光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:子どもの成長

我が家の娘たちの学校が、
再開されます。

課題やオンライン授業。
学校も、
先生達も、
少しでも学習の機会をと、
知恵を出し合い、
取り組んでくれました。

9月入学など、
世の中では色々なことが言われていますが、
私は下記の記事に大賛成です。

一部抜粋
「とにかく、今はまず目の前の子どもたちの『こんな大変な世の中だけど、それでも生きよう』という気持ちに、また子どもの家庭に向き合い、そこから見えてきた課題に取り組むこと」

「まずは子どもが『やりたい』と思うことに教員が精一杯向き合える“環境”を整えるべき」

その通り!
今、目の前にいる子ども達は、
日々成長しています。
その子ども達の声を聞くこと。
それが今、
一番大切なことなのでは?

親であればなおさら、
私のように保育士であったり、
教員の方も、
常に考えていることかもしれません。

「どんな子どもに育てたい?」

人それぞれ、
異なることはあれど、
誰でもが

『幸せになってほしい』

と、
思っているのではないでしょうか。

読売新聞朝刊(2018年10月16日付)に、
現皇后さまのお言葉が載っていました。
「幸せな子を育てるのではなく、
どんな環境に置かれても
幸せになれる子を育てたい」

目から鱗とは、
こういうときに使う言葉だろうと、
思いました。

私自身も、
こうした思いを胸に、
これからも子どもたちと関わっていきたいと思います。

63bc591b.JPG毎週一回開かれる勉強会。
現在のテーマは子どもの観察。
毎週一人決めて、
その子どもをみんなで観察する。
通常の保育をしながら、
その子だけを目で追ったり、
気にかけたりしないように、
その子の姿、
体つき、
動き、
好き、嫌い、
遊び方、
友だち、
家庭の状況などなど
全てを観察し、
報告しあいます。

ある男の子は
とっても心優しい子で、
けんかをすることもなく、
誰かが欲しいといえば遊んでいたおもちゃを渡し、
ぶたれたりしても、
文句を言わず、
しくしく泣いている。
そんな子どもでした。
昨年妹が生まれ、
彼は今まで以上に母親に依存するようになり、
保育園に来ないことも度々。
すぐに体調を崩し、
がっちりした体つきにもかかわらず、
いつも頭をたれ、
下を向いて歩いている印象がありました。

しかし今年になり、
体調を崩すこともほとんど無く、
元気に通ってきています。
『いってきます!!』
といって、
毎日元気に家を出る。
その変化に両親でさえも驚きを隠せませんでした。
友達と遊びながら
大きな声で笑い、
けんかをし、
泣くこともほとんどなくなりました。
一番印象的だったのが、

その歩く姿。

胸を張り、
顎を上げ、
満面の笑顔で前に進んでいく。
その姿は
まぶしい限りです。

たった一年。
しかし、
子どもはその中で大きく成長していきます。
胸を張り、
元気よく、
“さぁ、
今日も遊ぶぞ!!!”

その子の声がここまで聞こえてきそうです。

このページのトップヘ