光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: プロジェクト

先日、
森でとってきたアロエの皮を使って、
石鹸づくりをしました。

森を探検し、
その森にはたくさんの木の実や果物、
薬草があることを知り、
自分たちの祖父母くらいの年代の人達は、
それらを生活の一部にしていたこと。
そんなことを自ら体験しながら学んでいった子ども達。

そして今回、
アロエ石鹸を作ることになりました。
保護者でもあり、
私たちの協力者、
薬草などに詳しいクレウ氏に来てもらい、
子ども達と一緒に石鹸づくり。
アロエというのは、
傷口を消毒する役割があり、
炎症を抑えること、
毛穴の汚れを落としてくれることなど、
教えてもらいました。

煮詰めたアロエの皮と、
今回は子ども達が家でも簡単に作れるようにと、
ココナッツ石鹸をおろしたものを混ぜて、
作りました。
煮詰めたアロエの皮の液は、
体の消毒にとても良いとのこと。
特に、
温かい湯船に混ぜてつかるだけで、
普段はなかなか清潔に保つのが難しい場所にも効き目があるとのこと。
これは石鹸だけでなく、
余ったアロエの皮の液も持って帰ろうと、
参加していた保護者の人達はペットボトルを持ち寄り、
持って帰っていました。

子ども達は石鹸を一人1つずつお持ち帰り。
私ももらいました。

森を探検するだけでなく、
今の生活の中でも役立てるようにしていきたい。
そんな願いをかなえるため、
次回を楽しみにしている私たちなのでした。

※この活動は、LUSHジャパンの支援を受けて行っている、「地域の森に生息する植物を生かした、子どもの健康改善プロジェクト」です。
1572962003289_1572962062667
1572962006165_1572962062337

毎回森の探検に行くとき、
保育園の先生たちも一緒に行きます。
今回は、
今月(9月)から研修生として働いている、
“ニリアーニ先生”
と一緒に行きました。

毎回少しずつ、
森の奥深くまで進んでいる私たち。
子ども達も、
少しずつ道に慣れてきているようで、

「この道、こっちに行くんだよね?」

「こっちに行くと、とげとげのがある方だ!!」

と、
今までは先生についていくのに精一杯でしたが、
周りに目を配りながら、
楽しそうに歩いてゆきます。

森を歩いていくと、
突然開けた広場が現れます。
そこに到着した途端、

「子どもの頃はいつもここに来てたんだよ!!」

と、
ニリアーニ先生。
この広場は、
親が森で薪を拾っている間に遊ぶ場所としては最高の場所。
基地を作ったり、
木に自分の名前を付けたりと、
毎日のように遊んでいたそうです。

「懐かしいなぁ〜。
こういう場所、
子ども達にも教えてあげないとね。」

森の中の広場。
風が吹き抜けると、
ざわざわっと、
いつもとは違う音がするようでした。
さぁ、次回はどこまで行こうか!

※この活動は、LUSHジャパンの支援を受けて行っている、「地域の森に生息する植物を生かした、子どもの健康改善プロジェクト」です。
IMG-20190906-WA0068_1568032422541
IMG-20190906-WA0072_1568032422247

先週に引き続き、
今週もまた、
エステーヴァン村の森へ探検に出かけました。
今回は前回よりももっと森の奥深くに行きました。
先頭を歩くのは、
学童教室の担任をしている“ジレーニ先生”です。
前回は私自身も、
どこを歩いているのか把握できていたのですが、
今回は、
今自分がどこにいるのか全く分からず、
一人取り残されたら完全に森の中で迷ってしまう…
そんな状況でした。

森の中を歩きながら、
前回のおさらいをしていくジレーニ先生。
子ども達は元気よく、

「この木はけがをしたときに消毒するやつだ!!」

「これはお腹が痛い時に飲む薬!!」

など、
きちんと覚えていること!!

新しい木とも出会い、
迷わないためにと、
村人たちがつけている目印も発見。
そして、
小さな鳥の巣や、
シロアリの巣も見つけました。

「森はみんなのための大事な場所なんだね」

ある男の子は鳥の巣を見ながらぽつんと一言。

森にある植物を知る、学ぶだけではなく、
自然と共に生きているという実感を子ども達に感じてほしい。
そう強く思った私なのでした。

※この活動は、LUSHジャパンの支援を受けて行っている、「地域の森に生息する植物を生かした、子どもの健康改善プロジェクト」です。
20190830_155145_1567170806424
20190830_155623_1567170806095

JICA草の根技術協力事業として、
2013年から始めた活動の一つ、
「ライフスキルトレーニング」
今では、
アラカチ市内13校にて実施されています。
全ての学校が同じように導入される…という素晴らしい状況には及ばず、
指導力の差もあり、
難しいこともまだまだたくさんあります。
それでも、
トレーナーとして、
指導教員として、
生徒に授業を行う場を定期的に設け、
子ども達の意見を聞き、
少しでも彼らの将来がより良いものとなっていくことを
願うばかりです。

