光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:オンライン授業

私たちは今、
加速しているデジタル環境の整備に追いつけず、
また、
そこに付随している多くの問題を追いかけ、
何とかしようともがいている。
そんな状態かもしれない。

現代の子どもたちは、
幼いことからネット環境と共に暮らしている。
使用時間の差異はあれど、
全くスマホやタブレット、
オンラインゲームをしたことがないという子どもを探すことは、
かなり難しいのではないか。

私自身、
10年以上前から
「情報モラル教育」
をブラジルでも行ってきた。
でも、実はこれ、
今では必要とされている方法と真逆のことをしていたらしい…
ということを知り、
目からうろこであった。

「「情報モラル教育」が推奨されてきた。しかし、これは「ネット依存症やSNSへの書き込みの影響など、インターネットの危険性を教えるだけで、使用を抑制する教育」(坂本氏)であり、ICTの活用を前提とするGIGAスクール構想の理念とは真逆の教育だという。(下記サイトより一部抜粋)」

「今の子どもたちは、幼い頃からスマートフォンやオンラインゲームに慣れ親しんでいるデジタルネイティブですが、ネットの世界が公共の場であるという意識をまったく持っていません。SNSなどを利用すれば一生消えることのない『デジタル足跡』が残るという意識もない。教わっていないから仕方がないのですが、本来はきちんとデジタルアイデンティティーについて教えるべき。(下記サイトより一部抜粋)」

私たちは今、
こうした新しい取り組み、
教育を子どもたちに伝える必要がある。
そう強く実感している。


2020年3月。
カノア保育園は休園となりました。
そして8月。
幼児教育もオンライン授業をスタートさせることが決まりました。
保育を、
オンラインで。
未知への挑戦の始まりでした。

まずは、
保護者会の開催。
協力の要請に了承してもらうと、
動画の作成。
配信を開始しました。
それと同時に、
子どもたちの家に、
教材キットを配布しました。
それでも、
年度末の評価では、
厳しい状況が浮かび上がりました。

そして2021年度。
私たちはまず、
保護者に対するワークショップを開催しました。
保護者が自宅で、
子どもに教える必要がある。
保護者が、知らなければ、
教えられるはずがない。
まずは、
保護者にワークショップを開催しなくては!

現地では今、
保護者に対するワークショップを開催しています。
今後は毎月開催する予定のワークショップ。
それと同時に、
子どもたちの自宅に教材キットを届けていきます。

ワークショップの開催と教材キット配布のために、
皆様からの、ご支援をお待ちしております。

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カノア保育園は、
異年齢保育を行っています。
そのため、
3〜5歳児クラスが、
1つの部屋で一緒に過ごすのです。
しかし、
5歳児クラスの子ども(翌年小学校に入学する子ども)は、
後期が始まる8月より、
小学校との連携が強化されます。

  • 数字や文字との出会い

  • 小学校を訪問

  • 小学校の先生との時間


保育園とは異なる空間での過ごし方。
それに少しずつ慣れてもらいたい。
そう考えた先生たちと一緒に、
はじめたものです。
でも、
今年はいつもと違います。
子ども達と会えない日々。
オンライン授業での限界。
それが日に日に表れてきており、
来年、
小学校へ行く子ども達への不安が、
私たちも、
保護者も日に日に増しています。

今、
私たちに何ができるのか?
どう行えるのか?

葛藤はつづきます。
18日。
現地の先生たちとのオンライン会議。
そこでどんな意見が出るのでしょうか。
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新型コロナウイルスの影響で、
8月3日に新学期が始まった、
カノア保育園は、
オンラインによる再開となりました。

今回は、
保育園や学童教室での生活を、
家で実践してもらう必要があります。
毎日、
活動の一部を、
家で取り組んでもらう。
そのための動画や教材の準備をすすめてきました。

そんな中、
毎日読み聞かせを行っていたものを、
なんとか家でもやってもらえないかと考えたところ、
家に本がある子どもはほとんどおらず、
識字に問題がある保護者がいることが分かりました。
そこで先生たちが考えたこと。
それは、
お話の劇を動画にして、
子ども達に見てもらうことでした。

本当は、
本の読み聞かせから、
子どもの想像力、創造力を養ってもらいたい。
でも、
それがダメなら、
私たちにできることを取り組みたい。

まだまだ試行錯誤は続きます。
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