私がブラジルに来るきっかけとなったのは、
実習先での子どもの様子だった。
子どもとは、
元気でエネルギッシュ。
そう思っていた私の目の前には、

『疲れた』
『眠い』
『遊ぶ力がない』

という元気のない子ども達がいた。
クラスに何人か。
でも、
そんな子ども達の姿は、
どこの園でもみられた。

「この子ども達はどうしたんだろう?」

その疑問がきっかけで、
海外の子ども達を見たいと思い、
たまたま行った先がブラジルだったのだ。
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私は『エデュカーレ(臨床育児研究会)』を愛読している。
日本の保育の“今”を知りたい。
疑問の答えを見つけたい。
そんなとき一番に手に取るのが、
この冊子だ。

2014年3月号に、
『見過ごせない、子どもの低体温』
という記事があった。
この記事の冒頭部分には、
“「子どもたちに元気がない」・・・など、
保育園や幼稚園の子どもの様子がおかしいという声が、
私のもとに寄せられるようになったのが、
今から20年ぐらい前の事です。”
とある。

「えっ!?」

その先を急いだ。
すると、
その要因の一つに低体温というのがるのではないかとのこと。
夜型の生活、
生活リズムの乱れがこうしたことにつながっていく。
それがいずれ、
学力低下の原因にもなっていってしまうという。
低対応を解消するために園でできること。
それは、
しっかり遊ぶ。
体を動かすこと。

当たり前のようですが、
それが、
難しい世の中でもあります。
幼児期のうちは、
わずかな努力で修正できる生活リズム。
身についたリズムを直すには、
1ヶ月ぐらいの期間をかける必要があるそうです。

それにしても、
目からうろこでした。