そして2019年。
今年度の授業が開始され、
ライフスキルトレーニングの授業風景が届きました!
こうして教師自身が自主的に行っている様子を見ることができ、
本当に嬉しい!
この学校では、
学校長との話し合いの中で、
週に一度の導入を決めたらしい。

テーマにしたいこともたくさんあると思うので、
これからを楽しみにしています。IMG-20190215-WA0002
IMG-20190215-WA0004

私たちは今、
JICA草の根技術協力事業を実施しているのですが、
先日、
その最終評価として、
JICAブラジルによる、
現地視察が行われました。

イベントだけではなく、
実際の授業を観ていただいたり、
参加してくれた人たちにインタビューをしたりしたのですが、
ある学校に行った時のこと。
トレーニングに参加した先生がこんなことを言いました。

「私は教師として、
いつもやかましい、
うるさい、
そう生徒たちに言われ続けてきました。
授業以外で私と話そうとする生徒はまずいませんでした。
それが、
ライフスキル授業のトレーニングを受け、
実施していく中で、
生徒たちをよく観察し、
耳を傾けることを覚えたのです。
すると不思議なことに、
授業終了後、
生徒たちから
『先生、聞いてもらいたい話があるんだけど』
と、
話しかけてもらえるようになりました。
生徒からの信頼を勝ち取ることができたのです。」

私たちはライフスキル授業を通じて、
主に中学生に対して、
アイデンティティの確立、
あらゆる疑問に答えていく専門家との繋がりなど、
生徒たちの変化に注目してきました。
しかし実際は、
生徒だけではなく、
トレーニングを受けた教師にも変化が現れたのです。

学校とは勉強するところ。
授業を受けるだけのところ。
それが今では、
学校は私の居場所。
信頼する大人がいる場所へと変わっていったのです。

こうした2次的効果を知ることができたことは、
私にとってとても嬉しく、
もっと広く、
多くの学校、教師の皆さんに知ってもらいたい。
そんな思いを強くしたのでした。
20180616_090607_1529459470020

今宵はクリスマスイブ。
今年は24日が日曜日ということもあり、
通常の日曜礼拝に加え、
夜にはクリスマスのミサ。
そして25日にも教会での礼拝があるようです。

常夏のこの村では、
どことなくクリスマスというのが不似合いな気もしてしまうのですが、
家族と過ごす大切な日。
多くの人が家で厳かにこの日を迎えるのでしょう。

2017年も終わりに近づいています。
来年もまた、
保育園並びに学童教室において、
子ども達の笑顔をたくさん見られることを、
心から祈っています。

これからも私たち、
「特定非営利活動法人 光の子どもたちの会」
をよろしくお願いいたします。

光の子どもたちの会
代表 鈴木真由美
http://criancasdeluz.org
年末寄付のお願い

2017年12月14日より、
JICA横浜の私たちの事業担当者である原田さんと、
JICAサンパウロ出張所NGO-Japanデスクの稗田さん(2日目午後まで)が現地視察のため、
アラカチ市を訪れています。
予定していたスケジュールが直前に変更になったりと、
慌ただしい日程の中、
私が半年以上前からお願いし、
実現できなかったアラカチ現市長と対面できました。
DSC05465
市長と出会えずとも、
局長レベルの人たちが積極的に動いてくれたおかげで、
私たちの活動は遅れることなく順調に進み、
現在に至っています。
それでも、
現市長に会え、
こうして本事業への益々の協力を確約できたことは、
本当に大きな成果です。
さらに、
これからを見据え、
UNICEFとも対談し、
方向性を見出すために話し合いができたこと、
本当に良かったです。
DSC05467
現地視察は残すところ2日間。
私も日本帰国まで約10日。
さぁ、あともうひと踏ん張りです!!

↓アラカチ市長及び局長達との会談の様子(ポルトガル語)
http://www.aracati.ce.gov.br/prefeito-debate-projetos-desenvolvidos-pela-jica-no-aracati/

2013年9月に私達が活動するカノアケブラーダ地区に地域子育て支援ネットワークを創設し、
昨年からは、
アラカチ市内の他の地域に活動を広げています。
そして今日、
9地域(残念ながら2地域は欠席)から沢山のひとが集まり、
また、
アラカチ市社会福祉局を中心に、
ソーシャルワーカー、心理士、看護師、教員、保健師などの専門家も参加して、
ネットワークの大切さを語り合いました。

市内にあるたくさんの地域を訪れる中で、
一番に感じたことは、
世話好きのおじさんやおばさんこそが、
本当のコミュニティリーダーであるということ。
その話をしようとマイクを手に取り、
話始めた途端、
なぜか涙が込み上げてきてしまいました。

