私自身、
2人の娘を育てている中、
ブラジルと日本、
両方の文化を大切にしたいと思うし、
子どもたちには
どちらも自分たちの
“根っこ(ルーツ!?)”
なのだということを忘れてほしくない。

私が活動する、
小さな漁村で暮らす人々の多くは、
この村の出身であることを
“誇り”に思っています。
それは、
こちらが恥ずかしくなるほどの愛着心なのです。
そんな中、
サンパウロのファヴェーラ、
モンチ・アズールで暮らす人々の中で、
底から這い上がり、
現在成功している人の中には
『ファヴェーラ出身』
であることを
ひた隠しにする人が少なくない。

「今勤めている会社に、
ファヴェーラ出身だなんて思われたくない…」


そういう人が多くいることは事実なのです。
そんな中、
ブラジルの母であるリンダウバは
いつも言っていました。

『私たちは
自分たちがどこで生まれ、
育ったのか。
その根っこを決して忘れてはいけない。
それをきちんと心に留めていることが
人生を歩んでいくうえで、
一番大切なことなのよ』