私には2人の娘がいます。
長女は現在中学2年生。
義務教育の間は、
日本とブラジル、
両方の国で生活しながら、
学校にも通い、
どちらの国でも生きていけるよう、
将来的に選択することができるだけの基礎を作ることが、
私たち親の役目。
私たちの育児の根本には、

「2つの国で生きる」

ということがあります。
良いところも、
悪いところも、
体験、経験する。
異なる2つの国で暮らすことで、
同じ年齢の子ども達よりも大変なこと、
不安なことは多いかもしれない。
やりきれないこと、
イライラすることもあるかもしれない。
それでも、
いつか、
大人になった時、
この異なる2つの国で生きてきたことが、
心の宝のようになってくれたら。

「それがあるからこそ、
今の自分がある。」

と、
言ってもらえるようになってくれたら。

親としてはたくさんの願いがあり、
期待もあるかもしれない。
それが重いと感じたり、
面倒だと感じることもあると思う。
現に今、
長女はこの2つの国のはざまでもがき苦しみ、
今回のブラジル滞在では、
今まで生きてきた中でも一番泣いたのではないかというほど、
涙をたくさん流していた。

2つの国で生きるということが、
マイナスではなく、
プラスとなってくれるよう、
今はただただ、
これからを見守っていくしかない。

たくさん話し、
聞き、
納得できなくても、
それを受け入れ、
前に進んでいく。

子どもの年齢が増すほど、
悩みは増え、
不安だらけになっているような気がする。
それでも、

「人」

として、
勉強以外の部分で学んでほしいこと、
身に付けてほしいこと、
それをきちんと持っている子ども達に育ってくれたこと、
感謝、感謝です。

さて、
もうすぐ日本に戻ります。
新たな局面の中で、
どうなることやら。