光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 子育て

先日、
我が家の洗濯機が壊れました。
実は我が家の洗濯機、
10年以上前に日本から持ってきたものなのですが、
モーターなどは大丈夫みたいだけど、
なぜか途中で回らなくなる…

ということで、
現在修理に出しています。

洗濯機が壊れたため、
洗濯はすべて手洗い。
たらいを2つ用意し、
洗うことに。
2日も経つと洗濯物がたくさんになるので、
こまめに洗っています。
ところが週末。
いつもは土曜日に家の大掃除をするのですが、
次女が試験のために学校に送っていかねばならず、
家事はすべて日曜日に持ち越し。

そして日曜日。
大掃除の間に、
いつもなら洗濯を一緒にするのですが、
洗濯機がないので、
次女に洗濯を任せることにしました。
たらいで洗濯。
初めは笑顔で洗濯していた次女も、
すすぎまですると、
何度も手で絞らなければならず、
手は真っ赤に。
最後には、

「手に力がはいならなくなった!!」

と、
疲労困憊。

「昔の人ってすごいね。
いつもこうやって洗濯してたんでしょ?
本当に尊敬するよ。」

たまにはこういう体験もよいかと、
思った私でした。

でも…
早く洗濯機が直ってほしい!!(本音)

先日ある記事を読んでいた時に、
孔子の「論語」引用されていました。
その中の一部に、

「君子は和して同ぜず。
小人は同じて和せず」(論語:子路第十三)

「立派な人は、
周囲との和を保ちながら、
決して付和雷同しない。
器の小さな人は、
付和雷同しながら、
周囲との和が保てない」
といった意味です。

そして、
「和して同ぜず」
についての説明がありました。

「「和して同ぜず」とは、
なかなか味わい深い言葉ですね。
安易に同調はしないし、
意見も言うし、
議論もするけど、
争いはしません、
協働していきます、
そんな内容の言葉です。」

これを読んだとき、
思わず、

「まるで我が家の長女のことじゃないか!」

と驚いてしまいました。
そして思わず、
離れて日本に住む彼女に、
Lineで送りました。

彼女も
「ほんとだ!」

と、
笑っていました。

私たちが生きている社会では、
本当に多種多様な人たちであふれています。
自分と合う人、
合わない人もいますよね。
それでも、
人とのかかわりの中で大切なのは、
自分なりの距離感を保ちながら、
和を意識する姿勢なのかもしれません。

我が家の長女。
恐るべし(笑)

日本とブラジルを行き来する私たちにとって、
娘たちの学校問題はかなり重要です。
ただ、
日本でも、
ブラジルでも、
いつも変わらず受け入れてくれ、
あたかもずっと、みんなと一緒にいるように接してくれるおかげで、
2人の娘は今まで、

「学校に行きたくない!!」

ということは一度もありませんでした。
しかし今年。
ブラジルに戻り、
いつも通っている学校に行ってみると、
次女が通っていたクラスは定員オーバーのため、
受け入れはできないとのこと。
ブラジルは三部制のため、
午前、午後、夜間とクラスがあるのですが、
次女はいつも午前のクラスに通っていたのです。

慣れ親しんだ友達と一緒のクラスに戻れない。

次女は学校には行かないと言い、
泣いて拒否しました。
2日間休み、
3日目。
私は次女と一緒に登校し、
午後のクラスを見学することにしました。
先生たちはとても親身になってくれ、
本当にやさしかった。
それでも次女はかたくなに教室に入ることを拒否し、
廊下にい続けました。
翌日。
私が一緒に行くことを約束し、
また学校に行くことにしていました。
午前中。
11時前に私の携帯電話が鳴りました。
それは、
学校の事務の人からで、
明日から午前のクラスに通っていいとの連絡でした。
その理由を聞いた私は、
感動して、
次女と一緒に涙を流しました。

