今日、
JICA草の根技術協力事業で実施している、
ライフスキルトレーニングを、
アラカチ市の青少年達に実施しました。
毎回思うのですが、
私達が一方的に話しても伝わらないものが、
自分達の言葉で、
悩み、話し合い、相談していると、
自然と私達が伝えたいことが伝わっていく。
確かに、
その導入部分はかなり重要なのですが、
それでも、
彼らのその力にいつも感心してしまいます。

今日のテーマは
「病気の予防、そして、エイズなどの病気に対するどう関わるか?」

主に性教育を実施している看護師の方に講師として来ていただき、
話してもらいました。
その後、
ワークショップの中で、
グループでのディスカッションをします。

「あなたは誰に相談しますか?」

という質問に対して、

”おばさん”、”おばあちゃん”、”学校の先生”、”友達”、”兄弟”など、

それぞれが一番信頼できる相手をあげてくれました。
見事に一人も、
両親、
すなわち、
“父親”、”母親”
といった人がいませんでした。

「親は信頼できる相手ではない。」

はっきりという彼らにショックを受けると同時に、
なぜそのような関係になってしまっているのか?
その疑問がわいてきます。

そして彼らからの要望として挙げられたものは、

「保護者に対するワークショップの実施」

でした。
ライフスキルトレーニングは青少年を対象に考えたものですが、
それを実施し、指導する、
学校の教師に対しても実施していくべきだという話は出ていました。
が、
まさか保護者にも行ってほしいという要望が出るとは。
DSCF7636彼ら曰く、
どんなに彼らの知識が増え、
人生の計画を立ててそれを実現するために歩みたいと思っても、
保護者がそれを理解し、
応援してくれなければ成り立たない。
そう断言するのです。

今までも家族への情報提供など、
家族とのつながりを強化することは重要であると考えていましたが、
親子間の信頼関係の希薄さは、
かなり深刻な問題といえるでしょう。
今後、
私達にどのようなことができるのか。
ゆっくりと考えていきたいです。