光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 子育て

2022年10月15日付の読売新聞夕刊より、
「とれんど」
という記事を読んでいたところ、
大きく頷いていました。

経営者とすると、

木を切るだけで植林をしない林業者
と、
植林をする林業者

自由市場で競争すると、
1本の木にかけるコストが安い前者が勝つらしい。
しかし、
森林は荒れ、大洪水が起こってしまう。

これを子育てに置き換えると、

企業は
深夜まで働かせても安上がりな労働者
と、
育児休暇をとるような労働者

前者を優遇する。
しかし、
少子化社会に行き着く。

「育児は複数の作業を同時にこなす『マルチタスク』で、
管理職に必須の能力である」

上記の言葉に、
なるほどと、
大きく頷いた。

多角的な視点で物事をみて、
判断する。
社会にはこのような場面が多数存在する。
育児や家事。
生活の中には、
学ぶべきところがたくさんあると、
再認識させられた。

先日、
日本に住むブラジル人の人達を描いた映画があると知り、
どんな映画だろうか?
と、
知人の主宰するトークイベントを訪れた。
監督や出演者が集まり、
映画のことだけでなく、
日本に住む、
外国につながりがある人達の生活について話はつきなかった。
私は二女と訪れ、
帰り道、
彼女はポツンとこう言った。

「私は良い人達に囲まれてるなぁ〜」

そして、
長女と二女を連れて、
1週間という上映期間の中、
映画を観に行った。
映画自体は30分と短編で、
その後、
出演者たちが自分の言葉で話す、
ドキュメンタリーが続いた。

「その生の声の方が心を動かされた」

と、
娘は言う。

日本とブラジルを行き来して育った娘たち。
帰国子女とも異なり、
日本で外国につながりがある人として生活している人達とも異なる、
彼女たち。
中学生と高校生となり、
その境遇を背負いながら、
それをプラスとして捉えて歩む姿に、
どこか感慨深いものが込み上げている、
私なのでした。
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私たちはブラジルにおいて、
2013年に「地域子育て支援ネットワーク」というものを創設した。
カノア・ケブラーダ地区に創設以来、
2018年までにアラカチ市内8地域に創設されることとなった。
教育(学校や保育所)、保健医療(保健所や病院)、社会福祉(ソーシャルワーカーなど)
それぞれが個々にプログラムがあり、
素晴らしい活動をしているものの、
横のつながりがないために、
必要な人に、
必要なプログラムが届かない…
という実態があり、
私たちは、ネットワークづくりの重要性を訴え始めた。
このネットワークは、
地域住民が中心となり、
実施しているという特徴があり、
異動のある専門家へのつなぎの役目もはあ足してくれているコミュニティーリーダー(地域住民)の存在は、
とても大切です。

そして日本でも、
「子育て世代包括支援センター」
(横浜市の基本的考え方:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/oyakokenko/ninshin/houkatusiencenter.files/0002_20190419.pdf
があると知りました。
“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”
この考え方はまさしく、
私たちの「地域子育て支援ネットワーク」に通じるものがあるのではないか?
そんな風に感じました。

日本とブラジル。
遠いようで、
抱えている問題には共通しているものがある。
そんなことを強く感じました。

ふとニュースをみていたら、
「ズッコケ三人組」の作者、
那須正幹さんが亡くなったとのこと。

我が家は娘たちが生まれてから、
どんなに忙しくても、
寝る前に本の読み聞かせをしていました。
長女が中学校に入るまで続いたこの時間。
そして、
自分たちでも日本の小学校にいるときに図書室に行き、
面白い本は購入してブラジルに持っていっていました。
その中の一つが、
この、
「ズッコケ三人組」シリーズ。

二女は本好きとなり、
こうしてシリーズで集めることもしばしば。

ご冥福をお祈り致します。

2021年4月6日付の神奈川新聞に、
掲載されました!

2020年8月に
「天使が舞い降りる村のカノア保育園」
が出版され、
神奈川県の優良図書に推薦されました。
そして、
多くの方にカノア保育園のことを知って頂く機会を頂けました。

20年。
長いようで、
あっという間の時間。
卒園生が私達と働くようになり、
卒園生の子どもが今、
カノア保育園に通ってきています。

まだまだ課題は山積み。

それでも、
一人でも多くの子どもが幸せに、
子ども時代を過ごすことができるよう、
お手伝いを続けていきたいです。

これからもご支援、ご協力のほど、
よろしくお願い致します!
https://www.instagram.com/p/CNW6QLuhGDX/?igshid=nzrvpfajxj50

皆さんは、
「serendipity(セレンディピティ)」
という言葉を聞いたことがありますか?

「セレンディピティ(英語: serendipity)とは、
素敵な偶然に出会ったり、
予想外のものを発見すること。
また、
何かを探しているときに、
探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。(Wikipedia参照)」

私は日々過ごす中で、
目的を持たずに行うことを大切にしています。
例えば、
散歩に出る。
そこでどんな出会いがあるのか?
公園に行く。
公園に辿り着くまでに立ち止まる中で発見すること。
それが私には、
たまらなく愛おしく、
楽しい時間となる。

「セレンディピティは、
失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつく(Wikipedia参照)」

娘たちにも、
こうした“無駄”だと思われる時間の中に、
色々な発見があるのだと、
その時間を大切にしてきた。
何の出会いもない日もある。
見つけたと思ったら、
そのせいで後々大変な思いをすることもある。
それでも、
その失敗を、
間違いを、
認めて、
前に進むことができるかどうか。
その気持ちが重要なのである。

「serendepity(セレンディピティ)」

みなさんにもぜひ、
知ってほしい言葉の一つです。
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高校生になる長女は、
今、
これからの進路について、
悩んでいます。
自分が好きなこと、
得意なこと、
興味のあること。
それを将来の進路に結び付けるためには、
大学で何を学んだらよいのだろうか?

