光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:幼児期

昨年、
日本一時帰国中に
娘を連れて公園に行きました。
そのとき、
娘が葉っぱや木の枝、
石などを使って楽しく遊んでいたのですが、
それを見ていた親子が
必要以上に玩具の貸し出しを申し入れてくれ、
それを拒否した娘に対し、
一瞥をくれ、
その場からいなくなってしまった・・・
という経験をしました。

この経験は、
私にとっては衝撃的で、
「日本における遊び」
ということに対して
かなり深く考える機会となりました。

そして今年。
毎日のように公園に行くのですが、
子ども達、
その保護者、
遊びに対してや子ども達に対する物腰が
昨年とは大きく違うように感じました。

虫を追いかけている子ども。
自然を使ってのままごと。
走り回る子ども達。
それを見つめる保護者・・・

なんだか嬉しくなってしまいました。

一年。
長いようで短い期間。
でも、
人間として必要な
豊かなこと。
それが再び
根付きだしたように感じている
今日この頃なのです。

7d4e1867.JPG長期休み期間中に、
バルコニーと塀、
そして、
庭の中に使われずにあったわらぶきの家を
ブランコの傍に設置し、
新学期を迎えました。
南国のカノア。
昼間でも日差しが強く、
風が吹いているために体感温度としてはさほど感じませんが、
それでも照り続ける太陽のもと、
子ども達が遊んでいる姿に
私達はいつも心配を隠せませんでした。

『日陰で遊びなさい』
『少し休みましょう』
『お水を飲みましょうね』

日射病や熱射病にならないために、
子ども達を思う存分、
遊ばせてあげることができていなかったように思えます。
そして今年、
バルコニーが出来たこと、
わらぶきの家を移動させた事により、
子ども達が元気に、
そして楽しそうに
想像、創造力を働かせながら
遊んでいます。

ほんの少しの工夫。
それでも、
子ども達の遊びは本当に生き生きと、
実りのあるものに変わっていきます。

今回のこの改装を支援してくれた皆様、
本当にありがとうございました!!!

昨今、
カノアに来るボランティアの半分は
モンチ・アズールですでにボランティア経験を積んだ人たちである。
日本人のみならず、
ドイツ人やイギリス人、
本当に様々な人たちが私達の活動を支え、
力を貸してくれていることが分かる。

そして先週、
イギリス人女性で、
幼稚園教諭でもあり、
イギリスでシュタイナー幼児教育教員養成コースで働いている人が
ボランティアとしてカノアにやってきた。
残念ながらポルトガル語が余り分からないため、
私の拙い英語と、
ドイツ人ボランティアによって、
何とか意思の疎通を図っているという状態である。

通常は、
保育園へのボランティアは受け付けていない。
小さな子ども達には、
突然知らない人がやってきて、
一ヶ月でいなくなるというのは
余りに大きなショックであり、
子どものみならず、
クラス中が手におえない事態になりかねない。

しかし、
幼稚園教諭でもあり、
教員コースでも働いている彼女は、
園の生活リズムをすぐに掴み、
少しずつ子ども達もなれてきているようだ。
今日、
子どもがハンモックに揺られながら、
彼女の歌声を聞き、
寝入ってしまっていたほど(笑)

今保育園には
4人の多動傾向の子ども達がいる。
担任教師は、
この子達に目を向けていると、
他の子ども達が目に入らなくなってしまい、
最後には子どもをきちんと見ることができないという
自体になってしまっていた。

そんなときにやってきた救世主。
このイギリス人女性、『Roxana』は、
そのうちの2人の子ども達の担当となり、
一ヶ月を過ごすこととなる。

誰かがいてくれれば・・・
そう思っていた矢先の
彼女の到着。
まるで何かがここに彼女を呼び寄せたよう。。。

一ヶ月。
それで何が変わるか分からないが、
彼女の対応を見て、
そして、
子ども達の様子を見ながら
私達も共に学んでいきたいと思う。

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