光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 子育て

昨年、
保育者と親のための学び&交流誌
「エデュカーレ」
で、
編集長の「汐見稔幸先生」と、
対談をさせていただきました。

その記事を見て、
コメントをくださった方がいます。
その方が書いていたこと、

「親ができることは、子どもを信じることだけ」

という言葉にハッとさせられた…と。

私自身、
日本の子ども達が気になり、
世界の子どもの様子を知りたいと思うようになりました。
今でこそ、
ブラジルでの活動が主体となっていますが、
やはりいつも、
どこかで伝えたいと思っているのは、
日本の子ども、
子育てをしている人たち、
保育、幼稚園関係者
に対してなのかもしれません。

今回のコメントは、
本当にうれしかった!
そして、
こうしたシンプルなこと、
それが実は、
とても大切だという事実。
ぜひ、
これからも発信していけたらなぁ〜と思います。

我が家の娘たちは現在、
中学2年生と小学5年生。
日本とブラジルで生活し、
学校に通い、
その両方の言語(日本語とポルトガル語)で
話し、
読み書きができます。
日本でも、
ブラジルでも、
授業に参加するために、
問題があったことは一度もありません。
それでも、
文章読解、
作文など、
母語となる言語の揺らぎがあるのではないか?
と考える場面は、
何度もありました。

「1,2,3歳 ことばの遅い子」(ぶどう社)中川信子著
を読みながら、
これは、
外国に繋がる子どもたちなどにも通じる部分があるのではないか?
と思うことがありました。
その中に、

「身体が健康で、
心が安定していることが、
ことばの育ちの前提条件なのです」

という記述があります。
大脳が受け持つ「ことば」。
それは、
身体の働きをつかさどる脳=脳幹
心の働きをつかさどる脳=大脳辺縁系
に支えられている。
という事実があるからです。

何よりも、
子ども時代に健康で、
心が安定できる環境で育つこと。
それがあって、
ことばというものが育つのだ。
その事実は、
私に大きな安心を与えました。

娘たちはこれからどんな人生を送り、
どんな困難が待ち受けているかもしれません。
それでも今、
子ども時代を過ごした時間、
それがどれだけ豊かなものであったかを思うと、
勝手に
“大丈夫”
と思えてくるのです。

そう感じられる子ども時代を、
全ての子ども達が送れますように…
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我が娘の次女は、
本が大好き。
毎日のように小学校の図書室に通っています。
先日の個人面談でも、
担任の先生からの心配事の一つが、

「休み時間はいつも、
一人で本を読んでいる姿を見かけるのですが、
おうちではどうですか?」

でした。
娘はもともとエネルギッシュで天真爛漫。
学校から帰宅するとかばんを放り投げ、
近所の友達と鬼ごっこなど、
思い切り体を動かして遊んでいます。
そして、
寝る前は必ず読書。
本を読むこともまた、
彼女のライフワークの一つなのだと思います。

そんな彼女がお年玉で買った2冊の本。
どんな本なのか。
私も読んでみました。

『言葉屋 久米絵美里著』

言葉のことを紐解いていくお話なのですが、
その中で書き留めておきたいこと。

「言葉は、話す時につかうためだけのものじゃない。
ものごとの関係性を読み解く時や、
何かを記憶する時にもつかう、
思考に必要な道具だ。
(中小略)
一つの言語だけで勉強をしてきた人と知識の蓄え方がちがったから、
テストっていう限られた枠の中では、
学力をはかりにくくなっていたんだ。」

この文章を読みながら、
長女のことが頭をよぎりました。

言葉って本当に難しい。
コミュニケーションのための道具というだけでなく、
それ以上に、
その奥には文化や様々な背景がある。

「言葉は毒にも薬にもなるんだよ」

この本の帯に書いてある言葉。

こうした本を娘が選び、
買ったのだと知ることができ、
また、
私自身にも学びがありました。
やっぱり本って、
いいですよね。
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子ども達は冬休みに入り、
我が家でも、
長女は部活に塾と忙しいですが、
次女は気づけば
「何にもやることない…」
とぼやいています。
部屋の片づけ、
宿題など、
やろうと思えばやることはたくさんあるんですけどね。。。

