ブラジルでは毎年のように教育改革が行われており、
その中の一つとして、
留年制度の廃止というものがありました。
今までは年末が近づくと、
試験や担任教師の評価があり、
それによって進学及び留年が決定されていました。
三年ほど前、
留年制度廃止により、
すべての児童が進学できるようになりました。
その結果、
ここ数年で
識字率が低下、
学校への通学率減少など、
様々な問題が起こり、
昨年末、
ここアラカチ市では
留年制度の再度見直しが試みられ、
今年に入り、
エステーヴァン村の小・中学生をみてみると、
なんと、
80%が留年したことが分かりました。

留年制度は悪いことばかりではなく、
個々の発達によって進学することができるという
メリットもあります。
ただそれを実現させるためには
教師の力量が問われる事になるでしょう。
80%留年となった今年、
その子ども達が来年進学できるように
学校では取り組みが行われているのでしょうか?

留年制度の再度見直し。
今後どのようなことが起こるのか、
見守っていきたいと思います。