年末になると、
決算や予算、
何かと頭が痛くなることが多いのですが、
その中でも毎年気になるのが、
最低賃金の話。

ブラジルでは、
毎年かなりの額が引き上げられています。
2010年から2011年は
R$510.00→R$540.00
となります。
約1500円UPです。
ブラジルの最低賃金は
月給なのですが、
給与だけでなく、
日常生活にも大きく影響しています。
そのため、
日常的に最低賃金のことが話題になるのです。

引き上げられること自体はよいことなのかもしれません。
ただ、
正規雇用の場合には
引き上げと同時に給与も引き上げなくてはならず、
経営者にとっては
かなり厳しいのも確かです。
そのため、
私の住む地域では
非正規雇用者が増え続け、
失業者も増しています。
観光業など、
一時的なアルバイトはあるのですが、
これも観光シーズンのみ。
安定した生活が営めるようにと
定められるはずの最低賃金。
もう少し慎重に考慮してほしいと感じてしまいます。

ちなみに日本。
日本は地域間によって異なる
時給が定められているのですが、
全国平均で713円。
10年間で64円の引き上げだそうです。

日本の最低賃金はOECD主要国の中では最低クラスとなっていますが、
いったいなぜでしょうか?
大きな理由のひとつに、
日本の最低賃金が企業の賃金支払い能力を考慮して決定されていることがあります。
欧州など他の先進国では、
企業の賃金支払い能力に関係なく、
労働者が最低限の生活を送れるかどうかだけを考慮して最低賃金を決めているのだそう。。。