IMG-20160610-WA0017私は今、
保育園や学童教室のあるカノア・ケブラーダ地区だけではなく、
同じ市内の他の地域にも足を運ぶ機会がたくさんあります。
地域によって保護者や子どもの雰囲気、
生活状況が異なるのは当前ですが、
同じ市であっても、
校長先生や教頭(主任)の先生によってここまで違うのかと、
驚くことが多々あります。

カノア・ケブラーダ地区の学校の校長は、
教育現場で働いた経験はなく、
教師の資格も持っていません。
現在大学の法学部に通っている学生です。
なぜ彼女が校長となったのか。
それは、
選挙の応援をしたから…です。
彼女は実に4年もの間、
校長の座にいます。
学校にはほぼ足を運ばず、
子どもには威圧的、
教師から避けられる存在であっても…です。

そして今日私が訪れた学校。
教頭先生が今年初めに校長となり、
主任の先生をはじめ、
ほとんどの先生(教師の半分)がこの学校で長年勤めています。
保護者からの人望も厚く、
信頼関係ができており、
子ども達も学校に通うのが大好きです。
子どもの中には、
自分の家の近くの学校ではなく、
この学校を選んで通ってきているという児童がいるほどです。

この2つの学校は、
門を入るだけで、
その違いが分かるほど、
大きく異なっています。

IMG-20160610-WA0014校舎の老朽化、
教師不足など、
市が抱えている問題はどこの学校でも同じですが、
教師が働きやすい学校であれば、
不足するということはないと、
今日校長先生が話してくれました。
同じ市なのにここまで違う。
子ども達に罪はないのに、
ここまで大きく異なっているというのは、
やはりどうにかできないものなのか。
学ぶ権利。
それをきちんと得られる環境を整えてあげたいものです。