先日、
新聞を読んでいたら、
「ホットケーキ作りが子どもの発達を促す」
(少し表現が違うかもしれませんが…)
といった記事がありました。
調べてみると、

「子どもが調理をする際には材料を揃え、計量から調理・出来上がりまで全体を見通した計画を立てる必要があります。
また、どのくらい生地を混ぜたらよいか、焼くときにはどのタイミングでひっくり返せばよいか、などを適切に判断していかなくてはなりません。
焼いている間の待ち時間は自制心も必要です。
加えて自分の
好みで、大きさや形などを作ることができ、全工程で形や香りの変化が体験できることから、想像する力にも影響を与える可能性があります。」
(森永製菓株式会社 調査結果より)
https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file5b6b9f0c31726.pdf

と書いてあります。
我が家でも、
休みの日の昼食やおやつなど、
自分たちで勝手に作ることも多いのですが、
ホットケーキはその中でなくてはならないものです。
火を使うものではありますが、
簡単に、美味しく、子ども達だけでも上手に作ることができます。
そのホットケーキ作りに、
ここまでの深さがあったとは!!
驚きです。

粘土遊びなどもそうですが、
自分で考え、
作り上げていく作業は、
子ども達にとってとても面白く、
そして多くのものを育むことができるものですよね。
こうした機会を積極的に持たせてあげたいと、
気持ちを新たにした、私です。
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私は日本とブラジルと行ったり来たりしていますが、
どちらにいても、
そばにいる人たち、
家族、
近所の知人、友人、
娘の学校関係者など、
本当に恵まれていると思います。
そして、
日本では、
まるで昭和のように、
みんなで子どもを育てている感覚のあるこの地域。
学校から帰ってきた娘は、
ランドセルを放り出し、
「いってきます!!」
と、
飛び出していきます。
そして、
近所の子ども達と暗くなるまで遊びます。
その様子を、
誰ともなく見ていて、
「この間こんなことしてたよぉ〜!!」
と、
近所の人から聞くこともしばしば。
皆さんに見守られながら、
すくすく成長している娘たちです。

そんな中、
初めて近所のママ友と飲み会をしました。
そのときに心に残った一言。

「私はここの子どもみんなのお母さんだと思ってるから」

本当にうれしく、
涙が出そうでした。
心から感謝です。
長女は中学生になり、
次女は小学5年生。
こうして遊ぶことも残り僅かかもしれませんが、
未だ異年齢で遊んでいるこの環境を、
ぜひ思い切り楽しんでもらいたいですね。

親であればなおさら、
私のように保育士であったり、
教員の方も、
常に考えていることかもしれません。

「どんな子どもに育てたい?」

人それぞれ、
異なることはあれど、
誰でもが

『幸せになってほしい』

と、
思っているのではないでしょうか。

読売新聞朝刊(2018年10月16日付)に、
現皇后さまのお言葉が載っていました。
「幸せな子を育てるのではなく、
どんな環境に置かれても
幸せになれる子を育てたい」

目から鱗とは、
こういうときに使う言葉だろうと、
思いました。

私自身も、
こうした思いを胸に、
これからも子どもたちと関わっていきたいと思います。

先日、
東京大学名誉教授の汐見先生と対談したときのこと。
私達が今、
力をいれている、
地域力の向上。
地域としての子育て。
について話していると、
里親に関する話の中で、
以前、
里親になるための相談員を務めていたとき、
必ずブラジル人がやってくると話していました。

確かに、
今でこそ核家族化が進んでいるブラジルですが、
それでも家族の絆は異常な程に強く、
家族でなくとも、
自分の周りで困っていれば、
その子どもを預り、
育てるということに抵抗があまりありません。
義母は人並み以上の愛情を持っている人ということもありますが、
実子は2人、
養子が1人、
幼い子どもを預り、
育てた子どもは総勢10人ほど。
未だに義母を
「お母さん」
と呼ぶ人に出会います。

