
言葉で言ってもなかなか理解してもらえず、
絵本を読んで、
そこから娘たち自身が感じ、
気づき、
理解していく…
ということをよくしていました。
・ 友達と仲良くする。
・ 勝手に人のものはとらない。
・ 自然の中で暮らす楽しさ
などなど、
その時々に合わせ、
絵本を選び、
読んでいました。
今本を読んでいるのは、
広い世界を知ってもらうため、
色々な考えがあることに気付いてもらうことなど、
気づきがあるといいなぁ〜
と思いながら読んでいます。

しかし、
ブラジルでは、
自宅に本があるという家はあまり多くありません。
本屋さん自体、
私の住むアラカチ市(人口72,000人)にはありません。
そのため、
保育園の中で何かが起こり、
言葉ではなく、
何とかして子どもたちに伝えられたらと考えたときの選択肢が、
とても狭まってしまうと感じています。
日本のように、
絵本を読み聞かせることで気づきの助けができたら、
なんと素晴らしいことでしょうか!
どうやって子どもやその家族に伝えるべきか。
それを考えている中、
絵本で伝えることができないという残念さ。
ブラジルの子ども達にも、
もっと本の世界を知ってもらいたい。
そんな風に感じている今日この頃です。

2013年から参加させていただいている、
「よこはま国際フェスタ」
今年も参加することになりました!!
ぜひ皆さんもこの機会に、
横浜までぜひ、足を運んでみてください。

詳細はこちら↓
http://yokohama-c-festa.org/
○日時:2016年10月8日(土)・9日(日)・10日(祝・月) 10:30〜16:00
○会場:グランモール公園   神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目
JR桜木町駅下車徒歩12分
みなとみらい線みなとみらい駅下車徒歩5分
*駐車場のご用意はありません。公共交通機関をご利用ください。

「ともに生きる横浜 ともに創る世界」をテーマに国際協力・多文化共生に関わる約100団体が集います!
世界のフードを味わったり、フェアトレード品などのお買物で国際協力にも参加できます!ステージでは、アフリカや各国の民族舞踊や音楽が楽しめます!秋の横浜港から吹く風を満喫できる、神奈川最大級の国際協力・多文化共生イベントです!(入場無料)

○主催: よこはま国際協力・国際交流プラットフォーム運営委員会
よこはま国際フェスタ2016プロジェクト
<構成団体>
(特活)横浜NGO連絡会/公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)/
JICA横浜/横浜市国際局/(特活)教育支援協会

○後援: 朝日新聞横浜総局/読売新聞横浜支局/神奈川新聞社/
毎日新聞社横浜支局/日本経済新聞社横浜支局/tvk(テレビ神奈川)/FMヨコハマ/
公益財団法人 横浜観光コンベンション・ビューロ/横浜商工会議所/横浜市教育委員会

こんな記事を読みました。↓
「虐待死の子どもの6割超が0歳児 - 実母の多くが「望まない妊娠」と告白」
http://news.mynavi.jp/news/2016/09/17/077/
私がブラジル、カノアで活動する中で、
この地域の課題や問題、
必要性というのを調べて、
話を聞いて、
それを元にプロジェクトを考えるのですが、
その中の一つに、

「望まない妊娠」

というのがあります。
以前、
私たちが運営している保育園の保護者にアンケートをしたとき、
通園してきている子どもの約9割が、
望まない妊娠によってできた子どもだということが分かりました。

この地域では、
若年妊娠、
売春、
が多く実例します。
若年妊娠のほとんどは、
「望まない妊娠」
ですし、
売春によって授かることもあり、
それももちろん、
「望まない妊娠」
です。
ただある時、
売春をしている女の子が妊娠したというので話を聞きに行くと、

「私は望まない妊娠じゃないよ。
妊娠したかったの。
父親は分かってる。
私、この村を出て海外に行きたいの。
だから、
妊娠したのよ。」

この答えは衝撃でした。

「望まない妊娠」
だったからと言って、
皆が虐待するわけではありません。
徐々に愛情が芽生えることもあるようです。
でも、
子どもに罪はありません。
子ども達が幸せに過ごしていくことができるよう、
こうした
「望まない妊娠」は、
少なくなっていった方がいいのです。
では、
どうすればいいのか?
今、
中学生、高校生の子ども達に、

「性教育」

をすることがまず、
今すぐにでもできることだと考えます。

少しでも子ども達が笑顔で暮らすことができますように。

ここブラジルには、
皆が慕ってやまない、
ブラジル人の教育学者がいます。

「パウロ・フレイリ」

名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
私の住むアラカチ市の教育局にも、
以前はパウロ・フレイリの写真が飾られていました。
そして、
多くの学校では、
彼の言葉が掲げられています。

