私達の保育園では、
年に2回、
受け入れの機会があります。
前期と後期の始まりのときです。
そして今回、
後期から、
2人の障がい児を受け入れることとなりました。
といっても、
まずは教職員4名で家庭訪問。
どんな環境で育っているのかを知るためにも、
この年2回の家庭訪問は
全ての園児・児童に行っています。

まずは一人め。
未熟児で生まれた女の子。
生まれつき右足の骨が短く、
膝が変形している。
斜視でもあるのだが、
コミュニケーションはきちんとできる様子。
ただ、
4歳になる今までのほとんどを
家の中で過ごしてきた。
他の子どもと遊ぶということをいたことがないという。
出かける先も、
祖父母の家のみ。
集団生活が初めてということもあり、
慣らし保育からスタートとなりました。
それと同時に、
市の専門家チームと連携し、
理学療法の指導も開始されることになります。

もう一人は男の子。
難産で、
出産直後の新生児にチアノーゼが見られたが、
医師による対処はなかったとのこと。
現在、
発達障害の可能性を指摘され、
検査をしている最中。
落ち着きがなく、
目が合わない。
会話を試みるも、
質問とまったく異なる言葉が返ってくる。
何度も聞いた単語を繰り返す。
電子機器に目がないらしく、
携帯電話で話していた職員を目で追い、
その後、
携帯電話の事ばかり話していました。
まずは、
検査をしたいが市内では受けられないため、
手続き中とのことだったので、
州の保健局に働きかけることに。
また、
現在参加しているトレーニングプログラムの専門家と連携をするべく、
確認を急いでいるところです。
保育園には、
慣らし保育からスタート。
年度初めに公立小学校の幼児部に通学し、
それがトラウマになっているとのことなので、
少しずつ、
保護者と一緒に行っていくことになりました。

ということで、
ここ数日、
私は本や資料をひっくり返し、
「発達障がい」について今一度学び直し、
ブラジルでの現状や、
文献を探しながらメモをとっています。
まずは教職員に対して、
週に一度の勉強会を実施すること。

そして私は、
久しぶりに、
保育園に補佐として入ることになります。
いやはや、
どうなることやら。
時間のやりくりを頭で計算しつつ、
可能な限りサポートしていきたいと思っています。