世界共通かどうかは知りませんが、
ブラジルでは
「Setembro Amarelo(9月、黄色)」
といって、
「自殺」
のことを考える月となっています。
以前はあまり公になっておらず、
この月の活動として定着していなかったのですが、
麻薬問題が取り沙汰され、
それと同時に、

「生きること」
「命の大切さ」

を考えるということの重要性を肌で感じるようになったのか、
近年では、
こうした活動が各地域で取り組まれています。

私の住むカノア・ケブラーダ地区でも、
9月28日に黄色の服もしくは黄色のリボンを胸につけ、
繁華街を歩き、
途中の広場で青少年たちの劇を披露。
心理士がテーマに沿って話をし、
最後には、
皆で輪になり、
歌を歌いました。

今回この活動をするにあたり、
保健所の看護師が、
こんな話をしてくれました。

「私が専門高等学校に実習に行ったとき、
生徒たちにアンケートを取ったら、
全生徒の80%が自殺を考えたことがあり、
60%がリストカットなどの自殺未遂をしたことが分かったの。
私たちが住むアラカチ市の中で、
特に優秀であると言われる生徒が集まるこの学校で、
なぜこんなにも人生に絶望し、
生きることよりも死を選ぼうとするのか。
LGBTであること、
将来が見えないことへの不安、
家族との不仲…
それぞれが抱える問題。
でも、
生きること。
それをもっと実感し、
自殺を選ぶ前にできることを一緒に考えていきたいと思たの。」

すごくショックでした。
こんなにも多くの青少年がと。

9月だけではなく、
毎日、
こうした取り組みをすることが重要なのかもしれません。
でも、
今、
この9月に、
みんなで考える機会を設ける。
それも大切だと私は考えています。
IMG-20160929-WA0027
IMG-20160929-WA0037