f0c4d73c.jpg10日ほど前、
突然3人の曲芸師がカノアにやってきた。
ブラジル国内で
ストリートチルドレンや
スラム街、
そして、
貧困の村を回って
曲芸の面白さ、
楽しさ、
大切さを伝えているということ。
この村の子ども達にもぜひ、
曲芸の道具の作成、
(ほとんどリサイクル用品を使用)
曲芸の初歩を教えたいというので、
一週間の曲芸教室が開催されることとなった。

初日。
たくさんの子どもや大人たちの前で
彼らは曲芸を披露。
そして、
曲芸教室が始まることを宣伝した。
翌日、
たくさんの子どもがやってきて、
収拾がつかないほど。
曲芸とはいえ、
ルールもあり、
共に学ぶ仲間との支えあい、協力が不可欠である。
そんなことを伝えていくうちに
一人、
また一人と姿を見せなくなっていった。
そんな話を耳にした私は
残念ではあるが、
この村の人々は
いい意味でも悪い意味でも自由で、
規律などに従うことが困難であること、
ルールやレールが引かれればひかれるほど、
人々は避けて行ってしまうことを
改めて思い知らされた。

それでも、
辛抱強く、
曲芸に取り組む子ども達もたくさんいて、
そんな子どもたちを中心に
最終日には発表会が開催された。
笑い、
笑い、
笑いの中の曲芸の発表会。
この中の子ども達の誰かが
曲芸師となることがあるかもしれない。
そんなことを夢見る私なのでした。