先日、
秦野市立北小学校の6年生のクラスにお邪魔して、
ブラジルについて、
少し話をさせてもらいました。

神奈川県央に位置する秦野市には、
中南米出身の方が
多く住んでいます。
でも、
駅からバスに乗り、
小学校までの道のりの中で、
多国籍を感じさせるものは、
ほとんど目につきませんでした。

子ども達は6年生にしてはあどけなさが残る、
可愛い子ども達で、
自然の中、
のびのびと育っているのだということが、
僅かな時間しか接していない私にも伝わってきました。
ブラジルにルーツがある3人の子ども達の1人は、
ポルトガル語が話せ、
私ともポルトガル語で会話をしました。
それを聞いていた周りの子ども達は、
話せることは知っていたけど、
それを間近で聞いたのは初めてだったようで、
その後彼は、
クラスのヒーローとなっていました(笑)
また、
もう1人の子どものお母さんが忙しい中、
足を運んで下さり、
私の授業を最後まで聞いて下さいました。
日本語が少ししか話せないようで、
授業終了後、
子育ての悩みを聞きました。
やはり一番は、
息子が6年生になり、
話す内容も複雑になってきているのに、
彼女はポルトガル語、
息子は日本語しか話せないことで、
親子関係が難しくなってきているとのことでした。
我が家にも5年生の子どもがいますが、
学校のこと、
友達のこと、
勉強のことなど、
話し合うことが増えてきているように感じます。

これから先、
親子での対話ができなくなっていく…
それが一番不安だという話を聞き、
これはこの家族だけではなく、
多くの家庭で起こっている現実だということが、
改めて分かりました。

ブラジル国籍だけど、
日本生まれの日本育ち。

難しい局面にあるようですが、
お母さん曰く、
息子本人はまだ、
その複雑な状況を理解していないのか、
していてもあまり気にしていないのか、
のんきなものだと話していました。

いつか彼も、
自分のルーツを探す旅に出るかもしれない。
私はふと、
そう考えました。
その時が彼にとって、
自分の問題として捉えられるときなのかもしれません。

最後に、
素敵な時間を過ごさせて頂き、
本当にありがとうございました!