光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:教育

f0c4d73c.jpg10日ほど前、
突然3人の曲芸師がカノアにやってきた。
ブラジル国内で
ストリートチルドレンや
スラム街、
そして、
貧困の村を回って
曲芸の面白さ、
楽しさ、
大切さを伝えているということ。
この村の子ども達にもぜひ、
曲芸の道具の作成、
(ほとんどリサイクル用品を使用)
曲芸の初歩を教えたいというので、
一週間の曲芸教室が開催されることとなった。

初日。
たくさんの子どもや大人たちの前で
彼らは曲芸を披露。
そして、
曲芸教室が始まることを宣伝した。
翌日、
たくさんの子どもがやってきて、
収拾がつかないほど。
曲芸とはいえ、
ルールもあり、
共に学ぶ仲間との支えあい、協力が不可欠である。
そんなことを伝えていくうちに
一人、
また一人と姿を見せなくなっていった。
そんな話を耳にした私は
残念ではあるが、
この村の人々は
いい意味でも悪い意味でも自由で、
規律などに従うことが困難であること、
ルールやレールが引かれればひかれるほど、
人々は避けて行ってしまうことを
改めて思い知らされた。

それでも、
辛抱強く、
曲芸に取り組む子ども達もたくさんいて、
そんな子どもたちを中心に
最終日には発表会が開催された。
笑い、
笑い、
笑いの中の曲芸の発表会。
この中の子ども達の誰かが
曲芸師となることがあるかもしれない。
そんなことを夢見る私なのでした。

3d1bcb95.JPG9月。
合計4人のボランティアが
私達の活動に参加していまし・た。
最後のミィーテングの席で、
それぞれが感じた思いや
改善した方が良い点などを
発表してもらいました。

その中で、
小学校分校に一ヶ月間参加していたボランティアが
こんな事を言っていました。

『2、3年生になっても、
数字のわからない子どもがいる。
計算が出来ないのではなく、
“1”がどれで、
14というのはどう書くのかさえ、
分からない始末なのである。
これでは、
算数どころか、
それ以前の問題のような気がする。
こういった子ども達をサポートする方法が
必要とされているのではないだろうか』

小学校の分校では、
一人の教師が
3学年同時に教えており、
合計26名の生徒がいる。
黒板を3つに分け、
各学年ごとに説明していくのだが、
その間、
他の学年は自習となる。
午前の4時間しか学校に行かない彼らにとって、
その間に休憩や給食の時間を省くと、
実質1時間足らずの授業となる。
これでは、
全く追いつかないし、
分からない子どもはおいていかれてしまう。

私達の活動では、
学童教室があり、
その中で、
補習授業も取り入れています。
しかし、
日々の学習が追いつかない子ども達にとって、
補習授業をしても
根本的な学びがおろそかでは
残念ながら僅かな助けにもならないのです。

こういった問題に、
例えば一年を通して携わってくれるボランティアがいれば。


今年度より、
ブラジルは留年制度を廃止したため、
こういった子ども達は
勉強が分からないにもかかわらず、
毎年進学していきます。
留年というと、
余り良い制度ではないような気がしますが、
子ども達の発達に応じて
進学できるという点においては
大きな利点であったと考えています。

新たなる課題に対し、
何が出来るだろうか。
頭を悩ます日々が続きます。

8d72a4e0.JPG先週から今週にかけて、
保育園の保護者から
続けざまに苦情が入ってきました。

“何度も同じ子どもに噛まれるとは
教師はどういう対応をしているのですか?”

“ぶったり叩いたり、
そんな子どもがいるらしいですね。
子どもが保育園に行きたがりません。”

“うるさくて嫌だと、
子どもが言います。
どういうことですか?”