経済的な面や、
制度など、
単純に日本とブラジルを比較はできませんが、
それでもやはり、
ブラジル人のおおらかさ、
温かい包容力には、
頭が下がりません。

地域として子育てを。

ブラジルの実践と日本。
どんなことができるか、
今から楽しみです。

日本語とポルトガル語。
読み書き、会話と、
娘たちはできますが、
日本とブラジルの往復をしていると、
必ず出会う、

英語のみ

の環境。

経由先の空港、
飛行機の中。

日本語やポルトガル語を話せる人がいても、
自分達の席の担当とは限らず、
食事以外の場面で、
何かお願いするときには、
やはり、
英語は欠かせない。

既にバイリンガルの娘たちに、
英語を積極的に教えたことはないけれど、
それでもやはり、
贅沢をいえば、
英語も使えるようになってほしい。

長女曰く、
会話は何となくできるらしい。
そこをもう少しちゃんとできるようになりたい…
と、
中2になり、
感じているそう。

次女は、
楽しく英語と関わりたいと、
ブラジルで出会った、
英会話の授業をいたく気に入り、
日本の家が近くだったこともあり、
ただいまレッスンに通っています。

国際色豊かな娘たち。
毎日色々な顔を見せてくれ、
楽しみが増すばかり!
さて、
今度はどんな顔を見せてくれるかな?

8月24日(金)
無事に日本に到着しました。
ブラジルへ向かった時、
私と次女だけのフライトの最中、
次女はそこで初めて姉の不在を実感したのか、
涙を流し、
ブラジル国内線に乗った際に嘔吐してしまいいました。
そして今回。
横に姉がいなくても、
日本で会えることが分かっているということもあってか、
いつものように気分よく旅ができました。
そして姉妹二人。
久しぶりの再会。
本当にうれしそうな二人の顔を見て、
やはり、
いつもけんかをしていても嬉しいんだと、
見ながら私も自然と笑顔になっていました。

私は次女の成長をあまり感じることがないのですが、
二人の娘が並んでいる姿を見ていると、
次女が成長している姿を感じることができます。
その目線が同じくらいになっていることに気づいた長女は、

「えっ、やだ」

と。。。(笑)

10歳と14歳。
小学校高学年と中学生では、
日々の過ごし方も、
考え方も大きく異なります。
そのため、
二人で一緒ということもほとんどなくなりました。
でも、
やはり姉妹。
寄り添うこと。
二人にしか分からないこともあるのではないかと思います。

これから成長していく日々の中で、
二人の関係も変化していくでしょう。
それを見ている私自身、
親として、
とても楽しみです。

まずは二人一緒の姿をしばらくぶりにいられたことに感謝して。

昨日、
2ヶ月半ぶりに長女と会った。
テクノロジーは素晴らしく、
日本とブラジル、
離れていても必要なときには連絡できたし、
多い時には3時間近くも話したりして、
近況報告、
体調や学校の様子まで、
知ることができました。
そして初めてのブラジルへの一人旅。
日本の家族にお世話になりながら、
何とか手続きを完了し、
2日半の旅を無事に終えました。
それにしても、

「一人でも大丈夫だったよ」

と、
ケロッとしている娘。
本人は

「私、メンタル弱めかも」

なんていってるけど、
不安や心配などの心の問題と、
メンタルは違うと、
私個人的には思っています。
だって、
私の両親や兄弟が一緒にいるといっても、
家族と離れて地球の裏側で一人で暮らし、
ブラジルまで一人旅。
これって、
結構メンタル強くないとできないと思う。

久しぶりのブラジル。
彼女にとっては7ヶ月ぶり。
一番はやはり、
ブラジルの祖父母に会いたかった。
それが叶っただけでも、
かなり満足そう。

空港から自宅までの道のり、
おしゃべりが止まらなかった娘。
夏休みを思い切り楽しんでもらいたいですね。

ブラジル、
この生まれ故郷の小さな漁村。
人の温かさを身にしみて感じながら、
それを心にとどめて、
これからも人生を歩んでもらいたいものです。

とにかく、
無事に到着してくれて、
よかったぁ〜
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