光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 保育

保育士という仕事は、
昨今、
多岐にわたってきています。
そのどれもが、
命にかかわるものであったり、
生活に密にかかわるものであったりと、
なくてはならない仕事の1つといえるのではないでしょうか。

私自身も「保育士」ですが、
今回のご指摘のように、
「高度な専門職」
という認識を、
果たして世間に皆様は感じているでしょうか?
こうした声を私たち保育士自身も、
そして、
周囲にいる人たちも上げていくことで、
少しでもよりよい保育、
質の高い保育を子ども達に提供できるようにしていきたいですよね。

詳細はこちらから

私が愛読している、
「エデュカーレ」。
そこにはいくつものヒントやアイデア、
それだけでなく、
ふと思い出させてくれるものに出会うことがあります。

「保育において方法は大事なものだが、
それが特徴となれば、
目標や理念が失われる」

本当にその通りだと思いました。

アリストテレスは言いました。
「方法は、
目標・理念の実現に接近するための手法で、
ほかにもあることが本質である」

方法は目標到達のための材料で、
目標自体もまた、
今それが一番大切であるかを考えなければいけません。

私がカノア保育園の話をすると、

「原点を思い出させてもらえる」

とよく言って頂くのですが、
そのための対話を、
ぜひたくさんしていきたい。
そう感じている今日この頃です。
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近年私たちは、
様々な教育方法を実践している幼稚園、保育園、認定こども園と出会うことができます。
モンテッソーリ教育、
シュタイナー教育、
レッジョ・エミリア教育などなど。
それぞれの教育方法には利点と欠点があり、
その教育方法が誕生した国や地域との関係や、
宗教など、
どこでも簡単に実践できる…
というわけではありません。
例えばモンテッソーリ教育やシュタイナー教育は、
その教育方法を学び、
習得した人が教員資格を得られ、
教えることができます。

多様性と主体性を大切にしている現代では、
それぞれの環境の中で、
目の前にいる子どもにとって、
どのような教育方法が良いのか。
悩みは尽きません。
それでも、
私は思うのです。

何もないと思っているところにこそ、
子どもは楽しみや可能性を見つけ出すのではないでしょうか?
森の中、
街の中、
公園、
園庭…
子どもの興味、
観察の中に、
私たちは必要とされている学びを届けることができるのではないでしょうか。

3年ぶりにブラジルに帰ってきて思うこと。
それは、
子どもが持っている“力”です。
今、
子どもたちは何を観ていますか?
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保育士として、
日々子どもと接している私たちにとって、
人としての基盤、
土台となるものは乳幼児期に育まれるということは、
当たり前のように根付いていることである。
が、
その根拠をその後の人生まで考慮して、
エビデンスを確保するということは、
実は今までしてこなかったのだ。
私自身も現在、
神奈川県内の外国につながる未就学児の実態調査をしようと準備しているところだか、
今後はこうした動きが活発化しそうな予感である。


2022年11月。
昨年は川崎市中原区の園長研修の講師としてお話させて頂いたのですが、
今年は、
「川崎市保育所等職員研修」
の講師をさせていただきました。
テーマは、

「保育理念子どもの生きる力を育てる〜子どもへの理解」

ブラジルにおけるカノア保育園の実践を交えながら、
お話をさせていただいたのですが、
海外の、
特別な場所での保育。
ではなく、

共感してもらえる、
自分たちの保育園でも生かしていきたい、

と感じていただけるようにと、
なるべく子どもの様子を見てもらいながら話しました。

参加してくださった方の感想を拝見すると、
勤務先の保育園で…
子どもにとって…
と、
自分事として捉え、
これからの保育に生かしてもらえるような、
そんな言葉が多く見受けられました。
それでも

「こんな理想的なこと、環境でのことなんてできるわけがない」

と感じている人もいるかもしれません。
でも、

「子どもは世界どこでも同じである」

という意識を持っていただきながら、

「今、目の前にいる子どもに対して何ができるのだろうか?」

と考えていただける機会になったのなら嬉しいです。
こうした機会を頂け、
感謝しております。
講師依頼、随時受け付けております。
ご興味のある方はいつでもご連絡下さい。
お待ちしております!!
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日本の保育園の園長先生から手作りおもちゃを頂きました。
いつかブラジルの子どもたちに届けてもらえれば…
と預かっていたおもちゃを、
無事に子どもたちの元へ届けることができました!!
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新しいおもちゃに目を輝かせる子どもたち。
どうやって作るのかと、
隅々まで見る先生たち。
そんな子どもの姿を窓からのぞいて微笑む保護者達。
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たくさんのおもちゃよりも、
こうした玩具の方が楽しく、面白く、集中して、
子ども達は遊んでいます。
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村探検をして集めてきたものが宝となり、おもちゃとなる。
そんな大切なことを、
思い出させてくれました。

本当にありがとうございました!