6年生の午前のクラスの子ども達は、
次女を自分たちのクラスに受け入れるため、
協議を重ねていました。
そして、
校長先生に直談判。
教室の狭さ、
椅子の置けるスペースがないことも承知の上で、
クラスみんなが少しずつ席を詰めることで、
なんとか次女を自分たちと一緒に学ばせてほしいとお願いしたのです。

子どもたち自身が話し合い、
出した結論。
校長先生はそれに対しいて“NO”ということはありませんでした。

小学6年生。
11〜12歳の彼らが、
幼い時から一緒に学んでいた次女と学び続けたいと、
考え、
話し合い、
決断してくれた。
本当にうれしかったです。

子ども達の心がこんなにも素敵に育ってくれたこと。
そんな友達に囲まれている次女。
私は感謝せずにはいられませんでした。
心から、
本当に、
ありがとう。

昨夜。
それまでとは異なり、
時間割をし、
学校に行く準備をしていた我が家の次女。
彼女の顔に笑顔が戻ったこと。
その笑顔はとても輝いていました。

日本から到着し、
次女の学校が始まる前に、
日本の学校で受けた“平和の授業”をすることに。
クラス担任の先生との約束。
友達と作った千羽鶴(持ってきたのは百羽)。
自分が伝えたいこと。
日本の友達への想い。
何度もノートに書き留め、
今日を迎えました。

あまりに緊張し、

「できないよ」

という中、
大丈夫と背中を押し、
何とか千羽鶴について、
平和への想いを伝えることができました。
一緒に折り紙で鶴を折り、
それぞれの願いを絵に描いてもらいました。

最後には、
満足そうな次女の笑顔がみられ、
ひと安心。
後は、
日本に送るだけ!20190731_140406
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長女は中学3年生。
受験生。

昔から、
高校になったときに、
日本とブラジル、
どちらの国の学校に行きたいのか、
考えないといけないよ。

と、
言い聞かせてきました。

小学校高学年になると、
彼女はきっぱりと、
きちんと理由をつけ、
日本の高校に行くことを選びました。

私が高校受験したときは、
成績によって、
公立高校だったらどこの学校か、
そうすると、
私立ならどこか…
というのが、
ある意味簡単に決められていたと思う。
その事に、
疑問を感じることもなかった。

今、
高校受験は大きく変わっていて、
公立高校は学区が撤廃され、
特性を打ち出し、
それぞれが個性を表に出している…
そんな風に感じます。
学力の壁はもちろんあるけど、
それだけではない、
選択が、
あるような気がします。
となると、
受験生は自ずと、
自分と向き合い、
自己を知った上で、
選ぶ必要が出てきます。
これが実は、
すごく大変なのではないか?
と、
周りをみていて感じるのです。

我が家の娘は?
というと、
その部分はかなりはっきりしていて、
彼女に合った学校探し…ということになります。

先日は、
高校見学に行ってきました。
さて、
どうなるやら…
娘よりも緊張している、
私なのでした。

先月、
次女が突然、
こんなことを聞いてきました。

「もし、代表になったら、
ニューヨークに行くんだって。
行ってもいい?」

いったい何の話なのか分からない私が、
よくよく娘の話を聞いてみると、
こんなことをでした。

よこはま平和スピーチコンテストというのが毎年行われており、
作文の好きな彼女は、
今、
私の伝えたいことを上手く書ければ、
代表になるかもしれない…と。

彼女は、
ブラジルで生まれた自分が、
日本とブラジルで、
たくさんの人に助けられながら幸せに生きていること、
自分の周りには、
つらく、苦しい思いをした人がいて、
だけど、
皆が幸せに暮らせる、
そんな世界を夢みていること。

書いた作文を読んでみて、
親だからということもあるかもしれませんが、
本当に素晴らし作文でした。

クラス代表となり、
学校代表となるためのスピーチを行った日、
明日の発表をドキドキしながら、
家族皆で待っていました。
翌日、
次女は残念ながら、
第2位となり、
学校代表とはなりませんでした。