彼ら、
彼女らがいる地域は、
今、
たくさんの問題や課題があるとしても、
それを乗り越えるだけの力がある。
そう信じることができるからです。

今日は最初の一歩。
さぁ、これからです![画像:738e3221.jpg]
[画像:ede6982d.jpg]
[画像:c2e0e404.jpg]
[画像:f43a2d71.jpg]
[画像:5edd0ace.jpg]
[画像:f4cd4832.jpg]

ブラジルでは、
黄色の9月(Setembro Amarelo):自殺防止キャンペーン
ピンクの10月(Outubro Rosa):乳がんキャンペーン
青の11月(Novembro Azul):精巣がんキャンペーン
といって、
各地で大きなキャンペーンが開催されます。
私たちが住む町でも、
10月の1ヶ月間、
乳がんキャンペーンを実施。
町の学校では生徒たちが母親を中心に癌についてのアンケートを実施。
また、
乳がん専門医によるワークショップを開催。
さらに、
市社会福祉局及び市内に設置されている州立病院の協力により、
10月の1ヶ月で、
108名の40歳以上の女性が、
マンモグラフィー検査を受けることができました。
そして10月27日(金)。
1ヶ月の活動の締めくくりとして、
子どもを含めた地域住民総勢500名以上が参加し、
町を行進。
乳がんの予防と検査を呼びかけました。
広場では、
アラカチ市内にある大学から看護学部、作業療法の学生が協力し、
血圧、血糖値の検査やマッサージを実施。
簡単な体操も行われました。
多くの人たちが参加し、
それぞれができることを協力しながら実施した今回のイベント。

塵も積もれば山となる。

協力し合うことで、
とても充実した活動を行うことができました。
「地域子育て支援ネットワーク」を創設してから4年。
こうした活動を実施するたびに、
地域の底力を見せてもらっているような気がします。
IMG-20171027-WA0029
IMG-20171027-WA0023
IMG-20171027-WA0018

2010年。
私が活動するここカノアに、
3人の学生がやってきました。
彼女たちは自分たちでプロジェクトを立案し、
それを実現させるためにやってきたのです。

エステーヴァン村は、
小さな漁村です。
と言っても現在は既に、
漁師として働いている人は3割にも満たなくなっています。
そしてもっと深刻なのは、
漁師の要、
漁船です。
この村では伝統的に
“Jangada(ジャンガーダ)”
という帆船で漁に出るのですが、
この村にはもう、
3人しかこの“Jangada”を造れる人がいなくなっているのです。
今後高齢化が進む中、
少しでも若者たちにこの伝統文化を継承させたい。
彼女たちはこの帆船、
「Jangadaの作り方の継承」
というプロジェクトを実施しました。

結果は散々でした。
始めは面白半分で集まってきていた若者たちも、
「俺の背中を見て学べ!」
スタイルに反発し、
次第に意欲を失くし、
最後には1名残るかどうかといった具合でした。

『このプロジェクトはこの村に本当に必要だったのだろうか?』

それが彼女たちが持った、
最終的な大きな疑問でした。

それでも1艘の帆船が完成し、
“KAZE(風)”
と名付けられ、
若者の一人がその船を受け取ることとなりました。

その船。
受け取った若者が今でも自分で修理をしながら、
漁に出、
Regataという、
帆船のレースにも毎年出ています。

今日、
この帆船のレースがあったのですが、
私の横で見ていた若者たちがこんなことを言っていました。

「あいつは強いよなぁ〜。
だって、自分の船を自分で整備できるんだから。
やっぱり作れる腕があると、
漁に出てても、
レースに出てても、
船が自分の一部のように走る。」

私は以前、
自問しながら、
自信の活動を継続すべきかどうか、
悩んだことがありました。

『20人の子どもが卒園して、
そのうちの2人が麻薬の売人になる。
私のやっていることの意味はあるのだろうか?』

その時ある人がこう助言してくれました。
「20人の内、
1人でも、2人でもいい。
自分の道を見つけ、
歩んでいくことができるようになっているのなら、
あなたのやっている意味は大きい。」

今日、
若者たちの言葉を聞きながら、
ふと思ったのです。

あの時、
私たちはプロジェクトが失敗したと感じ、
もっと村のためになることがあったのではないかと、
反省しました。
しかし、
本当にそうなのだろうか?
あの時にプロジェクトをやったことで、
1人の若者が船を持ち、
漁に出、
レースで勝負し、
自分で船を直す技術を身に付けた。
それは彼の人生をより豊かなものにすることができた。
そう考えると、
あの時のプロジェクトがあったことに、
感謝すべきなのではないか…と。
20171001_114622

このページのトップヘ