5eb8c93b.JPG私達の活動が広まり、
日本人ボランティアを始め、
各国からボランティアが集まるようになってきた今日、
そんなボランティアの後ろをついて回る
たくさんの子ども達をよく見かけるようになりました。
ボランティアの滞在期間はほとんどが1〜2ヶ月。
仲良くなったと思ったら
帰ってしまう・・・
それでも、
子ども達は揃って
彼らの傍に集まります。
そして、
その子ども達の多くは
いつも同じ顔ぶれ。

親が売春をしているために家にいない、
家に帰っても食事がない、
一人ぼっちでいるのが寂しい・・・

こういった子ども達の背景には
決まって難しい家庭事情が見え隠れしています。

それでも、
私達は村の青少年達の見本となるべき存在。
ボランティアの皆さんにも

『カノアでの常識も知る必要があるけど、
これ以上はいけないという範囲を
きちんと見せてあげることも大切だよ』

というはなしを必ずします。
夜11時。
子ども達の声がボランティアの住まいから聞こえます。
近所から苦情が何件か入りました。
夜9時までには家に帰るように促していかないといけないと
ボランティア達に話しました。

それでも、
家に帰っても誰もいない。
暗い我が家に帰る10〜13歳の子ども達。
私達の胸は痛みます。

“どこまで私達が教えていくべきか?”

それをきちんと考え、
村人との生活を送っていかなければならない。
それが、
私達の活動の一つでもあるのだから・・・