今回、
知人の誘いで、
ある講座に参加することになりました。
それが、

「ビオセントリカ教育(Educacao Biocentrica)」

です。
パウロ・フレイリを含めた3人の思考や知識、
教育の理念や方法。
芸術や文化、環境など、
生きていく上で欠かせないもの、
それらすべてをひっくりめて、
人生をよりよくしていくという考え方。
私の考え方とかなり似ており、
「そうだよね!!」
と、
頷くところがたくさんありました。
歌(音楽)やダンスなども重要であるとし、
「ビオダンサ(Biodanca)」
もこの教育の大きな柱の一つです。
そして、
この教育方法を編み出した一人である、
「フッチ・カバウカンチ(Ruth Cavalcante)」
壮絶な人生の中から得たもの、
学んだこと。
信じてきたもの。
その声を聴いたとき、
体中がぞわっとしました。
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自然の中で生き、
その環境の中で育つ子ども達と関わる中で、
この子ども達に必要なもの、
大切なものは何だろうか?
それをみんなと考えながら現在に至っています。
その答えの一つになるものではないか。
そんな期待をしています。
2週間後。
また講座へ参加します。
皆様報告をお楽しみに…
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先日もお伝えしましたが、
「地域子育て支援ネットワーク」
がセアラ州内でのパイオニア活動として受賞され、
2016年8月9日に授賞式参加してきました。
このことが、
JICA横浜のHPに掲載されましたので、
ご報告いたします。

お時間のある時にぜひ、
ご覧ください!!

http://www.jica.go.jp/yokohama/topics/2016/ku57pq00000fpw9g.html

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今週の日曜日、
村の漁師たちが待ちに待った、
一年に一度の、
漁師のための、
漁師による、
漁師たちのイベントが開催されます!!

近年ではアラカチ市内のすべての海岸で行われている、
Jangada(帆船)のレース。
ここエステーヴァン村では、
第19回目となります。
今年は例年にも増して運営が厳しく、

「初心に戻り、
ただレースを楽しもう!!」

と言っていたのですが、
なんのその。
たくさんの人たちの協力と応援があり、
昨年と変わらない規模での開催が可能となりました。

海辺に住んでいても、
ほとんど海に近々ない私。
でも、
この日だけは、
一日中、
海にいます!!(笑)
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ブラジルでは、
10月2日に市長、市議会議員選挙が行われます。
現在、
立候補者が出そろい、
選挙活動が開始されました。

ブラジルは、
18歳以上に選挙権があり、
選挙は国民の義務となっています。
投票できない場合には、
事前投票を行わないと、
生活を送るうえで、
様々な弊害が起こります。
例えば、
年金の受給には、
最終の投票実施証明書の提出が求められます。
これがないと、
受給を認められません。
パスポートの発行も、
この証明書の提出が義務付けられています。
その他にも、
公共の手続きに、
この証明書の提出を求められることがあります。
そのため、
皆、
投票に行きます。
ただ、
だれに投票していいのか分からない。
そんな人たちには、
賄賂が渡される…
ということも日常茶飯事です。
今回の選挙では、
こういった賄賂への規制が厳しくなったため、
以前ほどではないと言われていますが、
市議会議員は町といわず、
村々を回り、
有権者への挨拶、
チラシの配布などをします。
因みに今日も、
義父母の家には市議会議員の立候補者が談話に訪れていました。

さて、
私の住むアラカチ市では、
市長立候補者が4人います。
その内の3人が優勢なのですが、
誰を応援しているのか。
それによって、
昨日までの友人が今日の敵になってしまっています。
昨日まで普通に話していたのに、
応援しているのが自分と異なる人だとわかると、
背を向け、
ひどいときには口喧嘩にまで発展します。
この様子をはたから見ている私にとって、
この現状はとても悲しく、
個人と政治観念を分けることはできないのかと、
残念に思います。

友人であっても、
宗教が違ったり、
思考が異なることはよくあることで、
当たり前だと思います。
異なる一人の人間なのですから。
それが、
応援している市長候補が違うという理由だけで、
派閥で分かれるように、
口もきかないというのは、
私には理解できないことです。

投票が国民の義務である。
それが悪いことだとは言いません。
ただ、
友情が途絶えてしまうというのは、
あまりに悲しすぎます。
皆さん、
もっと冷静になりましょう!!

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