光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

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私がブラジルに行ったとき、
多くのブラジル人から聞かれたことがあります。
それは、

「あなたの出身はどこ?」
「そこはどんなところ?」

というものです。
日本についてのこともあれば、
私は横浜出身なので、
横浜についての時もあります。
そんなとき、
私はいつも思ったものです。

"もっと自分の生まれ故郷について学んでおけば良かったなぁ〜"

と。

次女が先日、
昨年のクラスでブラジルのことについて話したときのことを
教えてくれました。
ブラジルや、
エステーバン村のこと。
友達から本当にたくさんの質問をされたこと。
そして、
その質問に全て答えたとき、
先生はこう言ったそうです。

「真琳さん、
皆にたくさんのことを教えてくれて、
ありがとう!
だけど、
皆は自分が生まれた場所、
住んでいる町のことをこんなに知っているかな?

そしてクラスの子ども達は

「そうだよね。
ちゃんと知らないと!」

と、
声を合わせて答えたそうです。

自分の生まれ育った場所。
私自身も知らないことばかりだと、
近頃つくづく思うのです。

私は日本とブラジルと行ったり来たりしていますが、
どちらにいても、
そばにいる人たち、
家族、
近所の知人、友人、
娘の学校関係者など、
本当に恵まれていると思います。
そして、
日本では、
まるで昭和のように、
みんなで子どもを育てている感覚のあるこの地域。
学校から帰ってきた娘は、
ランドセルを放り出し、
「いってきます!!」
と、
飛び出していきます。
そして、
近所の子ども達と暗くなるまで遊びます。
その様子を、
誰ともなく見ていて、
「この間こんなことしてたよぉ〜!!」
と、
近所の人から聞くこともしばしば。
皆さんに見守られながら、
すくすく成長している娘たちです。

そんな中、
初めて近所のママ友と飲み会をしました。
そのときに心に残った一言。

「私はここの子どもみんなのお母さんだと思ってるから」

本当にうれしく、
涙が出そうでした。
心から感謝です。
長女は中学生になり、
次女は小学5年生。
こうして遊ぶことも残り僅かかもしれませんが、
未だ異年齢で遊んでいるこの環境を、
ぜひ思い切り楽しんでもらいたいですね。

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