私は今、
「ライフスキルトレーニング」
というのを実施しています。
以前は中学生を対象に行っていたのですが、
現在は中学校の教師を対象に講義をし、
それぞれの学校で生かしてもらうべく、
トレーニングの最中です。

学校の教師というと、
「読み書き計算」
いわゆる、
IQの高い子どもを育てることに重きを置き、
その子ども自身を観察し、
その子どもに沿った学びを提供する…
ということが、
とても不得意である…
と、
1年間一緒に学びながら私は強く感じています。

例えば、
MI論。
1983年に、ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーがこのMI理論を提唱しました。
彼は、紙と鉛筆だけで測るテスト知能だけではなく、
それ以外の知能にも目を向けるべきだと主張しています。
「人は皆それぞれ一組のMultiple
Intelligences(多重知性)を持っており、
少なくとも8-9つの知的活動の特定の分野で、
才能を大いに伸ばすことが出来る。(1983)」
と言っています。
例えば言語的知能は、
言葉を使用して他人とコミュニケーションができる能力とし、
単に「読み書き、話す」ことだけをさしていません。
また、
「EQ(心の知能指数(こころのちのうしすう、英: Emotional Intelligence Quotient、EQ))は、
心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標。
心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、
また自分の感情をコントロールする知能を指す。(抜粋:wikipedia)」
「人の態度や物言いなどのあらゆる言動は、
その時々における自分自身の感情の状態に大きく左右されている。
したがって、
このことを意識してうまく利用することができるのは一つの能力であり、
この能力は誰もが備わっているもの。
だから、
適切な訓練によって、
その発揮能力を高めることができる。(抜粋:EQとは?)」
まとめてみると、
自分の感情と相手の感情を考え、
行動をコントロールする事がEQともいえます。

学校での生徒の様子、
家庭での生活、
様々な要因があり、
その子どもたちは生きています。
学力を高めることが最大の学校の目標だとしても、
それを達成する点には、
知識以外の部分を補うことが重要なのではないでしょうか。

そんなことを少しずつ、
トレーニング研修において、
参加している先生たちに伝えていきたいと考えています。

最後に
「生徒に「自分は何者であり、何ができるか」を理解されることが
重要である(ガードナー(1999))」