今日、
12月末まで滞在予定だったボランティアが、
予定半ばで、
カノアを発ちました。
実はこういう体験は初めてで、
期間の途中でいなくなるということに驚いているというのが正直な気持ちです。

「ここでの活動の中で、
自分の場所を見いだせなかった。」

という彼の言葉よりも、

「彼がクラスにこのままいると、
子ども達に良い影響を与えない」

というフラビアーニの言葉が私の心に大きく響いた。
“子ども”
が不快感を抱いている状況は許されるものではないと思ったからです。
というのも、
私たちの活動は、
“子どもが子どもらしく、子ども時代を過ごすためには?”
というスローガンのもとに行なっており、
その『子ども』の状況を見過ごすわけにはいかない。
それが最終決定を下した時のスタッフみんなの意見でした。

日本からボランティアを受け入れるというのは責任重大で、
危機感に疎い日本人を安全に暮らせるようにサポートしていくというのは
何もしないでもいいようで、
結構大変なものなのです。
(日本人の私が言うのもなんですが)
だから、
彼の次の受け入れ先に関しても、
できる限りのお世話とサポートは続けていくつもりです。

「さよなら」ではなく、「いってらっしゃい」と彼を見送った私。
それが私の心境を一番表しているように思う。