などなど・・・・・

8月から新しい助手となり、
そして、
4人の子どもが新たに入園しました。
新学期というのは、
いつも慣れるまでに時間がかかるもの。
しかし、
9月半ばを過ぎ、
それでも尚、
教室の状態は改善されませんでした。
とくに、
多動の強い子どもが2人いて、
そのうちの一人が
クラスの子どもすべてを引っ張ってしまう。
そんな状況だったようです。
そして、
助手と担任教師の息が合わず、
噛まれたり、
ぶたれたり・・・
ということが
繰り返し行われ、
それを未然に防ぐことも出来ていませんでした。

『このままでは、
来年になったときには
誰も保育園に通園させたくなくなってしまうのでは?』

スタッフの一人がそんな事を言うようになりました。

確かに。
それほどまでにひどい状況で、
それがこうなるまで、
担任教師からの報告がなかったのです。

まずは個別に家族との面会。
話し合い。
そして、
助手を含む担任教師との話し合い。
今週は毎日、
そういった事に費やされました。

一つの小さなことが
大きな問題になりかねない。
それが積もり積もるほど、
解決は難しくなってしまう。
今、
この状況の中で、
出来る限りの事をしていかなければならない。

子どもが安全に、
信頼を持って、
保育園に通ってきてくれる。
これは
基本的な条件。
そして、
信頼が壊れた日には、
再び子どもの信頼を取り戻すのは本当に難しい。

子どもが笑顔で、
毎日、
保育園に通ってくれること。
そんな当たり前のことが、
今はなんとも切望される。
以前のような、
信頼厚い、
笑顔溢れる保育園に
早く戻りますように。。。

6ff048af.jpg私達の今の課題。
それは、
今ある人材にもっと多くの学びの場を提供すること。
そして、
新たに人材を発掘していくこと・・・

私達の活動するカノアでは、
講座や勉強会、
セミナーなどが開催されることは全くと言っていいほどありません。
だからこそ、
私たち自らが企画し、
運営、調整しながら
勉強会を開催しています。
それが行えているからこそ、
今現在でも、
その知識の向上に努めているのだと思います。

しかし・・・
ふとしたときに浮かんだ疑問、
知りたいこと、
学びたいこと、
それらの答えを見つけることは
容易ではありません。
そんな中、
昨日、
私は朝4時半に家を出て、
州都フォルタレーザに出張に行きました。
眠い目をこすりながら
話し合い、
さらに話し合い・・・
それが報われたのか、
新しい道が
少しずつ開けてきました。
まだ形になるまでには時間がかかるかもしれませんが、
それでも初めの一歩。
それを大切に、
前に進んでいきたいと思います。

ちなみにこの日、
家に到着したのが夜の7時。。。
なぜか娘はハイテンションで、
お話が止まらない、
遊びが止まらない・・・
でも、
お風呂に入り、
本を読んでいたらZzzzz・・・・
寝ていました(笑)
“明日はゆっくり一緒に居る時間をつくるからね。”
と、
寝ている娘に声をかけていた
私でした。。。

059d701f.jpg慶応大学の熱帯寄生虫学教室で働く三浦先生により、
9月3、4日の2日間に渡ってぎょうちゅう検査が行われ、
その結果を本日、
関係者全員に知らせました。

2005年、
慶応大学医学部国際医学研究会による
ぎょうちゅう検査。
なんと、
私の娘を含めたすべての幼児童が陽性。
結果100%陽性となり、
エステーヴァン村すべての住民に
薬を配布しました。

そして今回。
また同じような結果になるのでは・・・
誰もがそう思っていました。
保護者も結果を早く知りたいのか、
いつも8時から保護者会といっても
9時以降にしか来ない人たちが、
予定よりも10分前に到着。

そして・・・
検査の結果とは関係ない、
ボランティアの紹介や、
会計報告などを済ませ、
最後に結果発表。。。

結果はなんと、
37人中3人という、
8%陽性でした。
ただ、
回収日に遅れて届けに着た13人に関しては
検査結果を出すことができず、
その結果次第では数字も異なっていたかもしれませんが・・・

なんともめでたい結果に対し、
保護者達は、
『それでもぜひ子ども達に薬を飲ませてほしい!!!』
という始末。
なかには、
『この子にいなくても、
この子のお姉ちゃんは絶対持ってる!!!』
なんて断言する人さえいて、
会場は大笑い。

少しずつ、
衛生問題が向上してきている、
その結果なのかもしれません。

手洗い、
うがい、
野菜などの水洗い etc...

これからも引き続き、
地道な衛生問題の講義を
続けていきたいと思います。

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