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年度末、
家庭訪問をする中で、
教師たちはこんなことを保護者に質問していました。

『子どもにはどんな将来を願っていますか?』

我が家での家庭訪問の際、
私はこう答えました。

『彼女がやりたいことを
精一杯できればそれでいい。
それを応援してあげたい』

そうすると、
先生たちは

『同じ質問を全ての保護者にしてみたけど、
ほとんど
“医者になってほしい”
“大学まで行っていい会社に勤めてほしい”
と言っていて、
子どもの意見を…と言ったのは
あなたともう一人だけだったわ。』

確かに、
貧しい生活の中で、
何とか収入の良い職業に就いてほしいという
保護者の願いは
わかります。

“自分たちと同じような人生を歩んでほしくない。”

この村に住む大人がよくいう言葉です。
私の舅も
息子には絶対漁師になるなと言い続けていたそうです。

そういう背景を知ってもなお、
私は子どもたちに
自分自身で将来を切り開いてほしい。
自分で将来の道を見つけてほしい。
そう願っています。
それが漁師であろうが、
医者だろうが、
子どもが夢を持ち、
それに向かって歩むことを
応援してあげたいと思うのです。