私が高校生だった時より、
今は大学の学科が多種多様化されており、
かなり専門的になっているように感じます。
だからこそ、
昔よりももっと、
細かく、
自分の道について、
調べ、
考えなければいけないのです。

そんな姿を見ながら、
中学生の次女は、
私の著書を読んでいました。
発売日前に、
すぐに完読。
私の著書の、
初めての読者となりました。

彼女も生活してきたブラジルのエステーヴァン村のこと。
日本のこと。
そうだよなぁ〜
と、
本を読みながらうなづくことばかりだったそうです。
でも、
それ以前に、
保育士という職業について、
考えていました。
彼女の夢は、
保育士。
私も保育士だけど、
本を読んでみた私の姿、
人生は、
「保育士」
なのだろうか?
と。
「ママの職業って、
本当は何なのかな?」
という疑問が、
本を読んでわいてきたそうです。
その後調べると、
国際協力、
NGOなど、
保育士という枠ではない活動を、
私はしていると。

自分が進路を考える中で、

「保育士⇒保育園で働く
だけではないのかな?」

という考えに至ったそうです。

「自分が何をしたいのか。
それが一番大切。
それが、
ママの本を読んでわかった。」

これが、
次女の感想でした。
とっても嬉しい、
一言でした。

今、
進路に悩んでいる中学生、高校生。
そんな人にもぜひ、
本を読んでほしいなぁ〜と思った、
私でした。
本のことは下記まで



2004年7月9日、
長女、美莉亜が生まれました。
初産にして、
ブラジルでの出産。
それでも、
毎日が楽しくてしかたがありませんでした。

今日、
16歳になりました。

高校生となり、
娘は、
誰よりも信頼できる人となりました。

どこにいても、
誰といても、
美莉亜は、MIRIA。

大変なときも、
苦しいときも、
楽しいときも、
幸せのときも、

自分らしくあってほしい。

本当に、
おめでとう!
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本来ならば、
4月7日に入学式があった長女の高校。
それが、
本日、
6月1日に行われました。

小学生になった頃、
私は娘にこう伝えました。

「日本とブラジル。
今は行ったり来たりしているけど、
高校生になったらどちらか1つの学校にしか行けないの。
自分がどちらの国で暮らすのか。
どちらの高校に行きたいのか。
ちゃんと考えてね。」

と。

まだ6歳の娘には当然難しい選択です。
なぜどちらの国にもいるということができないのか。
そんな風に考えていた時もあったと思います。
それでも、
小学5年生になった時、
娘は言いました。

「私は日本の高校に行きたい」

あれから5年。
長女は無事高校に合格し、
晴れて高校生となりました。

2つの国を行き来する中で感じること。
その感覚を一番理解してくれているのは、
長女だと思います。
だからこそ、
人と人の関係。
考え方。
そういったことをたくさん話します。
私が学ぶこともいっぱいあります。
これから、
大変なこともたくさんあるだろうけど、
自分で選んだ道。
これから進む道を考えながら、
高校生活を満喫してほしいです。

本当におめでとう!!
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こどものマスク Q&A
国立成育医療研究センター 感染症科 宮入 烈 (監修: 五十嵐 隆)

Q:マスクで予防きるの?
A:
ウイルスの予防効果はありますが、100% ではないことに注意が必要です。
手洗いや目の保護などと組み合わせて上手に使いましょう。

Q:布マスクでも大丈夫?
A:
医療用マスクほどではありませんが、予防効果はあると考えられています。
層を重ねることで効果は高くになります。

Q:気を付けることは?
A:
マスクの限界やデメリットもあります。
お子さまの年齢や特徴、シーンによって着用しないほうがよい場合もあります。

1.マスクをさわった手で目をこすってはダメ
2.聞こえづらいかと近づいて大声でしゃべったらイミないよ…
3.熱中症が心配な暑いときや運動するときなどはマスクをしないでね

Q:こどもが嫌ります。
A:
ゴムがきつすぎたり、湿ってい何か原因がないをまず確認しょう。
問題がなければ、好き絵を描いたりこどもが興味をつ工夫するなどして少しずつ楽く練習できるといすね。

※2才未満の子にはダメ!!

<みなさんに大切お願いがあります。>
十分な対策をしていも、世の中で感染が再燃すればだれでも感染する可能性があります。
もしお友だちやその家族、先生などが感染しても、その人の悪口を言ったり、責めたりしないでください。
そのようなことは、あなたのお子さまにも悪影響です。
今できる対策をしながら、お子さまの気持ちに寄り添い、おとなもなるべくリラックスして過ごせるといいですね。


【参考資料】
・Cloth Masks May Prevent Transmission of COVID-19:
An Evidence -Based, Risk Based, Risk -Based Approach. (Ann Intern Med. 2020 May 22)
・日本小児科医会「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険」(2020/5/25)

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