光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 学校

次女の小学校からのお便りに、

「挨拶は、
心と心を通わせる、
“はじめの一歩”です。」

と書いてありました。
校長先生の言葉です。

ありがとうとは、
漢字で書くと、
“有り難う”。
「めったにないこと」
という意味です。

こんなによくしてもらえることなんて、
めったにないことだわ。
だから、
ありがとう!
と伝えないと。

という風に考えると、
分かりやすいかもしれません。

挨拶の言葉には、
それぞれに大切な意味があります。
こうした“意味”を考えながら、
挨拶の大切さを学ぶというのも、
一つの方法かもしれません。

皆さんもぜひ、
いつも何気なく使っている挨拶の言葉、
その意味を考えてみてください!

https://mainichi.jp/articles/20190504/k00/00m/040/098000c
上記のような記事が出た。

どこがでやっぱりか…と思ってしまう部分もある。

私が小学生の時と比べると、
娘が通っている学校でも、
外国籍児童がたくさんいると感じる。
ただ、
その対応は市区町村というよりは、
各学校によって、
大きな差があるように思う。
現に、
私の娘が通っている学校と、
他の近所の学校を比べると、
対応に差があるのは一目瞭然だ。

地域性ということもあると思うが、
これから益々増えるであろう、
こうした外国籍児童の問題に対する課題を、
自治体だけでなく、
学校や地域の人達が一体となり、
明確に持つ必要があるのではと、
私は考える。

2019年2月19日の読売新聞朝刊で、
気になる記事がありました。

「6〜7歳男子の半数
行動に落ち着きない」

「いつもそわそわと落ち着きない子どもが増え、
6〜7歳男子の半数に上ることが、
研究者や学校教諭らで作る
「子どものからだと心・連絡会議」の調査で分かった。
(中小略)
前頭葉機能が不活発なタイプは、
物事に集中するのに必要な興奮の強さと、
気持ちを抑えるのに必要な抑制の強さの両方が十分に育たず、
(中小略)
興奮の強さが育つと、
それに伴って抑制の強さが育つ。
興奮の強さを育てるには体を動かして遊ぶことが必要だが、
夢中になって遊び込むことがなくなったため、
興奮が育たず、
抑制も育たなくなったのではないか」

遊びが大切。
体を動かすことは重要。
昨今は乳幼児期の子ども達と接する上で、
大切なこととして認識されていることです。
それでも、
自由に体を動かす時間や空間、
夢中になって遊び込むことのできる時間と空間というのは、
まだまだ足りないと言わざるを得ません。
幼稚園や保育園ではもっと積極的に、
家庭でも週末などに時間を取って、
ぜひ少しでも乳幼児期にこうした時間を取り、
就学年齢に備えることができればと、
願ってやみません。

JICA草の根技術協力事業として、
2013年から始めた活動の一つ、
「ライフスキルトレーニング」
今では、
アラカチ市内13校にて実施されています。
全ての学校が同じように導入される…という素晴らしい状況には及ばず、
指導力の差もあり、
難しいこともまだまだたくさんあります。
それでも、
トレーナーとして、
指導教員として、
生徒に授業を行う場を定期的に設け、
子ども達の意見を聞き、
少しでも彼らの将来がより良いものとなっていくことを
願うばかりです。

そして2019年。
今年度の授業が開始され、
ライフスキルトレーニングの授業風景が届きました!
こうして教師自身が自主的に行っている様子を見ることができ、
本当に嬉しい!
この学校では、
学校長との話し合いの中で、
週に一度の導入を決めたらしい。

テーマにしたいこともたくさんあると思うので、
これからを楽しみにしています。IMG-20190215-WA0002
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私たちは今、
JICA草の根技術協力事業を実施しているのですが、
先日、
その最終評価として、
JICAブラジルによる、
現地視察が行われました。

イベントだけではなく、
実際の授業を観ていただいたり、
参加してくれた人たちにインタビューをしたりしたのですが、
ある学校に行った時のこと。
トレーニングに参加した先生がこんなことを言いました。

「私は教師として、
いつもやかましい、
うるさい、
そう生徒たちに言われ続けてきました。
授業以外で私と話そうとする生徒はまずいませんでした。
それが、
ライフスキル授業のトレーニングを受け、
実施していく中で、
生徒たちをよく観察し、
耳を傾けることを覚えたのです。
すると不思議なことに、
授業終了後、
生徒たちから
『先生、聞いてもらいたい話があるんだけど』
と、
話しかけてもらえるようになりました。
生徒からの信頼を勝ち取ることができたのです。」

