私は基本的に言語は母語の上に成り立つ。

と、
考えています。
誰にでも、
基礎言語(母語)があり、
それ以外の言語は
その上に成り立っていく。

我が家の娘達は、
バイリンガルですが、
長女が産まれたとき、
ブラジルで生活していた私は、
日本語で話しかけることはせず、
ポルトガル語で話していました。
毎年両国を行き来しているし、
私自身、
読み聞かせや歌を歌ったりというのは
日本語で行うことで、
耳が慣れてくれれば‥‥
それだけを思っていました。

しかし、
ある日本滞在中のとき、
長女は体調を崩し、
治ったときに突然、
日本語で話すようになりました。
2才頃のことでした。
それ以後、
まるで頭の中にスイッチがあるようになった娘。
ただ、
娘の中には住み分けがある、
そう感じる事が良くあります。
小さいながら、
色々と感じ、
対応しているのでしょう。
次女は、
産まれたときには既に、
私と長女が日本語を話していました。
ちょうど言葉を覚え初めたときに日本にいたからか、
日本語は忘れないのに、
日本にいるときは特に、
ポルトガル語を忘れてしまいます。
次女をみていると、
同じバイリンガルでも、
長女とは違い、
日本語がベースになっているんだなぁ〜
と感じることが良くあります。

昨今、
英語教育についてよく目にしますが、
バイリンガルを育てている私は、
やはり、
外国語にふれる、
聞く‥‥
ということを目的とするのなら良いですが、
バイリンガルを育てるために、
小さな頃から教室に通わすのは
子どもにとっても
大変なのではと、
危惧しています。

まずは、
基礎言語(母語)を大切に育ててほしい、
そう願って止みません。
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