光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2017年07月

私はいつも、
「自分らしく生きたい」
と思い、
まっすぐに、
馬鹿正直に、
時には周囲の人に迷惑をかけながら、
生きています。
それが可能なのは、
私自身がいつもゆるぎなく、
目指すところが少しずれたり、
寄り道をしても、
山の頂上を目指して、
登っている。
そんなイメージをいつも持っているからかもしれません。
それでも時には、
本当にこれでいいのか。
大丈夫なのか。
続けていけるのか。
と、
悩み、
苦しむことがあります。

下重暁子さんインタビュー 第1回
81歳の今だから語れること「子どものいない人生に一度も後悔はありません」
http://wotopi.jp/archives/59049
の中に、
こんな言葉がありました。

『いろんな人がいて、いろんな声がある。
その中で、毎日自分を確認していかなきゃいけないわけですから。
本当に間違いがないかな。
私は本当にそれで生きて行けるのかなと思考を繰り返すことで、
で自分という人の基礎ができる。
最初からしっかりしている人なんてどこにもいませんよ。』

私はまだ人生の半分くらいを歩いているところ。
なんだかこの言葉に勇気づけられ、
これからもまだまだ思い切っていけそうな気がしてきました。
さて、
目指すところは......

2017年7月18日(火)
今日、
今までカノアで実施してきた
「地域子育て支援ネットワーク」

市内の他地域に広げる第一歩としての集まりがありました。
JICA草の根技術協力事業で実施している活動の一つ、
「地域子育て支援ネットワーク」
2015年で終了した事業では、
カノア・ケブラーダ地区に創設し、
根付かせることが目的でしたが、
昨年より、
市内の対象6地域にこのネットワークの創設をすべく、
活動を開始しました。

昨年はカノアのメンバーに対する研修を行い、
それぞれが、
他地域に創設の手伝いをすべく、
トレーナーとして学んできました。
そして本日、
対象6地域…のはずが、
うわさを聞き付けた他の地域の方も参加して、
「地域子育て支援ネットワーク」
創設に向けての第一歩。

市民(コミュニティーリーダー)が中心となり、
自らの地域で活動するネットワーク。
このネットワークには
様々な職種の人が参加し、
活動を共にすることが根本としてあります。
今日の会合にも
保健局、社会福祉局、教育局からの参加者をはじめ、
市内にある大学関係者、
市議会委員も参加するなど、
アラカチ市において、
このネットワークが重要視されていることが伺える場となりました。

ポジティブなエネルギーを受け、
私自身もよりエネルギーを得た今日。
今後の活動にも大きく期待したいところです。
皆様ぜひ、
楽しみにしていてください!!
20170718_090005
20170718_085955
20170718_085946
20170718_090905

私が保育士となり、
カノアで友人や地域住民と共に保育園を立ち上げ、
早17年。
卒園していった子ども達は数多く、
既に20歳を超えている、
結婚して子どもがいるという卒園児もいる。

先日、
社会福祉コンフェレンス市大会があり、
そのゲストスピーカーとして参加した人が、
こんな話をしていた。
彼女は自身を、

「生涯教育者」

といい、
教室で授業するときだけではなく、
自分がいる場所、
いる瞬間全てが、

“教育者”

であること。
それを誇りに思っていると語っていた。
いくつか自身の体験談を話されていたが、
それがどれも驚くことばかり。
パーティーを開いていた会場に強盗が拳銃を持って押し入った話。
海岸で二人組に襲われそうになった話。。。
しかしどれも、
最後には

「Tia(日本語でおばさんという意味。しかし、保育者などはこうした愛称で呼ばれる)、
私たちはあなたからは何も取らない。
今日、
ここであなたと会ったことを神に感謝する」

と言われるのだ。
それは、
彼女がどんな人に立ちしても、
一人の人間として話、
接するからだという。
姿かたち、
話し方や身分。
強盗であろうがなかろうが、
大切なのは、
きちんと一人の人間として接すること。
それを忘れてはいけないと。

その話を聞きながら、
私も思い出していた。
麻薬を売っている卒園児でも、
私を見ると背筋を伸ばし、
挨拶をすることを。
暴言を吐きながら歩いている卒園児が、
私に気付くと申し訳なさそうに、
微笑みながら歩くことを。

教師であること。
(私は”教育者”という言葉の方が好きですが)
それは、
こうした子ども達が、
大人になっても、
ある瞬間に、
ふと、
背筋を正す。
自分の現状を振り返る、
そんな役目もあるのではないか。
だから、
今日も明日も明後日も、
皆に笑顔で挨拶しよう。
そして、
それぞれを

一人の人間

として見続けていけるように。

2009年に保育園での菜園づくりのために掘られた井戸。
モーターと手漕ぎで汲み上げる井戸だったのですが、
モーターの故障と、
手漕ぎ部分の劣化により、
ここ数年、
使用することができていませんでした。
一昨年から、
私たちが住む地域でも水不足が深刻となり、
水脈がある、
水が豊富な村にもかかわらず、
蛇口をひねっても水が出ない…
そんな状態が数日続くことがありました。
我が家は屋内に大きなタンクがあるので、
水不足を感じることはほとんどなかったのですが、
タンクのない家では、
昔のように湧水を汲みに海岸を歩いたり、
井戸のある知人宅を訪れて水を確保したり…
という光景を目の当たりにしました。

昨年。
せっかく掘った井戸。
地域のためにも修繕した方がいいのでは?
という声が高まり、
この度、
井戸が復活しました!!

井戸の復活とともに、
子ども達や地域住民の皆さんと、
環境問題を考えるきっかけとして、
講座の開催や、
地域の環境保全のための活動も実施予定です。

水。
人の生活にはなくてはないもの。
水が井戸からあふれたときの感動。
水がキラキラ輝いて見えました。
1500051645921
1500051530268

※井戸の修繕等はLUSHジャパンによる支援で行われています。

ブラジルでは、
七夕祭りはありません。
節句の一つである七夕。
日本では笹に願いを書いた短冊をさげ・・・
と、
お祝いするのですが、
私たちは、
このきれいな星空の下、

“天の川を見よう!!”

と、
昨日から張り切っていました。
ただ、
ここ数日、
夜になると雨が降る傾向にあり、
もしかしたら七夕の日も…
と思っていたら案の定。
日中は雲一つない天気だったのに、
夕方から雲がもくもくと現れ、
5時半ごろに満月に近い月が空にあるのをみて、

「きれいだねぇ〜」

と言っていたのもつかの間、
次第に空一面が雲に覆われ、
月も見えなくなり…

もちろん、
星一つ見つけることもできず…

子どものころから、
七夕の日の夜、
天の川が見れた!!
という記憶がない…
もしかして忘れているのかもしれないけど、
でも、
やっぱり七夕の日の夜は

“雨”

のイメージ。

日本の皆さん、
天の川を見れましたか???

このページのトップヘ