私たちはライフスキル授業を通じて、
主に中学生に対して、
アイデンティティの確立、
あらゆる疑問に答えていく専門家との繋がりなど、
生徒たちの変化に注目してきました。
しかし実際は、
生徒だけではなく、
トレーニングを受けた教師にも変化が現れたのです。

学校とは勉強するところ。
授業を受けるだけのところ。
それが今では、
学校は私の居場所。
信頼する大人がいる場所へと変わっていったのです。

こうした2次的効果を知ることができたことは、
私にとってとても嬉しく、
もっと広く、
多くの学校、教師の皆さんに知ってもらいたい。
そんな思いを強くしたのでした。
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私たちは現在、
“ライフスキル教育”というものを学校内で実施してもらうため、
教員向けのトレーニングを行っています。
2013年から2年半、
中学生を対象とした事業を実施。
彼らの強い要望から、
2016年より学校の先生に対するトレーニングを開始しました。
そして現在、
ブラジルのセアラ州アラカチ市内の学校を回りながら、
ライフスキル教育を取り入れた後の話を聞きながら、
今後の計画を立てているところです。

近年、
私の住むブラジルのセアラ州アラカチ市では、
中学生の子ども達の悲痛な叫びを耳にすることが多くなりました。
家庭内暴力、
性犯罪、
若年妊娠、
自殺未遂、
などなど。
それは減少するどころか、
どんどん膨れ上がっているように見受けられます。
麻薬がらみの未成年の死亡数も増加の一途をたどり、
10代の子ども達の現状が、
心を痛める以上に、
何かしなければならないと強く感じるほどにまでなっています。

先日、
ライフスキル教育を取り入れた学校を訪問し、
先生たちと話をしました。
その中で聞かれたのは、
家庭崩壊、
親子関係の悪化。
子ども達は問題があると、
親や家族ではなく、
学校の先生に相談するということ。

「先生は話を聞いてくれる」

「先生はこの後どうしたらいいか相談に乗ってくれる」

「先生は私という個人を受け止めそうとしてくれる」

全ての先生というわけではありません。
でも、
多くの学校で、
教師という職業は、
一部カウンセラーの要素を持つようになっていました。
そして、
こうした先生のいる学校では、
不登校や留年・中退をする生徒が減少してきているという、
現実があります。

多くの場合、

「ただ話を聞いてほしかった」

という子ども達。

ただ授業をするだけではなく、
その前に、
生徒たちに耳を傾ける時間を設ける。
生徒たちが必要としている問題や疑問、
それらの課題を一緒に学んでいく。
こうした姿勢は、
今の学校において、
重要な要素となっている。
そう強く感じています。

まだ言いたいことがあったので、
同じテーマでもう少し…

不登校というと、
なぜか悪いイメージはありませんか?
学校に行くべき年齢に行っていない子ども。
正しい行いのできない子ども。
(まぁ、正しいとは何なのか?ということも大切な議論ポイントですが)

今回の講演の中で印象に残った話の中の一つに、
不登校になった子ども達はほとんど、
というか全員、
その理由が分からないということ。

私自身はその事実を知っていたけれど、
確かに自分の娘が突然不登校となった時。
ちゃんと、

「いいよ。だいじょうぶだよ」
と言えるだろうか?

自分の意見が言えず、
自分に自信がない。
そんな子どもがたくさんいる現在。
自分の意見を言え、
自己主張できる、
我が娘は、
どれだけ恵まれているのだろうか。
そして、
なんと周囲に恵まれていることか。
そんな娘たちを周囲の人たちは丸ごと、
受け止めてくれているのだから。

そういった環境とそうでない環境。
何が違うのだろうか?

それはやっぱり人。
その人たちの感情、心。

フリースペースなど、
そういった場所に足を向けられる子どもは、
どれだけ救われているのだろうか。
不登校であっても、
その場所に行く、
外に出ることを許容できる、
そんな保護者でなければいけない。
それは実は、
簡単なことのようで、
難しいのかもしれない。

こうした”場”づくりをしている人達がいる。
そこを必要としている子ども達がいる。
そこに行けることを許せる大人がいる。

これからは多様な教育、
多様な生き方をしていく必要があります。
だからこそ、
今、
私たちは、
自分自身を見つめなおさなければいけないのかもしれません。

先日、
娘の小学校のPTAの活動の一環で、
講演会を聞きに行きました。

「フリースペース たまりば」で理事長をしている、
西野博之先生による、
「きっと、だいじょうぶ」
〜家庭・学校・地域に子どもの居場所をつくる〜

私自身は西野先生の話を直接聞いたのは初めてだったのですが、
私の考えと共通するものが多く、
かなり共感できる内容でした。

以前、“小1プロブレム”と言われていましたが、
今では4歳児にこれと同じような現象が起こっており、
保育や幼稚園現場では、
保育士や教員が対応に追われています。
そんな話をした矢先だったので、
今回の、

