df59fecc.JPG年末が近づき、
年度末が12月であるブラジルは
子ども達が進級できるかどうかの判断が下される
大切な時期でもあります。
留年制度が廃止されたブラジルでは、
基本的にすべての子ども達が進級するのですが、
基準に満たないと判断された子ども達は
大体2週間ほどの補習授業があり、
すべての授業に出席すると、
進級という事になります。

私自身はブラジルの留年制度に賛成していただけに、
廃止されてからの子どもの常態を見ると、
小学校5年生になっても
やっと自分の名前が書ける程度という子ども達がいる中、
どうしても疑問を持たずにはいられません。
留年制度があったときは
その子どもの発達あわせて
進級していく事が出来るため、
小・中学校を卒業する頃には
基本的な教育を身につけることが出来ていました。
しかし現在では
それも叶わなくなっており、
難しい状況に立たされています。

そしてエステーヴァン村の小学校分校。
本来ならば12月7日で終了式となるはずが、
教職員のストのために一ヶ月の休校期間があったため、
15日まで引き伸ばされました。
しかし、
補習授業を受ける子ども達は
その後1週間の通学、
翌週の自宅学習、
さらに一週間の通学が必要となっており、
結果的には
年末年始を挟み、
1月まで学校に通う必要があります。
さらに、
現状では25名いる生徒全員が
補習授業に参加する必要があるのです!!!

今日ある生徒が言っていました。

『今日学校行かなかったの。
だって、好きじゃないんだもん。
黒板に書いてあることも分からないし、
それをノートに写したって自習なんて出来ないし、
だったら行かない方がいいと思うの。』


子どもにとって、
果たして何が一番いいのだろうか?
頭を抱えている私です。