私がエヴァさんと共に保育園を立ち上げてから、
15年の歳月が流れました。
紆余曲折を経て、
2005年末にブラジルにて団体を立ち上げ、
2006年7月にカノアの活動を支えるための団体を設立。
当初から、
エヴァさんと私は、
地域の人達が自ら運営していくことができるようにと考慮しながら、
活動していました。
なぜなら、
いつ、
何時、
私達が自身の家族の元に帰らなければいけない日が来るかもしれないから。

そして、
2005年。
エヴァさんは原因不明の病にかかり、
(後に膠原病の1つ、全身性エリテマトーデスと判明)
カノアの地を離れ、
娘達のいる、
サンパウロに戻ることになりました。

私自身は、
カノアに新しく家族を築いたこともあり、
ブラジルに腰を据えて活動していこうと考えていたこともあり、
長期間、
ブラジルを離れるとは考えていませんでした。
しかし、
今年、
突然に日本滞在が長期化することとなり、
私や娘達はそれをすんなりと受け止めたのですが、
準備もなしに保育園等の活動を任された現地スタッフは、
かなり大変だったと思います。
その証拠に、
「疲れた」
「休みたい」
と、
口々に言うようになってしまいました…

それでも、
私がいない中での運営は、
皆で話し合いを深め、
分担しながら行う必要があり、
協力なくしては、
毎日の活動すらもできなくなってしまいます。
いつもは私がいて、
伝わらないことも、
私が何とかしてくれると思っていたらしく、
その考えを改めなければいけなかったことが、
初めの一歩だったようです。
私にとっても、
貴重な体験となりました。

現地スタッフの運営には、
反省点がかなりみられます。
グループとしての輪も、
まだ素晴らしいとは言いきれません。
しかも、
ブラジル国内からの運営費確保が日に日に難しくなっている中で、
追い討ちをかけるように、
今まで少なからず支援してくれていた、
西欧からの寄付金も途絶えていき、
経営的には厳しい状態が続いています。
それでも何とか、
温かい人々に支えられ、
今年も無事に年度末を迎えることができました。
応援して下さいました皆さん、
本当にありがとうございました!

これからもどうか、
引き続きカノアの活動を見守って頂けますよう、
よろしくお願い致します。image