10年前。
私はブラジルにいた。
夜中に起こった震災。
朝起きて、
義母からの電話で、驚いてテレビをつけた。
そして、
実家に連絡。

家族は無事。
父は朝まで車で会社の人達を送り届けていたとのこと。

友人、知人。
今連絡しても良いのか?
そんな想いの中、
連絡をした。

月末に日本に戻る予定の私と娘たち。
放射能のこともあり、
ブラジルにいた方が良いとの意見もたくさん聞いた。
それでも、
日本に戻りたい。
なぜかそう思ったことを、
今でも鮮明に覚えている。

日本に戻り、
長女の小学校入学だった。
そして娘は昨年、
高校の入学をコロナ禍で迎えた。

「何か意味があるのかもしれない」

そう言う娘をたくましく思う私。

あれから10年。
自分にできることに取り組んでいきたい。
その気持ちは今も、
変わらない。

黙祷
IMG_3509