ブラジルでは、
10月2日に市長、市議会議員選挙が行われます。
現在、
立候補者が出そろい、
選挙活動が開始されました。

ブラジルは、
18歳以上に選挙権があり、
選挙は国民の義務となっています。
投票できない場合には、
事前投票を行わないと、
生活を送るうえで、
様々な弊害が起こります。
例えば、
年金の受給には、
最終の投票実施証明書の提出が求められます。
これがないと、
受給を認められません。
パスポートの発行も、
この証明書の提出が義務付けられています。
その他にも、
公共の手続きに、
この証明書の提出を求められることがあります。
そのため、
皆、
投票に行きます。
ただ、
だれに投票していいのか分からない。
そんな人たちには、
賄賂が渡される…
ということも日常茶飯事です。
今回の選挙では、
こういった賄賂への規制が厳しくなったため、
以前ほどではないと言われていますが、
市議会議員は町といわず、
村々を回り、
有権者への挨拶、
チラシの配布などをします。
因みに今日も、
義父母の家には市議会議員の立候補者が談話に訪れていました。

さて、
私の住むアラカチ市では、
市長立候補者が4人います。
その内の3人が優勢なのですが、
誰を応援しているのか。
それによって、
昨日までの友人が今日の敵になってしまっています。
昨日まで普通に話していたのに、
応援しているのが自分と異なる人だとわかると、
背を向け、
ひどいときには口喧嘩にまで発展します。
この様子をはたから見ている私にとって、
この現状はとても悲しく、
個人と政治観念を分けることはできないのかと、
残念に思います。

友人であっても、
宗教が違ったり、
思考が異なることはよくあることで、
当たり前だと思います。
異なる一人の人間なのですから。
それが、
応援している市長候補が違うという理由だけで、
派閥で分かれるように、
口もきかないというのは、
私には理解できないことです。

投票が国民の義務である。
それが悪いことだとは言いません。
ただ、
友情が途絶えてしまうというのは、
あまりに悲しすぎます。
皆さん、
もっと冷静になりましょう!!