今、
子どもの暴力というのは、
教師や器物破損ではなく、
生徒間で起こっているという現実。
そして、
昨年と今年、
ダントツ1位となった、
いじめが一番多いと言われているのは小学校何年せいか?
という質問の答えがなんと、
小学2年生であるということ。
本当に驚きました。
こんなにも子ども達がストレスを抱えて生きている。
私たち大人は、
すぐにでも何らかの対応をしなければならない。
今回の講演会はPTAという、
小学生の子どもを持つ保護者が対象であったため、
そんな保護者に対して、
強いメッセージをたくさん話されていました。

そして、
ブラジルの中学生でもかなり多い、
リストカットなどの自傷行為。
それは日本でも同じ現状らしく、
大人の自殺者が減っているのに、
こどもの人数は増えていて、
小中高で年間320人に達しているということ。

親として、
教育者として、
私はいったい何ができるのだろうか?
子ども達が幸せに、楽しく過ごせる場所が、
どれくらいあるのだろうか?
そんなことを深く考えさせられる講演でした。

自宅に戻り、
講演会の内容を中学1年生の娘と話したのですが、
小学校の同級生の中に、
現在不登校になっている人もいること。
いじめに関してのポストに登校している人を学校で見かけたこと。
やはり、
私たちの身近で起こっている問題なんだと、
改めて痛感しました。

現在私はブラジルで主に活動していますが、
生きずらさを感じている子どもがたくさんいること。
それを私たち大人が受け止め、
まずは自分の周りから、
できることから、
一歩ずつ始めるべきだと思いました。

さて、
今日も娘の話に耳を傾けよう!

私たちは今、
JICA草の根技術協力事業として、
小中学校の先生を対象に、

「ライフスキルトレーニング」

を実施しています。
始めは参加してくれるといっても、
本当に学校側がその先生たちを出席させてくれるのだろうか?、
先生たちは、
私たちの講座の内容に対して、異議を唱えないだろうか?
と、
心配が絶えませんでした。
でも、
蓋を開けてみると、
先生たちの理解は深く、
一緒に学びたい、
目の前にいる子ども達のために、
もっと知識を得たい、
関わり方を学びたい…
積極的な参加姿勢が見られました。

そして11月25日(金)、
第4回講座が終了し、
今年は残すところ1回のみ。

私が自宅につくと、
参加者のグループメッセージには、
参加してくれた先生たちからの感謝のメッセージや、
共に学ぶ大切さ、
分野を超えたつながりの重要性など、
たくさんのメッセージが届いていました。

参加してくれる人がいなければ、
これだけやる気を持って参加してくれなければ、
私たちの講座はここまで支持を得られなかったでしょう。
だから…
皆に”ありがとう!!”
と伝えたいと思います!!!!!
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IMG-20160610-WA0017私は今、
保育園や学童教室のあるカノア・ケブラーダ地区だけではなく、
同じ市内の他の地域にも足を運ぶ機会がたくさんあります。
地域によって保護者や子どもの雰囲気、
生活状況が異なるのは当前ですが、
同じ市であっても、
校長先生や教頭(主任)の先生によってここまで違うのかと、
驚くことが多々あります。

カノア・ケブラーダ地区の学校の校長は、
教育現場で働いた経験はなく、
教師の資格も持っていません。
現在大学の法学部に通っている学生です。
なぜ彼女が校長となったのか。
それは、
選挙の応援をしたから…です。
彼女は実に4年もの間、
校長の座にいます。
学校にはほぼ足を運ばず、
子どもには威圧的、
教師から避けられる存在であっても…です。

そして今日私が訪れた学校。
教頭先生が今年初めに校長となり、
主任の先生をはじめ、
ほとんどの先生(教師の半分)がこの学校で長年勤めています。
保護者からの人望も厚く、
信頼関係ができており、
子ども達も学校に通うのが大好きです。
子どもの中には、
自分の家の近くの学校ではなく、
この学校を選んで通ってきているという児童がいるほどです。

この2つの学校は、
門を入るだけで、
その違いが分かるほど、
大きく異なっています。

IMG-20160610-WA0014校舎の老朽化、
教師不足など、
市が抱えている問題はどこの学校でも同じですが、
教師が働きやすい学校であれば、
不足するということはないと、
今日校長先生が話してくれました。
同じ市なのにここまで違う。
子ども達に罪はないのに、
ここまで大きく異なっているというのは、
やはりどうにかできないものなのか。
学ぶ権利。
それをきちんと得られる環境を整えてあげたいものです。

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