ブラジルで生活していると、
本当に
「本」
というものが縁遠いものとなってしまいます。
日本では、
電車の中などの移動中、
本を読んでいる人をよく見かけますし、
(本離れと言われてはいますが)
駅ビルなどにも、
必ずと言っていいほど本屋さんが入っています。

ブラジルはというと、
街中に本屋さんが並んでいる・・・
という現象は見ることがありませんし、
私が住んでいる市の中心街に行っても、
本屋さんはありません。
なので、
私は本を買うために、
州都まで(車で約2時間半、バスで4時間)足を運ばなくてはいけません。

しかし、
不思議なのが、
ブラジル人は日常的に“詩”をよく用いる点です。
自宅に本があることすら珍しいにもかかわらず、
手紙やカード、
職員会議の場でも、
必ずメッセージとして「詩」が朗読されます。
私たちの保育園も例外ではありません。

先日私は、
教職員会議の場で、
「友情」
という詩を朗読しました。
私が日本に一時帰国することもあり、
このメッセージを選んだのですが、
こうした気持ちを「詩」を朗読することで伝えようとする。
そんな習慣が、
私はとても気に入っています。