それでも、
こうして色々なことを考えているのだと知ることができ、
本当に嬉かったです。

我が家では、
GWにブラジルへ出発…というのが恒例化しているため、
娘達は、
学校行事に参加することが、
とても難しいのです。
が、
長女の場合、
1年生のときに最初で最後の運動会に参加し、
宿泊体験は、
修学旅行には行けませんでしたが、
5年生のときの体験学習に参加しました。
可能なときに、
体験できることをさせてあげたい。
周りのお友達と同じことは叶わなくとも、
素敵な体験をさせてあげたい。
学校の先生は、
いつも娘達のことを考慮して下さり、
本当に感謝しかありません。

そして今年。
小学6年生の次女は、
最初で最後の運動会に参加しました。
準備や、
練習。
全てが楽しくてしかたのない娘。
当日も、
係の席に座り、
暑い中、
最後まで笑顔で過ごしていました。
最終学年恒例の、
よさこいソーラン節。
お友達は皆、
1年生のときから見ていた、憧れの踊り。
その体験のない娘。
それでも、
ブラジルで、
現地の子ども達にソーラン節を教えてくれ、
一緒に踊っていた娘は、
その踊りを思い出し、
踊ったそうです。

素敵な思い出、
本当にありがとうございました!12

我が家では、
毎晩娘達と、
ひどいときには何時間も話をしています。
私は聞き役なので、
もっぱら、
娘達二人が話しています。

先日、
なぜ次女はいつも、
「ママ〜」
と言っているのか、
と、
長女が解説。

私は長女が生まれた後も、
あちこちを動き回り、
仕事をしていました。
会議の席に娘が同伴していたことも、
少なくありません。
そのため、
長女曰く、
ママは何をしていて、
いつ帰ってくるのか…
ということが、
感覚的に分かるそうで、
私が出張でいなくても、
不安になることはないそう。
だけど次女は、
保育園や祖父母に預けられ、
いつもママの帰りを待ちわびている生活。
だから、
帰ってくるまで、
不安になってしまうのではないか?
とのこと。

なるほど。
一理あるかもしれない。
まぁ、
それだけではなく、
それぞれの性格も大いに関係しているとは思いますが(笑)
何せ、
次女は私と変わらないくらいの背がありながらも、
おはよう!
と言って、
抱きしめてきたり、
歩いているときに、
手を繋いだり…
と、
肌が触れ合うことが大好き。

それでも娘の見解、
なかなか鋭かったです!

次女は小学6年生。
運動会は毎年、
5月末に開催されます。
残念ながら、
一度も参加したことのない、
我が娘。
今年、
最初で最後の運動会に参加します!

6年生は必ず、
よさこいソーランを披露します。
友達は皆、
5年生のときにも一度踊っているのですが、
我が娘は初めて。
今週、
運動会の練習が始まり、
帰宅後に必ず、
自宅でよさこいソーランを踊ります。

ただ、
ブラジルでよさこいソーランを教える姿や、
一緒に踊ったことがあるため、
何とか大丈夫そうだという、
我が娘。

頑張れ!
そして、
ブラジルでよさこいソーランを教えてくれた翼くん、
ありがとう!
本番が今から楽しみです!

先日、
娘二人と共に、
初、奄美大島に行ってきました。
以前から行きたいと思っていた場所。
2泊3日という、
短い時間ではありましたが、
楽しんできました。

到着2日目。
マングローブのカヌー体験が一番の目的。
しかし、
問題がおき、
参加時間をずらすことに。
バスに乗っていると、
運転手の方が
「観光で来られた方?」
と聞くので、
手をあげた私達。
すると、
現地ガイドに早変わり。
奄美大島のこと、
たくさん教えて頂きました。

「予定外のことがあると、
思わぬ嬉しいこともあるもんだね」

と、娘達。

旅をするときには、
予定は未定。
その場で、
そこの雰囲気を味わい、
楽しむことが一番です!
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