私たちは現在、
“ライフスキル教育”というものを学校内で実施してもらうため、
教員向けのトレーニングを行っています。
2013年から2年半、
中学生を対象とした事業を実施。
彼らの強い要望から、
2016年より学校の先生に対するトレーニングを開始しました。
そして現在、
ブラジルのセアラ州アラカチ市内の学校を回りながら、
ライフスキル教育を取り入れた後の話を聞きながら、
今後の計画を立てているところです。

近年、
私の住むブラジルのセアラ州アラカチ市では、
中学生の子ども達の悲痛な叫びを耳にすることが多くなりました。
家庭内暴力、
性犯罪、
若年妊娠、
自殺未遂、
などなど。
それは減少するどころか、
どんどん膨れ上がっているように見受けられます。
麻薬がらみの未成年の死亡数も増加の一途をたどり、
10代の子ども達の現状が、
心を痛める以上に、
何かしなければならないと強く感じるほどにまでなっています。

先日、
ライフスキル教育を取り入れた学校を訪問し、
先生たちと話をしました。
その中で聞かれたのは、
家庭崩壊、
親子関係の悪化。
子ども達は問題があると、
親や家族ではなく、
学校の先生に相談するということ。

「先生は話を聞いてくれる」

「先生はこの後どうしたらいいか相談に乗ってくれる」

「先生は私という個人を受け止めそうとしてくれる」

全ての先生というわけではありません。
でも、
多くの学校で、
教師という職業は、
一部カウンセラーの要素を持つようになっていました。
そして、
こうした先生のいる学校では、
不登校や留年・中退をする生徒が減少してきているという、
現実があります。

多くの場合、

「ただ話を聞いてほしかった」

という子ども達。

ただ授業をするだけではなく、
その前に、
生徒たちに耳を傾ける時間を設ける。
生徒たちが必要としている問題や疑問、
それらの課題を一緒に学んでいく。
こうした姿勢は、
今の学校において、
重要な要素となっている。
そう強く感じています。