得意なことを、
皆のために。
子どもたちのために。

その気持ちがとても嬉しく、
スタッフ一同、
子どもも含め、
心から感謝しております。

【寄付のお願い】
光の子どもたちの会では、
手作りおもちゃを含めた物資支援を始め、
皆様からのご支援・ご協力により、
活動が成り立っています。
会員となってくださる、
寄付をする、
イベント等でボランティアをする、
それぞれのやり方で、
ご参加頂けると嬉しいです。
詳しくは下記まで↓

PIX: asscriancasdeluz@gmail.com
E-mail: info@criancasdeluz.org

第20回目となる、
記事が掲載されました。
カノア保育園が作られ、
学童教室ができるまでを綴り、
ブラジル北東部の料理や文化について話し…

次は何にしようかと毎月考えていた、私。

コラムの中で気になるものがあった人、
ぜひ感想を聞かせてください!
以前書いたものでももちろんOKです!

保育のこと、
ブラジルのこと、
少しでも興味を持って頂く機会になることを
願っています。

カノア保育園のある小さな漁村、エステーヴァン村。
8月は「風の季節」といわれています。
この季節。
私が娘たちと出かけ、
帰宅する途中にある、
目の前に海が広がる素敵な場所にくると、
砂嵐が起こり、
身体中に当たる砂は、
本当に痛く、
娘たちと一緒に走り抜けていました。
この季節になると、
子どもたちは、
凧揚げやシャボン玉を楽しみます。
今では当たり前のような行う、
シャボン玉。
実は歴史は古く、
始まりは16世紀の欧州であるとか。
日本でも、
江戸時代にシャボン玉で遊ぶ姿が見られたそうです。
江戸時代に石鹸が貴重であったことから、
木の実やタバコの茎などを焼いて粉にして、
水に溶かして泡立てて使っていたそうです。

シャボン玉。

ふと思いだし、
一人お風呂場で楽しんだ私でした。
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コロナ禍となり、
私がブラジルに戻ることができず、
早くも2年以上が過ぎ、
村の状況も変わるなか、
「カノア保育園」
は今、
これからを見直していく時期となっています。
続けていくの?
形を変えるの?
村の人達は必要としているの?
何が必要なの?
悶々とする日々が続いています。
そんな中、
私と共にカノア保育園を作り、
支えてくれた
"Tia Eva"
が、
村を訪れ、
客観的に今の状況をみて、
指導し、
抱きしめ、
伝えてくれています。

静かな風が、
また吹き始めた。
新しい風が、
吹き始めた。

そんな気がしています。
どうか、
村の子どもたちが笑顔で、
楽しく、
子ども時代を過ごせますように。
皆さまのご支援、ご協力のほど、
よろしくお願いいたします。
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2021年6月。
「エデュカーレ読者交流会」
にて基調講演をさせていただきました。
その時の出会いから、
今回、
川崎市中原区の保育子育て総合支援センターより、
施設長研修の依頼を受けることとなりました。
どんな話ができるのか?

保育の原点を思い出すような話、
生きる力を持てるようにするためには?

ブラジル、カノア保育園での経験から私自身が学んだこと、
それを少しでも日本の保育に役立ててもらえれば…

そんな思いから、
お話をさせてもらいました。

「環境を整える、環境を生かしていく、人材育成にも関わる大きな幹として捉えることができました。」
「子どもの生きる力を信じ挑戦したい気持ちを大切にして」
「子ども達が本当に求めていることは何かを読み取る力を養い、心から幸せでいられる人と人とが繋がる幸せを感じられる環境に少しでも近づけるように」
「今できる事から始めようと思いました。」
「普段とは違う角度から引き込まれる貴重なお話でした。」
「自分を信じている子どもを信じる事を心に刻みます。」

たくさんの感想をいただき、
ありがとうございました!!
今いる場所で、
どんなことができるのか?
子どもを中心に据えて、
ぜひ考え続けていきたいですね。

本年は新しいことへの挑戦をたくさんさせていただきました。
新しい出会いもたくさんありました。
来年は今年以上に、
今ある自分の力を信じ、
お役に立つことができれば幸いです。
今後ともどうぞ、
よろしくお願いいたします!!

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