今日、
「子どもの人生に影響するメディア」
というタイトルで、
講座を開きました。
対象者は主に私達の保育園及び学童教室に通う子どもたちの家族。
約30人ほどが参加してくれました。
今回は年齢も様々で、
兄弟やいとこなども参加してくれました。
その中に、
私達の保育園の第1期卒園児がいました。
今年19歳になる彼は、
ディスカッションになると、
手を挙げて話し始めました。
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「僕は毎日、
2人の姪っ子の面倒を見ています。
午後には高校に行くので、
午前中だけなのですが、
気をつけていることがいくつかあります。
それは、
目を見て話すこと。
テレビやビデオなどは1時間以内とすること。
宿題や手洗いうがいなど、
やらなければいけないことがあるときには、
それをきちんと優先させること。
テレビやビデオを見せるときには、
事前に自分で確認し、
2人の姪っ子にとって悪影響の無いものにすること。
ただじっと座っているだけではなく、
歌ったり、踊ったりするような、
五感を使えるものを選ぶこと。
僕も10代で、
もちろん、
携帯やゲームには興味があります。
でも、
自分自身で時間の制限や、
使用する時間帯などを考えるようにしています。
家族は支え合うものです。
大変だと感じたら、
手を差し伸べるべきだし、
きちんと相手にも伝えるべきです。
保育園や学童教室で学んだことは、
今でも忘れません。
姪っ子たちにも手遊びや、歌を歌ってあげることもあります。
幼児期だからできること。
許されること。
楽しめること。
それを姪っ子たちにも伝えたいと強く願っています」

これを聞いた参加者みんな(ほとんどが母親もしくは父親なのですが)は、
大きな拍手を送りました。
そこらの母親よりも、
本当にいろいろなことを考え、
実行に移している様子は、
素晴らしいとしか言いようがありません。
ましてやそれが、
卒園児であることに、
私達は大きな誇りを感じました。
あの小さな男の子が、
こんなに立派に成長してくれたこと、
本当に感謝です。

※この講座はJICA草の根技術協力事業として実施しています。